二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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夢ズマ◇謎の天才少女◇ 脅威の侵略者編【06/27 >>6】
日時: 2016/01/14 02:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: KzKevu2R)

フットボールフロンティアで優勝に輝いた雷門中サッカー部。しかし、そこに空から黒い流星の様な物が降ってくる。雷門中に戻った彼らが見たものは、破壊された校舎と倒れたOB達だった。
自らを宇宙人と名乗る謎のチーム「エイリア学園」は、サッカーによる世界征服を宣言し、稲妻町のあらゆる学校を破壊する。
新監督“吉良瞳子”と副監督“雨城零”を迎えた雷門イレブンは、日本中から共に戦う仲間を集め、エイリア学園に立ち向かう———…



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おはこんにちばんは。
そして初めましてorご無沙汰です。

世梨果です。


この小説は以前わたしが作っていた小説の改訂版なんですが、昔の小説は文章が恥ずかしいので見ないで下さい。



【お知らせ】

・02/27>>149


【返信】 new↑ ↓old

 ・世詩瑠s>>54-55


【目次】 old↑ ↓new

オリキャラ設定>>1

第27話「宇宙人が来た!」         >>2-5   >>2 >>3 >>4 次回予告>>5
第28話「出撃!雷門イレブン!!」      >>6-8   >>6 >>7 次回予告>>8
第29話「倒せ!黒の11人!!」        >>9-12   >>9 >>10 >>11 次回予告>>12
第30話「脅威!エイリア学園!!」      >>13-17   >>13 >>14 >>15 >>16 次回予告>>17
第31話「伝説のストライカーを探せ!」   >>18-23   >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 次回予告>>23
第32話「雪原のプリンス!」        >>24-27   >>24 >>25 >>26 次回予告>>27
第33話「エースストライカーは誰だ!」   >>28-32   >>28 >>29 >>30 >>31 次回予告>>32
第34話「衝撃!エイリア学園!!」      >>33-35   >>33 >>34 次回予告>>35
第35話「イプシロン来襲!」        >>36-39   >>36 >>37 >>38 次回予告>>39
第36話「かくされた力!」         >>40-42   >>40 >>41 次回予告>>42
第37話「帝国の逆襲・前編!!」        >>43-46   >>43 >>44 >>45 次回予告>>46
第38話「帝国の逆襲・後編!!」        >>47-49   >>47 >>48 次回予告>>49
第39話「最後のワイバーンブリザード!」  >>50-53   >>50 >>51 >>52 次回予告>>53
第40話「一之瀬!最大の危機!!」      >>56-59   >>56 >>57 >>58 次回予告>>59
第41話「デザームの罠!」         >>60-63   >>60 >>61 >>62 次回予告>>63
第42話「激闘!最凶イプシロン!!」     >>64-66   >>64 >>65 次回予告>>66
第43話「じいちゃんの究極奥義!」     >>67-69   >>67 >>68 次回予告>>69
第44話「もうひとつのマジン・ザ・ハンド」 >>70-72   >>70 >>71 次回予告>>72
第45話「激震!最強のジェネシス!!」    >>73-76   >>73 >>74 >>75 次回予告>>76
第46話「キャプテンの試練!」       >>77-79   >>77 >>78 次回予告>>79
第47話「南海の大決闘!」         >>80-82   >>80 >>81 次回予告>>82
第48話「炎のストライカー!」       >>83-85   >>83 >>84 次回予告>>85
第49話「ノリノリ!リズムサッカー!!」   >>86-88   >>86 >>87 次回予告>>88
第50話「うなれ!正義の鉄拳!!」      >>89-91   >>89 >>90 次回予告>>91
第51話「逆襲! イプシロン改!!」      >>92-93   >>92 次回予告>>93
第52話「復活の爆炎!!」          >>94-96   >>94 >>95 次回予告>>96
第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」>>97-99   >>97 >>98 次回予告>>99
第54話「最強の助っ人アフロディ!」    >>100-103   >>100 >>101 >>102 次回予告>>103
第55話「円堂・新たなる挑戦!」      >>104-106   >>104 >>105 次回予告>>106
第56話「対決!円堂vs豪炎寺!!」      >>107-109   >>107 >>108 次回予告>>109
第57話「奇跡のチーム!ザ・カオス!!」   >>110-112   >>110 >>111 次回予告>>112
第58話「炸裂!ファイアブリザード!!」   >>113-115   >>113 >>114 次回予告>>115
第59話「ついに来た!エイリア学園!!」   >>116-119   >>116 >>117 >>118 次回予告>>119
第60話「エイリア学園の正体!」      >>120-124   >>120 >>121 >>122 >>123 次回予告>>124
第61話「最終決戦!ザ・ジェネシス・前編!!」>>125-128   >>125 >>126 >>127 次回予告>>128
第62話「最終決戦!ザ・ジェネシス・後編!!」>>129-131   >>129 >>130 次回予告>>131
第63話「終わりなき脅威!」        >>132-137   >>132 >>133 >>134 >>135 >>136 次回予告>>137
第64話「激突!雷門vs雷門!!」       >>138-142   >>138 >>139 >>140 >>141 >>142
第65話「友情の究極奥義!」        >>143-145   >>143 >>144 次回予告>>145

