二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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夢ズマ◇謎の天才少女◇ 脅威の侵略者編【06/27 >>6】
日時: 2016/01/14 02:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: KzKevu2R)

フットボールフロンティアで優勝に輝いた雷門中サッカー部。しかし、そこに空から黒い流星の様な物が降ってくる。雷門中に戻った彼らが見たものは、破壊された校舎と倒れたOB達だった。
自らを宇宙人と名乗る謎のチーム「エイリア学園」は、サッカーによる世界征服を宣言し、稲妻町のあらゆる学校を破壊する。
新監督“吉良瞳子”と副監督“雨城零”を迎えた雷門イレブンは、日本中から共に戦う仲間を集め、エイリア学園に立ち向かう———…



.


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おはこんにちばんは。
そして初めましてorご無沙汰です。

世梨果です。


この小説は以前わたしが作っていた小説の改訂版なんですが、昔の小説は文章が恥ずかしいので見ないで下さい。



【お知らせ】

・02/27>>149


【返信】 new↑ ↓old

 ・世詩瑠s>>54-55


【目次】 old↑ ↓new

オリキャラ設定>>1

第27話「宇宙人が来た!」         >>2-5   >>2 >>3 >>4 次回予告>>5
第28話「出撃!雷門イレブン!!」      >>6-8   >>6 >>7 次回予告>>8
第29話「倒せ!黒の11人!!」        >>9-12   >>9 >>10 >>11 次回予告>>12
第30話「脅威!エイリア学園!!」      >>13-17   >>13 >>14 >>15 >>16 次回予告>>17
第31話「伝説のストライカーを探せ!」   >>18-23   >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 次回予告>>23
第32話「雪原のプリンス!」        >>24-27   >>24 >>25 >>26 次回予告>>27
第33話「エースストライカーは誰だ!」   >>28-32   >>28 >>29 >>30 >>31 次回予告>>32
第34話「衝撃!エイリア学園!!」      >>33-35   >>33 >>34 次回予告>>35
第35話「イプシロン来襲!」        >>36-39   >>36 >>37 >>38 次回予告>>39
第36話「かくされた力!」         >>40-42   >>40 >>41 次回予告>>42
第37話「帝国の逆襲・前編!!」        >>43-46   >>43 >>44 >>45 次回予告>>46
第38話「帝国の逆襲・後編!!」        >>47-49   >>47 >>48 次回予告>>49
第39話「最後のワイバーンブリザード!」  >>50-53   >>50 >>51 >>52 次回予告>>53
第40話「一之瀬!最大の危機!!」      >>56-59   >>56 >>57 >>58 次回予告>>59
第41話「デザームの罠!」         >>60-63   >>60 >>61 >>62 次回予告>>63
第42話「激闘!最凶イプシロン!!」     >>64-66   >>64 >>65 次回予告>>66
第43話「じいちゃんの究極奥義!」     >>67-69   >>67 >>68 次回予告>>69
第44話「もうひとつのマジン・ザ・ハンド」 >>70-72   >>70 >>71 次回予告>>72
第45話「激震!最強のジェネシス!!」    >>73-76   >>73 >>74 >>75 次回予告>>76
第46話「キャプテンの試練!」       >>77-79   >>77 >>78 次回予告>>79
第47話「南海の大決闘!」         >>80-82   >>80 >>81 次回予告>>82
第48話「炎のストライカー!」       >>83-85   >>83 >>84 次回予告>>85
第49話「ノリノリ!リズムサッカー!!」   >>86-88   >>86 >>87 次回予告>>88
第50話「うなれ!正義の鉄拳!!」      >>89-91   >>89 >>90 次回予告>>91
第51話「逆襲! イプシロン改!!」      >>92-93   >>92 次回予告>>93
第52話「復活の爆炎!!」          >>94-96   >>94 >>95 次回予告>>96
第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」>>97-99   >>97 >>98 次回予告>>99
第54話「最強の助っ人アフロディ!」    >>100-103   >>100 >>101 >>102 次回予告>>103
第55話「円堂・新たなる挑戦!」      >>104-106   >>104 >>105 次回予告>>106
第56話「対決!円堂vs豪炎寺!!」      >>107-109   >>107 >>108 次回予告>>109
第57話「奇跡のチーム!ザ・カオス!!」   >>110-112   >>110 >>111 次回予告>>112
第58話「炸裂!ファイアブリザード!!」   >>113-115   >>113 >>114 次回予告>>115
第59話「ついに来た!エイリア学園!!」   >>116-119   >>116 >>117 >>118 次回予告>>119
第60話「エイリア学園の正体!」      >>120-124   >>120 >>121 >>122 >>123 次回予告>>124
第61話「最終決戦!ザ・ジェネシス・前編!!」>>125-128   >>125 >>126 >>127 次回予告>>128
第62話「最終決戦!ザ・ジェネシス・後編!!」>>129-131   >>129 >>130 次回予告>>131
第63話「終わりなき脅威!」        >>132-137   >>132 >>133 >>134 >>135 >>136 次回予告>>137
第64話「激突!雷門vs雷門!!」       >>138-142   >>138 >>139 >>140 >>141 >>142
第65話「友情の究極奥義!」        >>143-145   >>143 >>144 次回予告>>145

