二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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学園日和 ★参照1000突破!★
日時: 2013/03/09 21:14
名前: あさぎ組 (ID: m7pepIKd)

初めまして
日和を愛するあさぎ組と申します。

この作品はギャグマンガ日和の現代パロ。つまり、学園ものの日和です。
それでは設定を…

と、その前に。注意書きです。
まず最初に〝あさぎ組〟というのは一人の名前ではなく、三人で一つの名前ということ。
詳しく説明すると、この作品は私たちが中三の頃に書いていたリレー小説な訳です。ですので、ややこしいことも多々ありますがご了承下さい。

あとはまぁこんな感じで↓
一、荒らしや中傷はご遠慮です
一、見方によってはキャラ崩壊もあるかもです(-_-;)
一、更新の早さはまちまちです
一、女性向けです(多分…)
一、私たちはギャグが大好きですが、ギャグが書けません。
一、駄作です。日和への愛だけで書いています。

以上が大丈夫な、心が無限に広がる大宇宙な方はどうぞ♫

ちなみに、三人の名前と順番ですが
1番:団子    弟子男厨な腐った変態です。【ツイッター dango_gmb】
2番:流之介@るのすけ 飛鳥LOVEの腐ってない変態です。
3番:龍     芭蕉さんに溺愛してる変態です。

変態しかいねぇ(゜д゜)!!!!!
しかし本文は腐向けではないのでご安心を…

さて散々ひっぱた設定です(゜∀゜)

 御門 太子  (みかど たいし)
3年A組。俳句部副部長。
閻魔と幼馴染。お調子者で何かをする時の言いだしっぺはだいたいこいつ。
勉強は、やればできるがやらないので成績は悪い。

 小野 妹子  (おのの いもこ)
1年F組。俳句部部員。
苦労人。コツコツ努力するタイプなので成績はいい。

 松尾 芭蕉  (まつお ばしょう)
古文の教師。俳句部顧問。
知識豊かで皆に好かれている。時々、廊下に転がっている。

 河合 曽良  (かわい そら)
1年F組。俳句部部員。
天才的だが不器用。授業中はだいたい寝てるのにテストはなぜかいい点。

 神宮寺 閻魔 (じんぐうじ えんま)
3年A組。俳句部部長。
太子と幼馴染。オシャレ番長的な。勉強は鬼男にやらされるので結構いい。

 天乃 鬼男  (あまの おにお)
2年B組。俳句部部員。
後輩に優しく、先輩に厳しい。勉強はコツコツ努力型。

〜追加キャラ設定〜
>>24 >>35

〜あらすじ〜
舞台は豆岡高等学校。そこで活動する(?)俳句部部員たちのドタバタ物語。
しかし、周りからは談笑部と呼ばれ、俳句部が裏の名になりつつある。

1話は妹子と曽良が入部して1カ月たった、五月からです。

ギャグ(??)もシリアスも盛りだくさん(笑)


だいたいそんなかんじです


〜目次〜

【日曜日編】
 第一幕 1話書くってプレッシャー感じるよね >>1
 第二幕 イベントぱっひょい!! >>2
 第三幕 下さい。 >>3
 第四幕 24時間営業してるコンビニの身にもなってあげて >>4
 第五幕 ぶっ飛び設定追加です >>5

第六幕 「ダメ俳句も使いどき」 >>6
第七幕 我が儘だって使い時 >>7

【林間学校編】
 第八幕 学年行事なんてカンケーない! >>8
 第九幕 大波乱 >>9 >>10
 第十幕 サンd…キャンプファイヤー!! >>11 
 第十一幕 ていうかフォーエバー! >>12 >>13 
 第十二幕 終わりよければすべてよし? >>14

第十三幕 高校入ったらバイトしたいって人多くてちょっと驚いてる >>15
第十四幕 普段真面目で、完璧な人ほど勘違いした時の可愛さったらない >>16 >>17
第十五幕 雨の日 >>20
第十六幕 せっかくの誕生日なのに!!! >>21
第十七幕 占いにご用心 >>24 >>25
第十八幕 「コンタクト」 >>26
第十九幕 てすとなんてばくはつしろ。 >>27
第二十幕 テストと夢と留年 >>28
第二十一幕 カラオケ日和 >>31
第二十二幕 制服って!(パンッ)いいよね!(パンッ) >>36