世界へ!>>147


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第52話「復活の爆炎!!」 ( No.94 )
日時: 2013/02/26 18:28
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

[鉄壁崩壊!! 何と、完全無欠の防御を誇る、正義の鉄拳が打ち砕かれたーっ!!]


秋「……;」

円堂「……;」


円堂はボールを見つめる。


ピッピーーーッ!!


[そしてここでホイッスル! イプシロン改1点リードで、前半終了ーっ!!]


ベンチ——


「「「………」」」


皆気が沈んでいる。


瞳子「……」


瞳子はタオルを被って俯いている吹雪を見る。


円堂「(何故だ、じいちゃん…何故なんだ。正義の鉄拳は、最強のキーパー技じゃなかったのか…)」


ガイアブレイクを止めたときのことを思い出す。


円堂「(“パッと開かず、グッと握って、ダン、ギューン、ドカン”…出し方はあれでいいはずなんだ…。…なのに、何故…)」


今度はグングニルを思い出す。
違いは分からなかった。


円堂「(あれじゃ完成じゃないっていうのか……何だ…一体何が足りないって言うんだ…じいちゃん…!)」


「「「……」」」


皆は輪から離れている円堂を見ている。


立向居「…円堂さん…」


——パチンッ


綱海「なーに!」


綱海は自分の腿を叩いた。


綱海「正義の鉄拳が通用しねェなら、その分、俺達が頑張りゃあいい話だ! だろ!?」

壁山「そ、そうっすよ。俺、頑張るっす!」

塔子「((コクッ」

一之瀬「でも、点を取らなければ勝てない…」

鬼道「……」


鬼道は吹雪を見た。


鬼道「………」


吹雪の様子を見て俯き、すぐに立ち上がる。


鬼道「チャンスがあれば、積極的にシュートを狙っていこう。今キーパーをしているゼルが、デザームより実力が劣るとすれば、俺達にもゴールチャンスはあるはずだ。必ず点を取ろう! そして勝つんだ!」


鬼道の言葉に皆頷いた。


土方「…じれってェなァ…」


土方は円堂を見て呟く。


土方「こんな時こそ、技があれば…!」

???「……」


少年は眉を顰めた。


夏未「試合を続けますか?」

瞳子「……ええ。」


瞳子は少し考えてから言った。


瞳子「この危機を乗り越えられれば、チームはもっと強くなる。」


吹雪、円堂…
今は2つの問題がある中試合をしなければならない。


瞳子「エイリア学園を倒すためにも…成長して貰わなくては…」


.


(OP・抜かし)


[イプシロン改の猛攻の前に、雷門イレブンは全て倒れてしまったァ!! 観客席も驚きの余り声が無い!!]


???「っ……」

土方「……」


拳を震えるほどに強く握り締める少年を土方は見る。


土方「… !」


携帯が鳴っていることに気付き電話に出る。


土方「はい。………ああ、いつでも大丈夫だ。」


土方は携帯を???に渡す。


???「………、……」


少年は自分を見ている3人の男達に目を遣った。


???「……」

土方「よし、こっちもいよいよゲーム開始だ。」


電話を切る少年。
土方は立ち上がる。


土方「いい子にしてろよ。試合が終わる前には戻ってくるからな。」

弟達「((コクッ」


.


