二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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夢ズマ◇謎の天才少女◇ 脅威の侵略者編【06/27 >>6】
日時: 2016/01/14 02:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: KzKevu2R)

フットボールフロンティアで優勝に輝いた雷門中サッカー部。しかし、そこに空から黒い流星の様な物が降ってくる。雷門中に戻った彼らが見たものは、破壊された校舎と倒れたOB達だった。
自らを宇宙人と名乗る謎のチーム「エイリア学園」は、サッカーによる世界征服を宣言し、稲妻町のあらゆる学校を破壊する。
新監督“吉良瞳子”と副監督“雨城零”を迎えた雷門イレブンは、日本中から共に戦う仲間を集め、エイリア学園に立ち向かう———…



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おはこんにちばんは。
そして初めましてorご無沙汰です。

世梨果です。


この小説は以前わたしが作っていた小説の改訂版なんですが、昔の小説は文章が恥ずかしいので見ないで下さい。



【お知らせ】

・02/27>>149


【返信】 new↑ ↓old

 ・世詩瑠s>>54-55


【目次】 old↑ ↓new

オリキャラ設定>>1

第27話「宇宙人が来た!」         >>2-5   >>2 >>3 >>4 次回予告>>5
第28話「出撃!雷門イレブン!!」      >>6-8   >>6 >>7 次回予告>>8
第29話「倒せ!黒の11人!!」        >>9-12   >>9 >>10 >>11 次回予告>>12
第30話「脅威!エイリア学園!!」      >>13-17   >>13 >>14 >>15 >>16 次回予告>>17
第31話「伝説のストライカーを探せ!」   >>18-23   >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 次回予告>>23
第32話「雪原のプリンス!」        >>24-27   >>24 >>25 >>26 次回予告>>27
第33話「エースストライカーは誰だ!」   >>28-32   >>28 >>29 >>30 >>31 次回予告>>32
第34話「衝撃!エイリア学園!!」      >>33-35   >>33 >>34 次回予告>>35
第35話「イプシロン来襲!」        >>36-39   >>36 >>37 >>38 次回予告>>39
第36話「かくされた力!」         >>40-42   >>40 >>41 次回予告>>42
第37話「帝国の逆襲・前編!!」        >>43-46   >>43 >>44 >>45 次回予告>>46
第38話「帝国の逆襲・後編!!」        >>47-49   >>47 >>48 次回予告>>49
第39話「最後のワイバーンブリザード!」  >>50-53   >>50 >>51 >>52 次回予告>>53
第40話「一之瀬!最大の危機!!」      >>56-59   >>56 >>57 >>58 次回予告>>59
第41話「デザームの罠!」         >>60-63   >>60 >>61 >>62 次回予告>>63
第42話「激闘!最凶イプシロン!!」     >>64-66   >>64 >>65 次回予告>>66
第43話「じいちゃんの究極奥義!」     >>67-69   >>67 >>68 次回予告>>69
第44話「もうひとつのマジン・ザ・ハンド」 >>70-72   >>70 >>71 次回予告>>72
第45話「激震!最強のジェネシス!!」    >>73-76   >>73 >>74 >>75 次回予告>>76
第46話「キャプテンの試練!」       >>77-79   >>77 >>78 次回予告>>79
第47話「南海の大決闘!」         >>80-82   >>80 >>81 次回予告>>82
第48話「炎のストライカー!」       >>83-85   >>83 >>84 次回予告>>85
第49話「ノリノリ!リズムサッカー!!」   >>86-88   >>86 >>87 次回予告>>88
第50話「うなれ!正義の鉄拳!!」      >>89-91   >>89 >>90 次回予告>>91
第51話「逆襲! イプシロン改!!」      >>92-93   >>92 次回予告>>93
第52話「復活の爆炎!!」          >>94-96   >>94 >>95 次回予告>>96
第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」>>97-99   >>97 >>98 次回予告>>99
第54話「最強の助っ人アフロディ!」    >>100-103   >>100 >>101 >>102 次回予告>>103
第55話「円堂・新たなる挑戦!」      >>104-106   >>104 >>105 次回予告>>106
第56話「対決!円堂vs豪炎寺!!」      >>107-109   >>107 >>108 次回予告>>109
第57話「奇跡のチーム!ザ・カオス!!」   >>110-112   >>110 >>111 次回予告>>112
第58話「炸裂!ファイアブリザード!!」   >>113-115   >>113 >>114 次回予告>>115
第59話「ついに来た!エイリア学園!!」   >>116-119   >>116 >>117 >>118 次回予告>>119
第60話「エイリア学園の正体!」      >>120-124   >>120 >>121 >>122 >>123 次回予告>>124
第61話「最終決戦!ザ・ジェネシス・前編!!」>>125-128   >>125 >>126 >>127 次回予告>>128
第62話「最終決戦!ザ・ジェネシス・後編!!」>>129-131   >>129 >>130 次回予告>>131
第63話「終わりなき脅威!」        >>132-137   >>132 >>133 >>134 >>135 >>136 次回予告>>137
第64話「激突!雷門vs雷門!!」       >>138-142   >>138 >>139 >>140 >>141 >>142
第65話「友情の究極奥義!」        >>143-145   >>143 >>144 次回予告>>145