【ソードマスターヤマト編】
 第二十三幕 大根役者の“大根”の謎 >>37 >>39

【番外編】
もしも日和キャラが新撰組局長だったら >>29
男子高校生と温泉卓球 >>47

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Re: 学園日和 ( No.4 )
日時: 2012/04/02 23:50
名前: あさぎ組 (ID: 0cRf5/D/)


第四幕 24時間営業してるコンビニの身にもなってあげて(団子)


「あー、楽しかった!!」

帰り道、閻魔先輩がアイスを食べながら言った。
あの後しばらくして芭蕉先生の目が覚め、全員でコンビニへ寄った。
結局ごほうびとは、負けたチームが勝ったチームに何かおごるということだった。

「お前は何もしてなかっただろうが!!」
「鬼男くん…俺が何もできなかった理由が今頭に…」

唯一、というかやはり、鬼男先輩はその結果が納得いかないようだ。
1人残って戦っていたのだから当然だと思う。

ちなみにおごってもらったのは、僕はツナおにぎり(丁度小腹が空いていた)、曽良くんは甘いもの
閻魔先輩は最初に言った様にアイスだ。

「しかし私のチームが負けるとは…もっと鍛えろ、鬼男!!」
「肋骨と背骨負傷したあんたに言われたくねぇよ」
「あ、あれは筋肉オバケな妹子が悪いんだ!」
「明らかにすみっこに座ってた太子が悪いでしょう!!」
そう事実を伝えると言い返せなくなったのか、バカだとかアホだとか、子供っぽい事しか言わなくなった。
その言葉を9割聞き流し、太子と僕の後に続く4人に問いかけた。

「あの、皆一緒の方向行ってますけど、いいんですか?
 確かに僕と太子の家はこの先なんですけど…」

その一言に、皆キョトンとした。
なぜそんな反応をするのだろうか…?

「いや…このあと妹子くんの家で遊ぼうって、本人には許可を取ったからって太子くんが言ったんだけど…違うの?」

は?芭蕉先生の言うことが理解できない。

「そう!今回の目的は交流ともう1つ…妹子の家に行くことだ!!今まで場所すら教えてもらえなかったからな!!」

え?イカ先輩は馬鹿なのだろうか。

「そういう事だ妹子、残念だったな!覚悟しんしゃい!!」

は…はああああああああああああ!?

Re: 学園日和 ( No.5 )
日時: 2012/04/03 16:27
名前: あさぎ組 (ID: YTT42QuR)


第五幕 ぶっ飛び設定追加です (もも風)



妹「ちょっ!待ってください!聞いてませんよそんなこと!!」
太「なんだよー だから言っただろ今」
妹「何で今言ってオッケーだと思うんですかっ!?てゆーか僕の家って・・・」
太「おい!だめだぞ妹子!ネタばれ禁止。着いてからのお楽しみだ」
曽「家に来られて何か疚しい事でもあるんですか?」
妹「う・・・。な、無いけど・・・でも・・・」
閻「じゃ、オッケーだね」

と、ほぼ無理やり妹子の家に行くことになった。

どうしよう・・・





閻・鬼・芭・曽「・・・・・・。」
妹「は・・・早く入って下さい」

妹子と太子を除く四人は呆然としていた。曽良君は相変わらず無表情だったが。

芭「え・・・これ、小野家?」
太「いーから、いーから。ほらっ行くぞ皆!」

そこにあったのは“家”というより“寺”だった。境内に入ると、外から見るよりとても広く感じる。裏道を進むと玄関があった。

鬼「御門って書いてある・・・」
太「おー。その本堂の奥にあるのが私の家だ」
芭「へ?・・・えーと、どーいうこと?」
妹「後で説明しますから、とりあえずついてきてください」