グラウンド近くの森。
森の小道を土方とフードの少年は歩いていた。

その後をつける黒服の男3人。


男1「いいな? デカい方は無視しろ。用のあるのはフードの方だ。」


男達は段々と足を速めて前との距離を縮めていく。


シュンッ——


男達「!!」


土方と少年は二手に分かれた。
男達は2人の居た場所に駆け寄る。

男は辺りを見渡す。


男1「…… !」


男の視線の先には1人になったフードの少年がいた。
3人はにやりと微笑んで歩み寄った。


男1「久しぶりだね。…と言っても、君も私達が見張っていたのを知っていたのだろうから、そんな挨拶も必要無いかな。」


少年は何も言わない。


男1「事情が変わってね…。君の意思には関わらず、我々に協力して貰うことしにた。一緒に来て貰おう。」


男が少年に手を伸ばした。


.


(試合)


.


男が伸ばした手は少年が掴んで肩に触れなかった。


男1「…? …誰だお前!」


数歩下がる男達。
少年は腕を放し、フードを取った。


「こんな簡単な罠に引っかかるなんて…」


振り返る。


零「随分と単純な脳ミソしてるんですね。」


満面の笑みを浮かべた零だった。


男1「な…何っ!」


何時の間にか周りを警察で囲まれている。


零「現行犯かァ…。久々だなー。」

鬼瓦「諦めろ、逃げられはせん。」


周囲の警察から一歩男に近付いている鬼瓦。


男「クソッ…。… !」


男は離れて見ている土方と本物のフードの少年に気付いた。


男1「妹がどうなってもいいのか!!」

零「あの子は安全な場所へ移しました。」

男1「…ふぅ。作戦失敗というわけか。」


男は落ち着いた口調に戻る。


男1「一先ず手を引くことにしよう。」

鬼瓦「何!?」


男達の足元から紫色の光が溢れた。


鬼瓦「っ…」


男1は零を見て言い放った。


男1「お前もあの方に利用されている…忘れるな、お前もあの方の手駒だと言うことを…!!」

零「……」


零は男の発言は無視し笑ったまま。
少しして光は男と共に消えた。


鬼瓦「………ックソ。捜せ!! まだ近くにいるはずだ!」


鬼瓦は部下に指示すると、零と共に少年へ歩み寄った。


鬼瓦「ここまで、よく頑張ったな。これで、公に奴等を追うことができる! あとは任せろ。」


土方は少年に言った。


土方「よかったな。これでもうお前を縛るものは何も無い。」

???「…」

土方「行け! お前を待っている仲間の元へ…!」

???「……((コクッ」


.


(CM)


.


続き ( No.95 )
日時: 2013/02/26 18:31
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



(イプシロン改戦抜かし)



[イプシロン改に勝利ーっ!!]


円堂も含めた選手たちが豪炎寺に駆け寄った。
円堂と豪炎寺は握手を交わす。


円堂「……」

豪炎寺「……」


見つめ合うと、お互い頷いた。


土方「良かったな、豪炎寺…。お前は…居るべきところに、帰ったんだな…」


フィールド脇から見ていた土方も弟達も涙ぐむ。


瞳子「…… !」


瞳子は観客席の傍らに立っている鬼瓦と零に気付いた。
零の方は傘を差し、相変わらずニコニコと笑っている。

鬼瓦は瞳子に向かって親指を立てた。


瞳子「! ……」


瞳子は瞳を閉じて微笑んだ。


鬼瓦「…お前、どうして協力したんだ。今回は、どこからも報酬は来んぞ。」

零「馬ー鹿。あんなガキに金なんて払えさせられませんよ。」


鬼瓦は零を見ながら話すが、零はフィールドから目を離さない。


零「…『お兄ちゃんにサッカーして欲しい』、なんて…可愛い依頼じゃないですか。」


零は慈しむように、眉を顰めて微笑んだ。


デザーム「馬鹿な…私が負けただと……」


デザームは止め切れなかったボールに手を伸ばし、触れる。


デザーム「有り得ぬ…あってはならぬ…」

イプシロン改「!」


デザームは何とか起き上がる。


デザーム「我々はエイリア……イプシロン改なのだ…! ……!」


突如右手が差し伸べられた。
手の主は円堂で、その後ろでは驚いている者や呆れている者がいる。


円堂「地球では、試合が終われば敵も味方もない。」


デザームは円堂の手を借りずに立ち上がる。


円堂「お前達のしてることは許せないけど…、俺は、サッカーの楽しさは、お前達にも分かって欲しいんだ。」

デザーム「………、…。」


デザームは呆気に取られていたが、すぐに口を紡ぐ。


円堂「…? ……、へへっ。」

デザーム「!」


円堂は微笑み、差し出していた手をデザームに突き出した。
驚くデザーム。


デザーム「次は……必ず勝つ…!」


円堂の手に触れようとした瞬間——


ドゴーーン!!