世界へ!>>147


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第42話「激闘!最凶イプシロン!!」 ( No.64 )
日時: 2013/02/25 19:42
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

「「「………」」」


電器店の前には、人集りが出来ている。
その中には響木も居た。


.


雷門「……」


雷門中地下室でも、理事長が雷門イレブンとイプシロンの戦いの様子を見ている。


.


財前「……」


.


ナニワランドのモニター前でも、客が集まっている。


リカママ「アカンなァ、さっぱり売れへん。」

博美「試合に釘付けでだーれも来ィへんわァ…」

道子「これやったら、手伝いいらへんなァ…」

玲華「リカ、頑張ってるかなァ…」

リカママ「ふぁあ…」


モニターの方から歓声が上がる。


リカママ・博・道・玲「?」


.


円堂「っ…」


円堂はシュートを防ぐ。

リカがシュートする。
デザームが止める。

一之瀬はスオームにボールを奪われる。
クリプトは風丸をかわす。
マキュアは栗松からボールを奪う。


[白熱の雷門中対イプシロン!両チーム1歩も譲らない!行き詰る攻防が続いている!]


バシュッ!


円堂はジャンプして両手で、デザームは片手で軽々とシュートを止める。
スコアは未だ0−0。

鬼道にボールが渡り、敵陣に攻め込んでいく。


円堂「よし!チャンスだ、攻めろ!」

鬼道「一之瀬ェ!」

鬼・一「ツインブースト!!」

デザーム「((ニヤ」


デザームは片腕でシュートを弾き返した。


鬼・一「っ…」


ケイソンにパスされる。


吹雪「らァアっ!」

ケイソン「何っ!」


ケイソンに出されるはずだったボールは吹雪がカットして奪った。


吹雪「エターナルブリザード…うるァァァアアアアっ!!」


シュートが放たれる。


吹雪「(行けっ…!)」


.


(OP・抜かし)



[円堂止めたァっ!両チーム共譲らない!手に汗握る攻防だーぁ!!]


円堂「……」

秋「!」

甲子「((コクコク」

瞳・零「……」


何かに気付く秋。
頷く甲子。
何かを考えている瞳子と、相変わらず薄笑いの零。


土門「ナイスセーブ!いい反応だったぞ!」

円堂「! …そういえば…いつもと感じが違ってた…」


掌を見つめる円堂。


.


(抜かし・CM)


.


続き ( No.65 )
日時: 2013/02/25 19:57
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂はボールと木暮を止めきれず、ゴールネットに突き刺さった。


デザーム「((ニヤ」
鬼・風「!」
吹雪「!」


ピーーーッ!


[ゴーーール!!雷門、イプシロンに先取点を奪われたァ!!]


木暮は数歩歩いて崩れ落ちた。


木暮「…どうしよう…俺のせいで……ひっ!」


木暮の肩に円堂が手を置く。


円堂「時間はまだあるぞ。気にすんな!」

木暮「! ……」

円堂「走り続ければ何とかなる!」


木暮にそう言うと、円堂は体を起こして皆に呼びかけた。


円堂「さァ、ここからだ!気持ちを切り替えていくぞ!」

「「「おう!」」」

木暮「(…キャプテン…)」


秋「そうよ…これが円堂君の強さ。」

夏未「彼は負ける事なんて考えなかった。今までの試合で、1度も。」

瞳子「……」

零「……」


瞳子は満足気に微笑み、零は相変わらずの薄笑いだった。


.

(試合終了まで抜かし)

.