世界へ!>>147


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続き ( No.14 )
日時: 2013/02/21 22:02
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ピーーーッ!


ドリブルであがるゲイルを染岡と土門が止めに行くが、簡単にかわされる。


染・土「…;」

鬼道「(本当に無いのか…奴等に付け入る隙は…)」


一之瀬はグリンゴに向かうが、グリンゴはかわしてゲイルにパス。


鬼道「…?」


ゲイルはギグにパスした。


鬼道「!!
(まさか奴等…!)」


鬼道は何かに気付いた。

ギグは一旦、後方に居たゲイルにパスする。
だがそれを鬼道がカットした。


風・豪・土・円「!」


瞳子「! …」


少し驚く瞳子。


[おおっと鬼道がカットしたぁ!!]


鬼道「…豪炎寺!」

円堂「よし、フリーだ!」

豪炎寺「…ファイアトルネード! …!」


回転時、男達が目に映る。

ボールはゴールポストに当たってエリア外へ行った。


[外した!?豪炎寺がファイアトルネードを外しましたぁ!!]


豪炎寺「…;」

染岡「ご、豪炎寺が…;」

目金「ファイアトルネードを外すなんて…;」

円堂「………」


驚愕する選手達。
男達はにやりと笑う。


春奈「惜しーい!もう少しだったのに!」


豪炎寺「……」


瞳子「……」


円堂「どんまいどんまい!次は決めていこうぜ!」


円堂が元気付けるように言った。


零「外したんだー、彼奴。」


ポッケに手を突っ込み、ベンチにドカッと座る零。


春奈「零君!帰ってたの?」

零「今ね。」


零は瞳子の方を見、何かを確認したかのようにベンチに就いた。


鬼道「(やはり思ったとおりだ…)
風丸、次に俺が取ったらあがってくれ。」

風丸「ぇ?」


鬼道は守備位置に戻り、豪炎寺にも何か伝えていた。


零「…鬼道さんは気付いたみたいっすね。」

瞳子「………」



(抜かし)



[失敗です!何と雷門中、またもや必殺技決まらず!]


「「「…;」」」

土門「そんな事ってあるのかよ…豪炎寺が、2回も外すなんて…;」


瞳子「………」


豪炎寺「……;」


男達「………((ニヤ」


零「………」


瞳子は調子の悪そうな豪炎寺を見、男達は豪炎寺を見てにやにやと笑っている。
零はその男達を真顔——軽そうな笑みで見ていた。


ピッピーーーッ!!


[ここでホイッスル!13−0!エイリア学園が大きくリードして前半終了です!!]


.