円・デザーム「!!」


大音量の破壊音に皆其方を向く。
音のした場所には1人の少年が腕を組んで立っていた。


零「…」


零は厳しい表情になる。


円堂「!」

デザーム「っ…ガゼル様!;」


“ガゼル”と呼ばれた少年はエイリア学園のものらしきユニホームを着ている。


ガゼル「私はマスターランクチーム、ダイヤモンドダストを率いるガゼル…」


ガゼルは目を開き、円堂を見る。


ガゼル「君が円堂か…新しい練習相手が見つかった。」

円堂「っ…;」

ガゼル「今回の負けで、イプシロンも完全に用済みだ。」

デザーム「っ…」


——スッ


ガゼルが片手を振り上げると、デザームの表情は驚愕に染まった。
デザームは円堂を見、未練を掻き消すように円堂から離れてイプシロン側に就く。


デザーム「………((ニコ」

円堂「……!;」


デザームは微笑む。
その意味に気付いた円堂は驚きとも言えないような表情になった。

ガゼルが腕を振り下ろすと、青黒く光るボールがイプシロン目掛けて飛んでいく。
ボールが当たる瞬間青白い強い光が辺りを包み込んで円堂達の視界を奪った。


円堂「…… !」


光が消えるとイプシロンが消えていた。


円堂「…そんな… っ!」


円堂はガゼルのいた場所を睨むが、ガゼルもイプシロンと共に消えていた。
だがその場に声が聞こえ出した。


『円堂守。君と戦える日を、楽しみにしている…』


円堂「……っ!」


.


(ED)


.


次回予告 ( No.96 )
日時: 2012/10/03 20:44
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

おかえり豪炎寺!

よーし、皆で東京に戻って、パワーアップだ!

…だけど息つく間もなく、エイリア学園の新たなチームが現れた!

その名は…——



次回イナズマイレブン、

「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「いつもお前は遅いんだよ!」

以上!!


第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」 ( No.97 )
日時: 2012/10/10 19:16
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




(零いません)



青黒く光るボールがイプシロン目掛けて飛んでいく。
ボールが当たる瞬間青白い強い光が辺りを包み込んで円堂達の視界を奪った。


円堂「…… !」


光が消えるとイプシロンが消えていた。


円堂「…そんな… っ!」


円堂はガゼルのいた場所を睨むが、ガゼルもイプシロンと共に消えていた。
だがその場に声が聞こえ出した。


『円堂守。君と戦える日を、楽しみにしている…』


その場は沈黙した。


鬼道「…ダイヤモンドダストのガゼル……一体あとどれくらいエイリア学園にはチームがあるんだ…!」


ボールが、鬼道達の間をすり抜けた。


「「「!」」」


雷門イレブンはボールを投げた人物——円堂を見る。
円堂は落ち込んではいなかった。


円堂「…豪炎寺!」


皆豪炎寺を見る。
豪炎寺は円堂の投げたボールを持って険しい顔付きになっていた。


豪炎寺「……円堂…」

円堂「…分かってるって。」

豪炎寺「…! …フッ。」


豪炎寺は目を伏せて微笑み、バウンドさせてボールを円堂に返した。
マネージャー達の顔も明るくなる。

円堂はボールをキャッチした。


円堂「おかえり、豪炎寺!」


皆笑顔で豪炎寺を迎える。
壁山に関してはもう泣いていた。


豪炎寺「!! ………皆…」


壁山「エヘヘヘ…」

土門「待たせやがって!」

壁山「ホントっすよ!」


一・鬼「((コクッ」


それぞれに喜びを感じている雷門。


豪炎寺「……ありがとう。…」


豪炎寺は瞳子を見た。


豪炎寺「…監督、」

秋「! …((チラ」


瞳子はゆっくりと目を開いた。
皆瞳子を見る。


瞳子「お帰りなさい、豪炎寺君。」

「「「…!」」」


一同は歓喜した。


豪炎寺「…ありがとうございました!」

「「「!?」」」


.