肩にタオルをかけた風丸が座り込む。


風丸「…勝てなかった…これだけ頑張ったのに…(零「ん。」!」


零はドリンクを風丸の前にぶら下げるように持っている。
いつも通りの笑みで目を伏せている。


零「一歩前進、じゃないですか?」


風丸を見下げる零を、風丸はじっと見ている。


風丸「…(円堂「零の言う通りだ!」

円堂「引き分けなんて、凄いじゃないか!」

木暮「そうか、この前はコテンパンだったんだ…」

塔子「あたし達、強くなったんだな!」

壁山「何か、勝てそうな気がしてきたッス!」

栗松「俺もでヤンス!」

土門「オイオイ単純だな…」


やる気を出す2人に呆れる土門。


零「…いらないんすか?」

風丸「あ、ありがと…」


零から焦って苦笑しながらドリンクを受け取る風丸。


鬼道「答えはシンプルさ。互角に戦えるならば、勝利の確立は50%。相手から1%を奪い取れば勝てる。」

春奈「お兄ちゃん…何かキャプテンに似てきた!」

鬼道「…」


リカ「暇になるんはもうちょい先!ハネムーンはお預けやなァダーリン…」

一之瀬「あ、あははははは…」

甲子「((コクコク」


瞳子「今日は同点に追いつけたけど、でも気を緩めないで。試合に勝利しない限り、エイリア学園はまた現れるわ。」

円堂「よーし!次は勝つぞー!」

「「「おう!!」」」


零「ふぅ。……」


零は短く息を吐き、吹雪が去った方向を見ていた。


.

(抜かし)

.

.

.


円堂「…っはーーっ…。やっぱレベル最大の特訓は効くなァ…」


床に倒れる円堂に、鬼道が歩み寄る。


鬼道「少し飛ばしすぎじゃないのか?」

円堂「ヘヘッ…まだ、イプシロンとの決着はついてないからな。奴等から雷門のゴールを守るには、俺がもっともっと、強くらなきゃ!」

鬼道「……」


鬼道は黙って微笑んだ。


ガラッ


地下室の扉が開き、誰かが入ってきた。


零「…」

円堂「あ、零!どうしたんだ?地下にはあんまり来ないのに…」


零は辺りを見渡す。


零「監督、知りませんか?」

鬼道「此処には居ないが。何か用でもあったのか?」

零「次の行き先が決まったから、知らせようと思って。」

円堂「おっ、何処なんだ!?」


円堂がガバッと起き上がる。


零「福岡の陽花戸中学で、円堂大介のものだと思われるノートが見つかったらしいんスよ。」

円堂「え!じいちゃんの、ノート…?」


.


(ED)


.


次回予告 ( No.66 )
日時: 2012/06/05 20:29
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


イナズマキャラバン福岡へ!!

じいちゃんのノートはもう一冊あったんだ!

福岡の陽花戸中に向かった俺達を待っていたのは、なんと、ゴッドハンドをマスターした選手だった!



次回イナズマイレブン、

「じいちゃんの究極奥義!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「走り続ければ、必ずなんとかなる!」

以上!!





===



大阪編は個人的に風零祭りでした(笑)


第43話「じいちゃんの究極奥義!」 ( No.67 )
日時: 2013/02/25 20:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ブゥゥゥゥン——


キャラバンは『福岡』と書かれた看板をくぐった。


円堂「じいちゃんのもう1つのノートを手に入れるぞ!」

「「「おう!!」」」

リカ「何やよう分からへんけど、ノートやァ♪」

秋「ていうか、何で貴方が…」

リカ「ええやん…ウチとダーリンは一心同体やん!切っても切れへん仲やねんからァ♪」

一之瀬「あははは…」


円堂「いいじゃないか、仲間が増えて。」

リカ「せやせや!さすがキャプテンは言う事が違うわァ!」

秋「はあ…」


零「また騒がしくなるなぁ。」

風丸「ああ…」


こうしてキャラバンにリカが参加した。


ブゥゥゥゥン——


.


(OP・抜かし)


.


校長室で、円堂・夏未・瞳子・零は校長の話を聞く事になった。
校長と3人はソファに座っているが、零は校長と向かい合った壁に寄りかかっている。


円堂「聞かせて下さい、じいちゃんの話!」

陽校「よかよか。…大介は、情熱がスパークするサッカー馬鹿やったばい。寝ても覚めても、サッカーの事しか考えんかったとよ…」


.


(過去話抜かし)


.