妹子は心の中で溜息をついて、皆を案内した。太子に愚痴を言いながら。


妹子が住んでいる家は、御門家の寺の敷地内にある離れだった。もとは倉だったらしいが、今はどこからどう見ても普通の一軒家と何も変わら無い。
中は、人一人暮らすには十分すぎる広さだった。

妹「僕の親と太子の親は昔からの友達だったそうなんです。
  僕もこの前知ったんですが・・・
  ちょっと事情があって親が中国に行くことになったんで、
  友達の家・・・。御門家に放り込まれたって感じです」
太「たまたま離れが空いてたしなー。私の親も喜んでたし」
鬼「てゆーことは、二人は前から知り合いだったんですか?」
太「知ったのは本当に最近だ。高校の入学前に妹子がうちに来た時から」
曽「寺を管理しているのが御門家・・・ということは坊主ですか」
太「一応そうなるな。ま、寺を継ぐ気はないけど」
曽「なら・・・」

曽良が妹子に視線をやった。
嫌な予感が妹子の頭を巡る。

曽「妹子さんは修行僧ですね、なんなら僕が髪を刈ってあげましょうか」
妹「違いますっ断じて!それから刈るって何!?怖いんですけど!!」

曽良の冗談は冗談に聞こえないから怖い。

妹「てゆうか太子。何で僕の家なんですか!?
  ここまで来るなら太子の家の方がいい気がしますけど?広いし」
太「何言ってんだ妹子!本堂なんて広いだけで何にも無いんだぞ!
  あるのは仏様だけだ」
閻「夜中に太子の所の本堂で肝試しやりたいな」
妹「嫌です。」
閻「えー何で?面白そうじゃん!今度やろっ!!」
妹「絶っっ対に嫌です。」
太「なんだよー妹子、恐いのか?」
妹「・・・別に恐くはないですよ・・・」

妹子が声を弱めてそう言った。

太「あー!恐いんだー妹子、お前って結構かわいイ゛ナ゛!?」

妹子の顔面パンチがクリーンヒットする。
ちなみに彼は空手黒帯取得者だ。

妹「あんた少し黙れ!!」

そのコントの様な流れを見て、芭蕉さんはクスクス笑っていた。

曽「何笑ってんですか芭蕉さん。気持ち悪い」
芭「いや、親以前に二人とも仲いいなぁって・・・・・・気持ち悪い!?」
妹「はぁ!?」

妹子はだから嫌だった。
太子と仲いいから、御門家に厄介になっているなんて思われたくなかった。

妹(それじゃ、まるで僕が太子のストーカーみたいじゃないか・・・
  それこそ気持ち悪い・・・)

結局、その日は丸々トークで終わった。
妹子も、まさか皆と出会ってたった一ヶ月でばれるとは思っていなかった。

皆が帰った後、太子は妹子のお説教につき合わされた(笑)











                 日曜日編完結! オチはないよ

Re: 学園日和 ( No.6 )
日時: 2012/04/05 19:02
名前: あさぎ組 (ID: YTT42QuR)




第六幕 「ダメ俳句も使いどき」(曽良君キャラ崩壊してます。)(龍)



「・・・」
シーンと静まりかえる部屋。今、私は曽良君と二人っきりだ。
他の4人は遅れてくるらしい。

芭「ねぇ、曽良君」
曽「・・・。」

さっきから話しかけているのだが全く返事がない。

芭「曽良君のバーカ!アーホ!」
曽「・・・。」

今日は不思議な光景を見ている。 曽良君がおかしい。

いつもならあの恐ろしい断罪チョップがくるのだが今日は何もしてこない。 
今日は授業を受け持っていなかったので朝からおかしかったのかは知らないが、それしてもこんな曽良君気持ち悪い。

芭「そ、曽良君何かあったの?」
曽「・・・。」
芭「そんなに言いたくないならいいけど。」
曽「そんなに変ですか?」

急にしゃべりだしたので私はドキッとした。

芭「へ、変だよ…いつもなら断罪してくるじゃない。」
曽「なんですか?断罪って…そんなの先生にするわけないじゃないですか」
と笑って曽良君が答えた。

芭(ウゲェ——!?何この曽良君やっぱ変だよ!!)
曽「ほら早く!今日も素晴らしい俳句聞かせてください!!」
と満面の笑みでこっちを見て言った。

芭(こんなの曽良君じゃなぁああああい!!!!)