円堂「…攻撃パターン?」

鬼道「例えば、あのMFが中盤でボールを取った時、一度右のDFに下げて、ディフェンスで体勢を立て直す。左のMFがライン際でボールを取った時は、後ろのDFを通して、女のMFに渡す。」

一之瀬「そうか、それで彼処に来るって分かったのか…」

塔子「何時の間にそんな事を…!」

円堂「凄ェぜ鬼道!やっぱりお前は天才ゲームメイカーだ!」


皆が鬼道を褒めている間、豪炎寺は男達を見ていた。


風丸「これならいけるな!(零「いけるって何が?」!」


口々に鬼道を褒める雷門イレブンに、零が口出しした。
豪炎寺も思わず其方を見る。


風丸「…何だよ。」

零「たったそれだけの情報で敵を倒せると思ってんスか?プレイは出来ても、身体はボロボロですよ?」


左足を組み、左足の上に肘をついて言う零。


染岡「いきなり何言い出してんだ!」

零「うわーお、ほぼ答えは言ってるってのに。どんだけ低脳。アンタは分かると思ってたましたがね、天才ゲームメイカーさん?」

鬼道「……」


零は挑発的に鬼道を見る。
鬼道は少し悔しそうに零を見た。


零「鬼道さんの言う通り、ジェミニストームの攻撃には一定のパターンがあります。」

秋「ぇ…零君も、気付いてたの?」

零「見てれば分かりますよ。ねぇ監督。」

瞳子「ええ。」

秋「ぁ、すみません…;」


秋は俯いた。


零「…アンタ達、今自分がどういう状態だと思います?」

土門「状態?」


周りを見る雷門イレブン。


零「簡単に言えば、攻撃パターンっていう情報のみを武器に、アンタ等はボロボロな身体で戦おうとしているって事。んな事無理でしょ?」

円堂「じゃあどうすればいいんだよ。」

零「それは監督の仕事。」


零は瞳子に話を振った。


瞳子「…此方のディフェンスを全てここまであげて、全員攻撃するのよ。」


監督の作戦は、DFをギリギリまであげて、全員で攻撃するというモノだった。


「「「!?」」」

土門「そ、そんなにあげるんですか?」

風丸「でもそれじゃあ、DFが居ないも同然!それこそ奴等に抜かれでもしたら、終わりじゃないですか!!」


反論を買う瞳子。
だがそんな事は気にせず、


瞳子「だったら、抜かれないようにする事ね。」


とだけ言って、ベンチに戻った。


塔子「何なのあの監督!何で零は従ってるんだ!?」

円堂「いやぁ、俺もよく分かんないんだけどさぁ…でもまぁ、とにかくやってみようぜ!SPフィクサーズに勝てたのも、監督の作戦があったからなんだしさ!!」

鬼道「………」


鬼道はベンチの方をじっと見ていた。


.


(抜かし・CM)


.


続き ( No.15 )
日時: 2013/03/10 15:13
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

リーム・ディアムのシュートで攻撃される円堂。
雷門イレブンは見ているしかなかった。


[エイリア学園怒涛の攻撃!!全員あがっている雷門中、何も出来ません…!]


豪炎寺「くっ…」


秋「監督…零君…;」


塔子「っどうすんだよ鬼道!このままじゃ円堂がもたないよ!」


鬼道に問いかける塔子。それに続いて一之瀬も。


一之瀬「やっぱり無理なんだよ、こんなフォーメーション!!」

鬼道「…
(分からない。監督も零も、一体俺にどうしろと…)」


鬼道は瞳子と零が座っているベンチの方を見つめた。


鬼道「(どう考えても、攻撃だけでゲームを組み立てるなんて不可能…。……“不可能”?)」


(抜かし)


ピッピッピーーーッ!!


[ここで試合終了!エイリア学園、32−0で圧勝です!!]


秋「円堂君…!;」


円堂に駆け寄るマネージャー達。


秋「大丈夫…?円堂君!;」


秋の声は微かに震えていた。

雷門イレブンの後ろの方では、怪しい光に包まれているジェミニストーム。


レーゼ「…」

零「…」

レーゼ・零「………」


零とレーゼはお互いを見合い、レーゼは少し寂しそうな表情をしている。


風丸「……?」


風丸だけが、2人がお互いを見合っていることに気付いていた。

そしてジェミニストームは消え入った。


豪炎寺「………っ;」

瞳子「………」


.


夕方———


円堂・マネージャー・零は、キャラバンの中に居た。


秋「はい。」

円堂「いっつ…;」


円堂の背中に湿布を貼る秋。


春奈「零君、何調べてるの?」

零「株価。1分でも変わっちゃうから、目を離したら終わりだ。」

春奈「……;」


1人離れた場所でパソコンをしている眼鏡を掛けた零は、画面から目を離さずに春奈の質問に答えた。


.