(OP)


.


豪炎寺「あの時、監督が行かせてくれなかったら…俺はアイツ等の仲間に引き込まれていたかもしれません。」

秋・春「!;」

瞳子「…さあ。何のことかしら。」


適当に惚ける瞳子を見て、円堂達は瞳子の行為は豪炎寺のためなんだと気付いた。


円堂「! ……監督…」

鬼道「((ニコ」

一之瀬「…アイツ等って?「ソイツは俺が説明しよう。」
円・鬼・一「!」


鬼瓦と土方が歩いてきた。


円堂「刑事さん…」

鬼瓦「豪炎寺が姿を消したのには、ワケがある。妹さんが、人質状態になっていた。」

円堂「え! …夕香ちゃんが…?」


円堂・鬼道・壁山は豪炎寺を見る。


鬼瓦「エイリア学園に賛同する者と自称する奴等が、妹さんを利用して、仲間になるように脅してきたんだ。」

円堂「そうだったのか…。……でも、ひとこと言ってくれれば(鬼瓦「言えなかったんだよ。」

鬼瓦「口止めされてたんだ。…もし話したら、妹さんがどうなるか…ってな。」


豪炎寺は俯いた。


鬼瓦「だから我々は、チャンスを待つことにした。時が来るまで、豪炎寺を、ソイツに預けてな。」


土方に目配せする。


円堂「土方…」

土方「零の奴酷いんだぜ? 急に連絡してきて…。おやっさんも『人を隠すなら人の中』、とか言ってさ。まあ家は家族の1人や2人増えたって、どーってことないけどな!」

円堂「! 零…そういえば、零は?」


円堂は鬼瓦を見る。


鬼瓦「アイツなら、他の依頼が入ったとかで今はいない。…まあ、照れ臭くて逃げてるだけとは思うがな。」

円堂「そうですか。……」


まだ俯いている豪炎寺を見る円堂。



鬼瓦「我々はまず、妹さんの身辺を探った。敵の実態は分からんし、人質のことがあったんで、慎重にな。調査にはかなり時間がかかってしまったが、漸く、妹さんの安全を確保出来たんだ。」


円堂は鬼瓦に駆け寄った。
勢いが良すぎて鬼瓦は若干後ろのめりになる。


円堂「ありがとうございます、刑事さん。」

鬼瓦「…礼なら、土方に言ってくれ。」

土方「ぇ゛ーっ!!」


赤面する土方。


土方「やめてくれよ!! おやっさんや零とは古い付き合いだ! これくらいどーってことないさ。」

円堂「…、…((ニコ」

豪炎寺「…いや、お前がいなかったら、俺は……」


『腹減ってないんだろ? 昨日も夕飯食べてなかったし。』

『……』

『腹を減らすには、体を動かすのが1番だ!』

『…、……』


豪炎寺は土方とのサッカーを思い出す。


豪炎寺「お前がいたから、爆熱ストームを完成することが出来た…。…ありがとう、土方。」

土方「…//、ヘッ。」

秋「…豪炎寺君、」


豪炎寺は秋に振り返る。


秋「どうだった? 久しぶりの雷門は。」

豪炎寺「……ああ…最高だ!!」


皆微笑んだ。


.


(抜かし・CM)


.


続き ( No.98 )
日時: 2013/02/26 18:38
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



(零いないので抜かし)


.


円堂と豪炎寺はキャラバンの屋根で寝転がって空を見ている。


円堂「こうやって、またお前と話せるなんて、すっごく嬉しいよ。」

豪炎寺「…俺もだ。」


豪炎寺は目を伏せ、微笑んで答えた。
円堂は起き上がる。


円堂「何か…お前が居なかったなんて…嘘みたいだよな。」

豪炎寺「鬼瓦さんから、聞いたよ。」


豪炎寺も続いて起き上がる。


豪炎寺「…お前も、色々あったんだってな。」

円堂「…大した事ないよ!」


ニッと笑う。


豪炎寺「でも、その経験がキャプテンとしてのお前を大きくしたことは事実だ。」

円堂「…、豪炎寺…」

豪炎寺「他の連中だってそうさ。…それに、新しく加わったメンバーもな。」

円堂「…地上最強にならなきゃ、宇宙人には勝てないからな。」

豪炎寺「…そうだな。」

円堂「…でも、」


円堂は笑顔を崩す。


円堂「強さと引き換えに…失ってしまったものもあるのかもしれない。」

豪炎寺「……失ってしまったもの…」

円堂「……」


円堂は空を仰いだ。


.