太「遅れてすみませーん。」
妹「あっ芭蕉先生遅れてすみません。」

と太子と妹子がはいってきた。

妹「えぇ!?どうしたんですか!?その泣き顔!また断罪チョップでもされたんですか?」
芭「違うよ妹子くん!!今日の曽良君変なんだ!!」
太、妹「はい?」


           ———説明中———

「なるほど。」
2人は同時に納得した。

妹「朝から変だったわけじゃないと思いますけど。」
芭「え?そうなの??」
妹「はい。僕が話しかけたら、あぁそうですね。って冷たく返されましたよ。」
太「私が、今日遅くなることを伝えていてって言ったらめんどくさいですね。って言われた。先輩なのに…」
芭「いつおかしくなったのかわかんないよ!も〜!!」

と、突然妹子が何か思い出したように手をポンと叩いた。

妹「あ!!そういえば体育の時間に曽良君には珍しく運動して足がふらついたのかな?壁に思いっきり頭ぶつけてましたよ。」
芭「え…もしかしてそれが原因?」

整理してみると記憶が失われたところというのは私に対しての態度らしい。
確かにいつも慕ってくれる生徒が私の理想だがこれが曽良君というのもきわどい…

芭「あの〜妹子くん、太子くん。曽良君なおすの手伝って…((泣」

というわけで何が何でも曽良君を元に戻すことになった。




そんなこんなでいつのまにか6人全員が部室に集まっていた。
鬼、閻←芭蕉さんから話を聞いた

鬼「どうやってなおしましょうか。」

鬼男くんが先導してしゃべり始めた

閻「えっと強いショックをあたえるとか!」
鬼「どうやってですか?」
閻「みんなでセーラー服を着r…」((グサッ
閻「す、すみません。」
妹「やっぱり無理やりですけど何か頭に強いショックをあたえるしかないですね…」
芭「そうだよね。」

すると突然奥から芭蕉先生!という声が聞こえた。

曽「芭蕉先生!早く俳句お願いします!!」
芭「あっ・・・うん。」
芭(こう言うプレッシャーのかけ方もやめて欲しい…)

芭「え…えっと。」

ちなみに私は今ものすごいスランプ中なのでいい俳句が言えるわけがない。
曽良君がこっちをみて目を輝かせている。もうやめて…。

芭「曽良くんが おかしくて 嫌だ。」←ダメ俳句
曽「・・・」

空気がものすごく重くなった。奥で聞いていた4人も固まってしまった。
するとシーンとなった部屋にカチッという何かがきりかわる音がした。

曽「芭蕉さん。」
芭「へ?」

曽良君の顔が一瞬にして鬼の顔になった。

曽「何ですか?今の句。」
芭「えっ…何って…は、俳句だよ…」

   曽「このヘタ男が!!!!!!!!」

芭「ぼぉも!!!!元に戻った((ぐはっ」



妹「こうしてダメ俳句のおかげで曽良君が元に戻りました。めでたし、めでたし」
芭「え!!君が締めちゃうの!?」





                
               一話完結編 おわり
          (キャラ崩壊すみませんでしたm(__)m!!)

Re: 学園日和 ( No.7 )
日時: 2012/04/03 23:02
名前: あさぎ組 (ID: jSS95WES)




第七幕 我が儘だって使い時(団子)

※妹子キャラ崩壊注意!