塔子「ごめんよ皆。あたしが一緒に戦おうなんて言わなきゃ、こんな事にはならなかったんだ…」

風丸「塔子のせいじゃない。…俺達に、力が無かったんだ…」


それぞれ反省をしている。豪炎寺は1人、木に寄りかかっていた。


風丸「…円堂、大丈夫かな…」

土門「かなりシュート喰らってたよな…」


キャラバンを見つめる雷門イレブン。

染岡がいきなり声を張り上げて言った。


染岡「納得いかないぜ…何なんだよ彼奴等!!DFをあんなとこまであげるなんて…」


木に拳をぶつける染岡。


染岡「“どうぞ点取って下さい”って言ってるようなもんじゃないか…!折角鬼道が奴等の攻撃パターン見抜いたのによ…」

目金「結果は32−0で完敗。1回目の時より酷い負け方ですからね…」

壁山「SPフィクサーズとの時は、凄い監督だと思ったのに…」

染岡「特に副監督…試合中居なくなった癖に、いきなり偉そうに指示しやがって…。理事長に連絡して、監督を変えて貰う!」


染岡は振り返り、そう言った。
だが、そんな染岡を鬼道が引き止めた。


鬼道「待て染岡。」

染岡「何だよ鬼道。…まさかお前、あの2人の肩を持つんじゃないだろうな!あんな訳分かんない奴等の!!」

鬼道「そういう訳じゃない。だが、結論を出すのは、監督達の考えを知ってからでも遅くはない。」

風丸「考え?」

豪炎寺「…」


豪炎寺は顔をあげた。


続き ( No.16 )
日時: 2012/07/24 20:02
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

染岡「何だよ、考えって…」


鬼道は監督の考えを話し始めた。


鬼道「零の言ってた通り、前半を終えた時点で、俺達の体力は限界に達していた。…もし後半、あのまま俺の作戦で試合を続けていたら、どうなっていた?」

風丸「どうって…。…!」


ジェミニストームと最初に戦った時の事を思い出す。


風丸「俺達も、マックスや半田達みたいに、病院行き…;」

鬼道「ああ、確実にな。」

一之瀬「じゃあ監督達は、俺達を守るために…?」

栗松「そういう事だったんでヤンスかぁ!!」

土門「…でも、本当にそれで良かったのか?」


意見が纏まり出した皆に、土門が抗議する。


土門「どんな状況でも全力で戦う。それが俺達のサッカーだろ!」

「「「………」」」

染岡「フッ、土門の言う通りだぜ!円堂を犠牲にして俺達だけ助かって、そんなの雷門のサッカーじゃねぇ!((ガラッ「それは違う!」

「「「?」」」


声のした方に目をやる。
円堂だった。


「「「円堂!/キャプテン!」」」


円堂に続いてマネージャー達も出てきて、キャラバンに残っているのは零だけになった。


塔子「円堂、動いて大丈夫なのか!?」

円堂「平気平気!こんな傷屁でも無ぇって!…痛っつ…;」


腕を挙げて見せたが、まだ傷が痛むため顔を顰める。


夏未「調子に乗り過ぎよ。」


夏未が呆れて言った。


染岡「で、どういう事なんだよ。それは違うって。」

円堂「監督と零は、奴等を使って、俺を特訓してくれたんだ。」

一之瀬「特訓?」

円堂「ああ!奴等のシュートを受け止めるためには、実際に受けながら特訓するのが、1番の近道だからな!お陰で最後の最後、ちょっとだけ奴等のシュートが見えた!」

風丸「! 本当か円堂!」

円堂「うん!それに奴等の必殺技も経験出来た!凄かったよなぁ、あの必殺技!今でも手がヒリヒリしてらぁ。…でも思ったんだ俺。これなら取れない事はない。もっともっと特訓して、力を付ければ必ず取れるって!」