少し経って。
円堂はキャラバンに入ったのか、屋根には豪炎寺しかいない。


豪炎寺「……… !」


何かに気付き振り返る。
何時の間にか、キャラバンに零が寄り掛かっていた。


豪炎寺「…零。」

零「どーも、お昼ぶり。」


零は軽く微笑み、キャラバンの屋根に登って豪炎寺と並ぶ。


零「寝ないんすか? 明日も練習あんのに、身体に響きますよ。…ま、僕が来るのが遅かったからでしょうけど。」

豪炎寺「……聞きたいことがある。」


零は全て見通しているように楽しそうに微笑んでいる。
だが豪炎寺は真剣な表情。


豪炎寺「…何故奴等がエイリア学園の者だと知っていた? 警察はお前から聞いたと言っていた。俺を離脱に促したのも、夕香を保護したのも、お前の意図だったんじゃないのか?」

零「どーでもいいじゃないですかそんなこと。妹は無事で、自分もチームに戻れたんだから、経緯なんて知らなくてもいいですよ。」

豪炎寺「そのことには感謝している。礼も言えなかったが…(零「僕はアンタのためにやったわけじゃないですよ?」!」


俯きがちになっていた豪炎寺は顔をあげ、零を見た。


零「アンタの可愛いお姫様の仰せだ、アンタに礼言われる筋合いはないね。」

豪炎寺「だが…(零「早く降りてくれませんか? 疲れてるんですよ。」…」


零は豪炎寺に背を向けて寝転んだ。
豪炎寺は何か考えるように零を見ていた。


.


(抜かし)


.


円堂「スゥッ……」


円堂は深く息を吸い、ニッと笑った。


円堂「戻ってきたぞーっ!!」


河川敷中に円堂の声が響いた。
円堂は皆に振り返る。


円堂「よし、1度家に帰ろう!」

壁山「家かァ…」

鬼道「永いこと留守にしていたからな。」

秋「お母さん達も心配してるだろうなァ…」

夏未「家庭でのリフレッシュも、大事だわ。」

円堂「いいですよね、監督!」

瞳子「いいわ、1日ぐらい休みましょう。」

「「「やったー!!」」」

マネージャー「…」


皆それぞれに喜んだ。


綱海「オイオイ、俺達はどーするんだよ!」

円堂「皆家に来いよ。母ちゃんの肉じゃが、最高に美味いんだぜ?」

立向居「俺肉じゃが大好きです!」

木暮「俺は嫌ーい。」


吹雪「…!」


吹雪は空を見上げて何かに気付いた。


土門「どうした、吹雪。」

吹雪「…」


零「…」


零も空を見上げる。笑顔だが、目は笑っていない。


(零は瞳子の右側に居ます)


円堂「! ……え?」


円堂も異変に気付く。


——ドゴォオッ!!


「「「!!」」」


黒いボールが地面に降ってきて、青白い光でその場全体を包み込んだ。


円堂「…; !! あれは…」


黒に青白い模様——ダイヤモンドダストのボールだった。
ボールからは冷気のようなものが漂っている。

ボールから声がした。


『雷門イレブンの諸君、我々ダイヤモンドダストは、フットボールフロンティアスタジアムで待っている。…来なければ、黒いボールを無作為にこの東京に撃ち込む。』


円堂「何だって!?」

鬼道「無作為にだと…!?」

壁山「ムサクイって?」

零「デタラメ、ってことだ。」

目金「もしそんなことされたら…っ東京が、滅茶苦茶に…!!」

壁山「えぇーっ!? 大変っすー!!」


ボールは役目を終え、灰と化した。


瞳子「…仕方ないわ。直ちにスタジアムに向かいます。」

「「「はい!!」」」


.


(抜かし・ED)


.



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