「おっはよー!!」
元気よく部室に入る太子。いつもの光景だ。
しかしそこには…
「おはようございます太子。今日は僕のためのようないい天気ですね!」
妙にキラキラした妹子がいた。



今日は掃除当番や日直の人もいなかった様で、すぐに部員達は集まった。
「で、これ…どうするの?」
芭蕉の一言に全員が妹子へ目を向ける。
当の妹子は、手鏡で自分の顔を見ていた。
というか何故手鏡を持っているのか。お前は女子か。

「どうするの前に…まあ大体予想つくけど、どうしたんだ妹子」
「別にどうもしてませんけど…強いて言うなら、昨日より美しくなった位じゃないですか?」

ブチィッ

そんな音が聞こえそうな程、5人は怒っていた。
温厚な芭蕉だけでなく普段無表情な曽良までもが青筋をたてている。

どうやら妹子はナルシストになってしまった様だ。



一番最初に平常心に戻った閻魔の提案で、原因を探る事になった。
「と言っても私が朝会った時は普通だったしな…」
「4時間目の古文の授業の時もだよ」
「最後の授業は美術と書道の選択授業でその時何があったか知りませんが、それ以前は普通でしたよ」
「それだっ!!それならそうと早く言えよ!!」
「閻魔先輩は僕に命令する権限を持っているんですか?」
「すみませんっした!!」

おびえる閻魔のうしろで妹子が
僕がどう変なんですか、いつも通り美s(略)
などと騒いでいたが、全員無視していた。

「しかし曽良の時みたいに原因が分からないしな…」
「は?僕のとき?何言ってるんですか鬼男さん」

え?
曽良の一言に一同の目が点となる。
もちろんまだ美しいなどとつぶやいている妹子をのぞいて。

「えっと、もしかして曽良君、覚えてない?」
「そういわれてみれば先日の記憶が少しないんですがなにかありました?」

そういわれさらに驚いた芭蕉だったが、意を決したようにしていった。

「あのね曽良君、実は…」




しばらくして。
曽良は部室の隅で体育座りをしていた。
漫画にしたら黒いオーラとともに"ず〜ん"などという効果音がつけられるだろう。

「あの…曽良君…「話しかけんな」

ついに罵倒するどころか無視、さらには敬語も抜けるという態度をとる曽良。

「まぁ曽良が脱落したのは仕方ないとして…
 とりあえず妹子にショック与えてみる?」

そう提案した閻魔、うなずいた太子、鬼男、さっきまで泣きそうになっていた芭蕉までもが顔を引きつらせていた。



結局それは数時間もの間続いた。
軽く殴ってみたり、本人が気にしてる身長についていじってみたり、怪談を聞かせてみたり…
さまざまなことをしたがもとには戻らなかった。
ただ一度、「顔はやめてください!」といった妹子に我慢できなかった鬼男が我慢できず爪を刺したとき
一瞬だけ戻ったのをのぞいて。


「もういやーーー!疲れた!!!」
そう芭蕉が匙を投げると、そろそろ下校時間ということもあってか、
一同は大きく息をはき、帰る準備を始めた。

「もうこんな時間か…それにしても爪の間に血肉が詰まっていたい…」
「グロいよ鬼男くん!にしても妹子、この借りはいつか返してもらうからね!」
「そうだ!なんなら今日返せ!カレーつくれ、カレー!」

いつものような太子のわがまま。
しかしプツリ、と何かが聞こえた気がした。

「…レー……い………」
「え?妹子なんか言った?」

「カレーくらい自分で作りやがれええええええええ!!!!」
「ポピーーーーーー!!!」

—今日のポピー、アイスランドポピー(花言葉・忘却)—


結局太子の我儘のおかげで妹子はもとに戻った。
ちなみに曽良はずっと脱落していた。
めでたい…のか?