円堂「……」

陽校「それだけやなかぞー?」

瞳・夏・零「……」


目をキラキラと輝かせている円堂と、驚いているような呆れているような瞳子達。


陽校「よく2人で、猪狩りばしたもんたい。」

円・夏/瞳「猪!?/!」

陽校「大介が倒したのが、ほれ、そいつたい。」


校長は壁にかけてある猪の頭を首で示した。


円堂「すげー、じいちゃん…」
夏・瞳「……」

円堂「キーパーの練習はしたんですか?」

陽校「ああ。古タイヤをロープにぶら下げてなァ。」

円堂「え!」


円堂は驚いたように立ち上がる。


円堂「俺…おんなじ事やってました…」

陽校「そうか、さすが大介の孫ばい。(零「昔の話はそこまでにして…」!」

零「そろそろ、本題に入りませんか?」

瞳子「円堂大介のノートというのは?」


俯いて話を聞いていた零は顔を上げ、営業的な笑みで校長を見る。
瞳子も零の意見に便乗した。


陽校「ああ…裏ノートの事たいね?」

円・夏「裏ノート?」


校長は立ち上がる。


陽校「表のノートには書けん事ばかり書いてある、恐ろしかノートばい。」


窓際に立つ校長。


陽校「…あれは、死ぬちょこっと前の事やった。大介が、突然私を訪ねてきて…1冊のノートば託したとよ…」

円・夏「……」


円堂と夏未はテーブルに置かれたノートを見る。


陽校「もし、俺に何かあったら処分してくれ。ばってん…あげん事に…」

円堂「…」


校長は涙目に、円堂は真剣な眼差しを校長に向ける。


陽校「大介…空の向こうでも、サッカーばしよるとか?お前の頼みだったが、捨てる事は出来んかった…。いつか、受け継ぐべき者が、現れるやとうちゅ思うてなァ…」


校長は円堂に振り返る。


円堂「………」

陽校「……((ニコ」


校長が静かに頷くと、円堂もハッとして頷いた。


.


(ちょっと抜かし)



円堂「“パッと開かずグッと握ってダン、ギューン、ドカン”!」

夏・瞳・零「……」

瞳子「円堂君のおじいさんって…」

零「国語の成績どんくらいだったんスか。」


瞳子でさえ呆れ、零は失笑を浴びせる。


陽校「さすが、スパークするサッカー馬鹿の文章たい。…お前らしかばい大介…」


目頭を押さえる校長。


夏・瞳・零「……」

円堂「凄ェんだ…他にも色々あるんだぜ、究極奥義が!… !」


言葉を詰まらせる円堂。


夏未「どうしたの?」

円堂「…ここに…“この究極奥義は未完成”って…」

夏未「“未完成”…やっぱり完成させられなかったのね…」


円堂は屈めていた腰を戻した。



(ちょっと抜かし)



立向居「円堂さん…!」


立向居は両手で円堂の手を掴み、上下にぶんぶんと振った。


立向居「感激です!俺もうこの手一生洗いません!」

円堂「いや、御飯の前には洗った方がいいぞ?」

立向居「ですよね…」

円・立「あはははは…!」


雷門イレブン「……」

零「何、あれ。」


呆れて見ている壁山達。
零は笑みながらも半目になっている。


円堂「君もサッカー好きなのか?」

立向居「はい、大好きです!」

戸田「立向居は元々、MFだったんだけど、円堂君に憧れて、キーパーに転向したんだ。」

円堂「それ、本当なのか?」

立向居「は、はい…」


立向居は更に頬を染める。


戸田「立向居、“アレ”を見せるんじゃなかったのか?」

立向居「!」

円堂「何だい?“アレ”って…」

立向居「俺が習得したキーパー技です…でも、円堂さんに見せるのは緊張するな…」


俯き、もぞもぞと指を絡ませる立向居。


円堂「見てみたいな!」

立向居「! 本当ですか!?」


.


(抜かし・CM)


.


続き ( No.68 )
日時: 2013/03/13 18:31
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ボールはまっすぐとゴールに向かう。


立向居「……ゴッドハンド!!」


円堂とは違う水色のゴッドハンドを繰り出した。
立向居は一之瀬のシュートを止める。


一之瀬「!」

円堂「!」

一部「!!」


ゴッドハンドを出した事に驚く一部の雷門イレブン。
辺りは静まり返る。


立向居「………」


立向居は顔を上げ、ニコリと笑った。


一之瀬「……」

鬼・塔・戸・風・零「……」


鬼堂達は驚いたように無言になり、零は全くの無表情。
戸田は得意気に微笑んでいる。



(ちょっと抜かし)