目金「つまりあの2人は、今日の試合を捨てて、次の試合に勝つために、僕達の身を守り、円堂君にキーパーの練習をさせていたという事ですね!」


綺麗に纏める目金。


染岡「…鬼道、そうなのか?」

鬼道「ああ。」

染岡「……そういう事だったのか…」


豪炎寺「…」


豪炎寺は俯く。


壁山「やっぱり、監督って凄い人ッス!…あ、監督…」


瞳子が戻ってきた。
雷門イレブンに歩み寄り、豪炎寺の方を見て言った。


瞳子「豪炎寺君。」

豪炎寺「! ……」

瞳子「…貴方には、チームを離れて貰います。」

豪炎寺「!」

円堂「!?」

栗松「い、今何て言ったでヤンスか監督。離れろとか何とか…」

春奈「ど、どういう事ですか…?;」

秋「さ、さぁ…」


動揺する雷門イレブン。


瞳子「………」

豪炎寺「……!」


豪炎寺は何かに気付き、踵を返した。


円堂「ちょ、ちょっと待てよ豪炎寺!;…どういう事ですか、監督。豪炎寺に出て行けなんて…」

風丸「そうですよ監督!豪炎寺は雷門のエースストライカー。豪炎寺が居なきゃ、彼奴等には……」


反論する雷門イレブン。


土門「もしかして今日の試合でミスったからか…?」

円堂「! そうなんですか、監督!それで豪炎寺に出て行けって…」

風丸「ちゃんと説明して下さい!」

瞳子「…私の使命は、史上最強チームを作る事。そのチームに豪炎寺君は必要無い。それだけです。」

「「「!!」」」

円堂「でも、それじゃ説明に…! 豪炎寺!」


豪炎寺は円堂が言っている間に何処かへ去って行った。


円堂「…っ!」

秋「! 円堂君!」


円堂は豪炎寺を追って走っていく。

その時、零がキャラバンを降りたのに誰も気付かなかった。


.

(抜かし)

.


豪炎寺はとぼとぼと歩いている。


———ザッ


誰かが豪炎寺の前に現れた。


豪炎寺「っ!…お前;」


.


(ED)


.


次回予告 ( No.17 )
日時: 2012/04/05 18:31
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


豪炎寺が雷門イレブンから去った…

だけど、悲しんでばかりはいられない。

凄いストライカーを求めて…

走れ!!イナズマキャラバン!北海道へ!!



次回イナズマイレブン、

「伝説のストライカーを探せ!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「どんまいどんまい!次は決めて行こうぜ!!」

以上!!


第31話「伝説のストライカーを探せ!」 ( No.18 )
日時: 2013/03/13 18:26
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

もう日は暮れ、辺りはすっかり暗くなっている。


染岡「監督!何で豪炎寺を追い出すんですか!」

瞳子「…“必要無い”。ただそれだけよ。」

染岡「……っ、あのなぁ!!」

鬼道「もう止めろ。」


鬼道は染岡の肩を掴んだ。


鬼道「そんな事をしても、豪炎寺は戻って来ない。」

染岡「っ……(一之瀬「染岡。」!」


2人は一之瀬を見る。


一之瀬「……」

染岡「っ! ………クソッ!」


一之瀬は静かに頷く。
染岡は腹いせに地面を蹴った。


目金「…! 円堂君。」

「「「!」」」


円堂が帰って来た。


一之瀬「円堂、豪炎寺は?」

円堂「……行っちまった。」


ぽつりと言う円堂に、染岡が食って掛かる。


染岡「何で止めなかったんだよ!」

円堂「……彼奴は、絶対、戻って来るよ。」

「「「………」」」


沈黙。
土門が唇を割った。


土門「何だよ、豪炎寺の奴…1人でゲームセットか。(円堂「違う。」

円堂「別れはゲームセットじゃない。出会いのための、キックオフだ!」


円堂は顔を上げて言った。


瞳子「…((pllpllpll ! ((ピッ」


響木からのメールだった。


瞳子「…“北海道、白恋中のエースストライカー・吹雪士郎をチームに引き入れ、戦力アップを計れ。”」

円堂「!」


.


(OP)


.