Re: 学園日和 ( No.8 )
日時: 2012/04/04 13:13
名前: あさぎ組 (ID: YTT42QuR)


第八幕 学年行事なんてカンケーない! (もも風)



妹「林間学校?」
鬼「うん。二年はこの時期になるとあるんだ」

俳句部もとい談笑部部室には鬼男、妹子、曽良の三人がいた。

鬼「だから明日から三日間、部活にも来れないからよろしくな」
妹「分かりました。たまにはゆっくり羽をのばして、楽しんできてください」
曽「部活といっても、いつも何もしてないですけどね」

ハハハと笑いながら鬼男は、「明日の準備があるから」と先に帰った。

妹(とは言うものの、鬼男先輩なしで三日間もあの変態達を相手にするのはキツイなぁ・・・)

妹子は苦笑した。
しばらくすると、太子と閻魔が一緒に部室に入ってきた。
妹子は二人に鬼男のことを伝えた。

閻「そっかー もう鬼男くんも二年生だもんね」
太「私達も行ったなー 楽しかったな林間学校」

などと、思い出話をし始めた。

曽「芭蕉さんも行くみたいですね」
閻「そうそう。芭蕉さんは毎年付き添いで行ってるんだよ。いいなー芭蕉さん」
太「だなー。いいよなー芭蕉さん…」
閻「ずるいよなー 芭蕉さんと鬼男くん…」
妹(え…ちょっと……)

嫌な予感しかしなかった。
まだ出会ってたった一ヶ月。それでもその一ヶ月は、ほぼ毎日ろくでもないことにつきあわされた。
つきあわされる前は大体いつも「〜がしたいな」とか「〜いいよな」なんて小言をはさむものだ。

太「よしっ!行こう!!」
妹「は!?」
太「私達も行くんだよ!もう一度!」
閻「ああ、なるほど!!」

何が「なるほど」なのか意味が分からないが、とりあえずまたろくでもないことを思いついたらしい。

妹「行くって…林間学校について行くってことですか!?」
太「当たり前だ。他にどこに行くんだよ!鬼男達だけ行くのずるいだろ!?」
妹「ずるくありません!あんた達は去年行ったでしょ!?僕達だって来年行くんです!」
閻「じゃ、下見だね♪」
妹「ぐっ…。そ、曽良くんも何か言ってよ」
曽「別に、僕はいいですよ…授業も休めますし。何より…」

曽良が言葉を区切ってはっきりこう言った。

「芭蕉さんがいい思いするなんて、身の程知らずもいいとこですよね」

妹・太・閻「………。」

全身に鳥肌。
妹子は、まさか曽良があの二人側につくなんて思わなかったし、太子も閻魔もまさか曽良が同意してくれるとは思わなかった。

太「ほ…ほらみろ!曽良だって行きたがってるんだ!これで3対1。妹子の負けだ」
妹「納得いきませんよ!てか、ちょっと待って曽良くん!!」
太「待ったなし。じゃあ私達も明日の準備するか」

という訳で、俳句部一行も林間学校に行くことになった。

妹(鬼男先輩…すみません。僕一人では無理でした…)

妹子は心の中で鬼男に謝り、しぶしぶ同意することにした。






閻「てことで、まずどうやってついて行くかだよね。もちろんこれは極秘なので誰にも気づかれてはいけません」
太「学校は休めばいいから大丈夫だろ」
妹「…あんたら、受験生ってこと忘れてませんか…?」
閻「いーのいーの、そんなこと!人生は楽しんだもの勝ちだよ妹子!」
妹「あー…そうですか…」
曽「交通手段はタクシーで何とかなります。あとは寝床ですね」
閻「それは大丈夫!考えてあるから」

と、着々と話は進み、気がつけば七時を回って外はすっかり暗くなっていた。

閻「そんじゃ、皆。明日は計画通り、俺達も林間学校楽しみましょー」
太「おー!!」


        ———林間学校当日———


妹「…行ってらっしゃい、鬼男先輩……」
鬼「う、うん。…どうした?何か暗いな」
妹「何でもないです…」

林間学校に向かうバス六台の前で、妹子達は見送りをしていた。

閻「じゃーね鬼男くん!俺達の分まで楽しんで来てよ!!」
妹(よくゆーわ…。「鬼男くん達だけ楽しむなんてずるい」なんて言ってたくせに)

妹子はつくづく今まで一人で閻魔を抑えてきた鬼男が偉大に感じた。
バスが六台全て見えなくなると、四人は太子が捕まえたタクシーに乗り込み、気づかれないように後をつけた。
















                芭「今回、私の出番は無しなのね……」


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