二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 夢ズマ◇謎の天才少女◇ 脅威の侵略者編【06/27 >>6】
- 日時: 2016/01/14 02:03
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: KzKevu2R)
フットボールフロンティアで優勝に輝いた雷門中サッカー部。しかし、そこに空から黒い流星の様な物が降ってくる。雷門中に戻った彼らが見たものは、破壊された校舎と倒れたOB達だった。
自らを宇宙人と名乗る謎のチーム「エイリア学園」は、サッカーによる世界征服を宣言し、稲妻町のあらゆる学校を破壊する。
新監督“吉良瞳子”と副監督“雨城零”を迎えた雷門イレブンは、日本中から共に戦う仲間を集め、エイリア学園に立ち向かう———…
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おはこんにちばんは。
そして初めましてorご無沙汰です。
世梨果です。
この小説は以前わたしが作っていた小説の改訂版なんですが、昔の小説は文章が恥ずかしいので見ないで下さい。
【お知らせ】
・02/27>>149
【返信】 new↑ ↓old
・世詩瑠s>>54-55
【目次】 old↑ ↓new
オリキャラ設定>>1
第27話「宇宙人が来た!」 >>2-5 >>2 >>3 >>4 次回予告>>5
第28話「出撃!雷門イレブン!!」 >>6-8 >>6 >>7 次回予告>>8
第29話「倒せ!黒の11人!!」 >>9-12 >>9 >>10 >>11 次回予告>>12
第30話「脅威!エイリア学園!!」 >>13-17 >>13 >>14 >>15 >>16 次回予告>>17
第31話「伝説のストライカーを探せ!」 >>18-23 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 次回予告>>23
第32話「雪原のプリンス!」 >>24-27 >>24 >>25 >>26 次回予告>>27
第33話「エースストライカーは誰だ!」 >>28-32 >>28 >>29 >>30 >>31 次回予告>>32
第34話「衝撃!エイリア学園!!」 >>33-35 >>33 >>34 次回予告>>35
第35話「イプシロン来襲!」 >>36-39 >>36 >>37 >>38 次回予告>>39
第36話「かくされた力!」 >>40-42 >>40 >>41 次回予告>>42
第37話「帝国の逆襲・前編!!」 >>43-46 >>43 >>44 >>45 次回予告>>46
第38話「帝国の逆襲・後編!!」 >>47-49 >>47 >>48 次回予告>>49
第39話「最後のワイバーンブリザード!」 >>50-53 >>50 >>51 >>52 次回予告>>53
第40話「一之瀬!最大の危機!!」 >>56-59 >>56 >>57 >>58 次回予告>>59
第41話「デザームの罠!」 >>60-63 >>60 >>61 >>62 次回予告>>63
第42話「激闘!最凶イプシロン!!」 >>64-66 >>64 >>65 次回予告>>66
第43話「じいちゃんの究極奥義!」 >>67-69 >>67 >>68 次回予告>>69
第44話「もうひとつのマジン・ザ・ハンド」 >>70-72 >>70 >>71 次回予告>>72
第45話「激震!最強のジェネシス!!」 >>73-76 >>73 >>74 >>75 次回予告>>76
第46話「キャプテンの試練!」 >>77-79 >>77 >>78 次回予告>>79
第47話「南海の大決闘!」 >>80-82 >>80 >>81 次回予告>>82
第48話「炎のストライカー!」 >>83-85 >>83 >>84 次回予告>>85
第49話「ノリノリ!リズムサッカー!!」 >>86-88 >>86 >>87 次回予告>>88
第50話「うなれ!正義の鉄拳!!」 >>89-91 >>89 >>90 次回予告>>91
第51話「逆襲! イプシロン改!!」 >>92-93 >>92 次回予告>>93