キャラバンの外では、瞳子と古株が北海道へのルートについて話し合っている。


円堂「…で、その吹雪士郎って誰だ?」

一之瀬「何で響木さんは、其奴をチームに入れろって言うんだ…」


カタカタ———


春奈はパソコンで吹雪士郎の事を調べている。


春奈「! 分かりました!!」


パソコンを持った春奈を中心に、皆集まってくる。


染岡「“熊殺しの吹雪”?」

鬼道「“1試合10点。たった1人で叩き出した”…」

一之瀬「“熊よりデカい”?」

風丸「“ブリザードの吹雪という異名を持つ”…?」

栗松「噂ばっかりでヤンス…」


円堂の頭を夏未が退けた。


夏未「これで吹雪士郎の事が分かったって言えるの?」

春奈「でも、これが限界なんです…画像も公式記録も無くて…(鬼道「何故…」!」

鬼道「フットボールフロンティアには参加しなかったんだろうか…」


鬼道は顎に手を置いて考える。


春奈「さぁ…」

円堂「…よーっし、この目で確かめてやろうぜ!その吹雪って奴の実力を!」


ガラッ———


キャラバンのドアが勢いよく開いた。


一部「!!」

秋「零君!」


ドアの前に立っていたのは零。
零はゆっくりと中に入る。


春奈「何処に行ってたの?」

零「何処でもいいだろ。」


春奈達の脇を通り過ぎ、自分の席に就く零。


風丸「居なかったから驚いたんだぞ?」

零「監督に許可は取ったんだ。僕がどうしようが勝手でしょ。」


零は嘲笑いながら、足を組み、携帯を開いている。


一之瀬「俺達は聞いてなかったけど…;」

零「他人事でしょ? 放っといて下さい。…地球にはこんな言葉がある。“触らぬ神に祟り無し”。何ちゃって。」


愉快そうにケラケラと笑う零。皆はムッとした表情になる。
だが零は無視して春奈に目をやった。


零「音無。吹雪士郎のデータは諦めな。」

春奈「ぇ…」

零「“絶対に”…、出てこないからさ。“闇夜の綿”って言ってねー。」


他人事のように適当に言う零に、皆は無言になる。
円堂が沈黙を破った。


円堂「…零って、よく分かんないな。」

染岡「ケッ、何が他人事だよ。折角皆が心配してやってんのに、ふざけやがって…」

風丸「………」


風丸は困ったような顔をしていた。


.


キャラバンの殆どの者達は寝ている。
起きているのはマネージャー・零・染岡と土門、塔子だ。

秋と春奈はマネジメント、夏未は特に何も。零はパソコンを弄っている。
パソコンの画面には、エイリア学園に破壊された学校の画像が映っている。その画像の中の瓦礫の陰になってる場所にカーソルを移動させ、拡大して見ていた。

土門は周りに迷惑がかからないようにコソッと染岡に話しかけた。


土門「なぁ、伝説のエースストライカー吹雪って、どんな奴だと思う?」

染岡「ウチのエースストライカーは豪炎寺に決まってるだろ!」

土門「あ、あぁ;」


染岡は豪炎寺の席を見つめ、そして瞳子の方を睨んだ。


土門「………」


plllllplll((ピッ


塔子の携帯が鳴った。


塔子「…ああ、スミス?…え。パパが見つかった!?」

「「「!?」」」


その声で雷門イレブンは全員起きた。


.


『謎の宇宙人達に攫われていた、財前総理が、解放され、無事に保護されました。しかしこの数日間、何処に居たのか等の詳細は、明らかになっていません。』


春奈のパソコンの画面を見ている雷門イレブン。
零だけは自分のパソコンで見ていた。


秋「よかったじゃない。」

春奈「お父さんに会えますね!」

塔子「…東京には戻らないよ。」

マネージャー「え?」

塔子「あんな奴等は絶対許せない!」


ジェミニストームとの試合を思い出す。


塔子「…だから、皆と一緒にサッカーで戦う!円堂、一緒に戦おう!」

円堂「…よし、地上最強チームになろうぜ!」


塔子と円堂は拳をぶつけ合った。
マネージャー達は呆れる。


零「…ふぅ。」


零は肘を窓枠に突き、2人を見上げていた。


.

.

.


今度は零以外の者は全員寝ている。
零は1人、暗い中パソコンを点け、何かを調べているらしい。1人でいるにも拘らず、笑顔だった。
そしてそのまま朝になった。


.

.

.



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