円堂は立向居に背を向けた。


円堂「…行くぞ。」

立向居「! はい!」


立向居も円堂と背中合わせになるように向きを変える。


円・立「………ゴッドハンド!!」

鬼・塔・戸・風/零「!/…」


凄い光が空高くまで昇り、シュウウウ、と消えていった。


「「「………」」」

円・立「………」

土門「……((ゴクッ ほ、本物だ…」


砂埃が治まった。


円堂「凄いよ立向居!お前のゴッドハンドは本物だ!」

立向居「あ、ありがとうございます!俺、もっともっと強くなります!」

円堂「ああ。そのためにはもっともっと特訓だ!」

立向居「はい!(戸田「良かったな立向居。」! はい!」


戸田が歩み寄る。


戸田「どうだい?俺達と合同練習しないか?」


.


ボールが蹴り上げられる。
風丸と戸田はボールを奪い合う。
黒田は鬼道をマークする。
木暮は石山からボールを奪う。


マネ・零・瞳「……」

陽校「よかよか。青春たい。」


円堂はシュートを受け止める。


円堂「もう一丁!……
(どうやったら正義の鉄拳が出せるんだ…)」


円堂は掌を見つめる。


円堂「(“パッと開かず、グッと握って、ダン、ギュン、ドカン”て…)
(一之瀬「円堂!」ん!どぅっ!!」


円堂は顔面にボールを受けた。


.


(抜かし)


.


テーブルにコトリとカレーが置かれる。


壁山「うーあ、美味そうッス!」

「「「頂きまーす!」」」


目金「ほほーうこれはなかなか美味しそうですねェ…ぁむ」


目金は一口カレーを口に含むと一旦停止した。


目金「……ひぇぇえええっ!!辛ぁぁあああ!!」


口から火を吹いて顔を左右に強く振っている。


木暮「…ウッシッシッシ♪」

壁山「そ、それは…」

土門「お前なァ…」


木暮は片手にタバスコを持っていた。


立向居「…」

木暮「フフ…」

立向居「…ぁむ。…」

木暮「…?」


何の反応も示さない立向居。
木暮は不思議に思って立向居のカレーを一口食べる。


木暮「……ぎゃーーーっ!!」

立向居「美味しいですね!お代わりしてもいいですか?」


木暮が火を吹いているのに対し、平然としている立向居。


土門「立向居、お前…」

壁山「か、辛くないんスか?」

立向居「ああ。俺、辛いの平気なんですよ!」


立向居の背後では、木暮と目金が火を吹きながら走り回っている。


風丸「ん……あれ、零は?」


カレーを一口食べて、風丸が言った。


円堂「あ、ホントだ居ない…」

一之瀬「零なら大丈夫じゃない?よく居なくなるし…」


.


(円堂・吹雪・立向居の会話)


.


鈴虫やクツワムシの鳴声。


カタカタカタカタ——


それに混じったキーを押す音。


零「………」


カタカタカタカタ...


裏庭の木の下、1人でパソコンを点けて何かをしている様子の零。やはり笑顔だった。
画面には沢山の文章が映っている。


『ERROR!』


いきなり赤い文字で、“ERROR!”と点滅している文字が書かれたタブが出てきた。
零が迷わずタブを消すと、また長い文の書かれたタブが映された。


『このデータを読み込むにはパスワードを入れる必要があります。
パスワードを入力して下さい。
[____]』


零「…ふぅ。」


零は溜息をつき、また何か文字を打ち出した。


.

.

.


翌日。陽花戸中のグラウンドには準備万端のサッカー部達。


瞳子「吹雪君、貴方はFWに入って。」

吹雪「…はい。」

リカ「イプシロン時みたいに頼むで!」

吹雪「………」

零「……」


吹雪は少し俯く。
そんな吹雪を零はいつもと代わらない薄笑いで見ていた。


ピーーーッ!


リカは吹雪にパス。吹雪は敵陣に攻め込む。


[さあ雷門中のキックオフから始まりましたァ!!雷門中対、陽花戸中の練習試合!吹雪があがっていきます!]


吹雪「………!」


吹雪は戸田にボールを奪われる。


[おっと吹雪らしくないぞ!?戸田にボールを奪われたァ!戸田は雷門サイドに入り込む!]


リカ「何しとんのやストライカーさん!」


夏未「どうしたのかしら…」

春奈「いつもだと吹雪さん、力押しで攻め込むのに…」

零「……」



(抜かし・ED)


.


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