第52話「復活の爆炎!!」 >>94-96 >>94 >>95 次回予告>>96
第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」>>97-99 >>97 >>98 次回予告>>99
第54話「最強の助っ人アフロディ!」 >>100-103 >>100 >>101 >>102 次回予告>>103
第55話「円堂・新たなる挑戦!」 >>104-106 >>104 >>105 次回予告>>106
第56話「対決!円堂vs豪炎寺!!」 >>107-109 >>107 >>108 次回予告>>109
第57話「奇跡のチーム!ザ・カオス!!」 >>110-112 >>110 >>111 次回予告>>112
第58話「炸裂!ファイアブリザード!!」 >>113-115 >>113 >>114 次回予告>>115
第59話「ついに来た!エイリア学園!!」 >>116-119 >>116 >>117 >>118 次回予告>>119
第60話「エイリア学園の正体!」 >>120-124 >>120 >>121 >>122 >>123 次回予告>>124
第61話「最終決戦!ザ・ジェネシス・前編!!」>>125-128 >>125 >>126 >>127 次回予告>>128
第62話「最終決戦!ザ・ジェネシス・後編!!」>>129-131 >>129 >>130 次回予告>>131
第63話「終わりなき脅威!」 >>132-137 >>132 >>133 >>134 >>135 >>136 次回予告>>137
第64話「激突!雷門vs雷門!!」 >>138-142 >>138 >>139 >>140 >>141 >>142
第65話「友情の究極奥義!」 >>143-145 >>143 >>144 次回予告>>145
世界へ!>>147
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- 続き ( No.44 )
- 日時: 2013/02/24 20:11
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
愛媛に着き、一旦コンビニで休憩することになった。
ウィィィィン
壁山「やっぱ、蜜柑の本場ッスね。」
壁山は結構な量の蜜柑を持っていた。
キャラバンでは
風丸「………」
零「………」
珍しく眼鏡を掛け、瞳子の携帯を弄っている零と、その隣で気まずそうにする風丸。
風丸「…………なぁ。」
零「今忙しいんでトイレなら勝手に行って下さい。」
沈黙に耐えられなかったのか、風丸は零に話しかけた。
風丸「そういうんじゃないから。」
即答する零に、静かにツッコミを入れる風丸。
零「緊急時以外に話しかけないで貰えます?アンタと違って僕は忙しいんだ。」
笑顔ながらも、言葉の節々に怒りを露にする零。
風丸「…そうじゃなくて…」
零「じゃあ塔子とでも席交代すれば?言っときますが僕は絶対代わりませんから。僕が先に座ったんですし、後から来たのアンタ等ですからね。意地でも動きませんよ。僕が隣で嫌ならアンタが動きな。」
風丸「いや、そこまで言ってないし。」
零「塔子遅い…アイスまだかな。」
風丸「…」
風丸は零をジトリとした目で見た。
.
円堂「……うん、元気だよ。」
円堂は、コンビニの裏で電話をしていた。
円堂「…ああ、やってるって…だから!ちゃんと勉強はしてるって…。…瞳子監督、そこらへん煩いんだよ…うん、うん。…ねえ、父さん元気?」
器用にリフティングを続けている少年。
円堂は電話が終わり、立ち上がる。
円堂「…?」
ボールの音に気付き、音のする方を見る。
そこでは、少し変わった髪形をした少年がリフティングしていた。
円堂「なぁ、君もサッカー…(???「((ニヤ」
少年はニヤリと笑い、円堂にボールを蹴った。
円堂「! っ…!」
円堂は咄嗟だったが、がっちりとボールを受け止める。
???「遅っせー。」
秋「円堂君?」
異変に気付いたのか、秋と夏未が駆け寄る。
円堂「何だよいきなり。」
夏未「誰?」
???「愛媛まで時間が掛かり過ぎじゃね?…て事。」
染岡「何だ彼奴は…」
何時の間にか雷門イレブンもキャラバンから降り、円堂達のところへ集まっていた。
瞳子「君、真・帝国学園の生徒ね。」
円堂「え?」
人だかりから瞳子が歩き出てくる。
瞳子「そっちこそ遅いんじゃない?人を偽のメールで呼び出しておいて、今頃現れるの?」
???「…」
挑発的に笑う少年。
円堂「監督、偽のメールって?」
零「調べはついてますよ。」
瞳子の携帯を、右手でぶら下げるようにして持っている零。
零「響木さんからのメールそのものが、偽物だったって事です。調べたら簡単に分かりました。」
零は瞳子に携帯を投げた。瞳子もそれをキャッチする。
零「すぐに分かるような嘘をついてまで、どうしてこんなところにまで呼び出したんですか?ハゲ。」
零は最後の一言を大きめに慈しむような優しい笑顔で言った。
少年の頬に青筋が浮き上がり、零を睨むが、無視して話を進める。
???「俺 不動明王ってんだけどさぁ…俺の名前でメールしたら、ここまで来たのかよ。響木の名前を語ったから、色々調べて愛媛に来る気になったんだろ。違うか?」
どうだと言うように零を見る不動。
零は笑みを崩さない。
零「ふぅ。まぁ事情は分かりましたけど、僕が聞いてるのは“何故呼び出したか”。話聞いてなかったんですか?耳が悪いんですか?バカなんですかアホなんですか?お勧めの病院紹介してやりましょうか?」
不動「っ、テメー、いい度胸してんじゃねえか…」
不動は一瞬殺気立ったが、ニヤリと笑ってまた話を続ける。
不動「ま、アンタ等を真・帝国学園にご招待してやろうって事だ。」
鬼道「!」
不動「アンタ、鬼道有人だろ。」
不動は鬼道に視線を向ける。
不動「ウチにはさぁ…アンタにとってのスペシャルゲストが居るぜ?」
鬼道「スペシャルゲスト?」
不動「ああ。嘗ての帝国学園のお仲間だよ。」
鬼道「何!?」
不動「フッ。」
余裕の笑みで鬼道を見下げる。
鬼道は拳を握り固めた。
鬼道「…有り得ない……影山の汚さを、身をもって知っている帝国学園イレブンが、彼奴に従う筈がない!」
地区予選決勝での事を思い出す。
円堂「そうだ!絶対有り得ない!」
染岡「下手な嘘つくんじゃねえよ!」
不動に罵声を浴びせる染岡達。
不動「はぁ?だったら俺の目がおかしいのかなぁ。」
鬼道「貴様…誰が居るって言うんだ、誰が!」
不動「オイオイ、教えちまったら面白くないだろ。…着いてからのお楽しみさ。フッ。」
鬼道「……」
.
ブゥゥゥゥン———
不動は鬼道の隣に座り、塔子は一番後ろの壁山や木暮の席に座っていた。
瞳子「…どこにあるの?真・帝国学園は。」
不動「俺の言う通り走ってりゃ着くよ。」
鬼道「…」
鬼道は景色を見ていたが、少し不動に目を向け、すぐに目を反らした。
鬼道「…
(一緒に戦ったお前達が、影山に従う筈がない…。……従う筈がないんだ…!)」
鬼道は俯く。
零は携帯のボタンをカチカチと押している。
画面には、『送信中』と映し出されていた。
不動「ぁ、そこの門から入ってくれよ。」」
キャラバンは不動の指示通り、傍に見える門から入っていく。
そこは霧がかかっていて景色は良く見えないが、港のようだった。
円堂達は、キャラバンから降りる。
円堂「…どこにも学校なんか無いじゃないか。」
染岡「テメー!やっぱ俺達を騙したのか!」
不動「…短気な奴だなぁ。真・帝国学園だったら、ほら。」
皆は、不動が指差した先を見る。
「「「……」」」
短い沈黙が流れると、海上の一部が盛り上がり、何かが浮き上がってきているのが分かった。
「「「!」」」
円堂「…」
鬼道「これは…」
浮き出てきたのは大きな船。
瞳/零「!/…」
不動「…((ニヤ」
船はギィィと音を立てて、海に水平に浮かぶ。
鬼道「…!」
船の頂には、帝国の校旗が掲げてあった。
.
(CM)
.
- 続き ( No.45 )
- 日時: 2012/07/24 20:49
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
「「「……」」」
屋根らしきところが開き、グラウンドが現れる。
円堂「…!」
小さな穴が開き、そこから階段が降りてくる。
階段の一番上には、影山が居た。
瞳子「!」
円堂「か、影山…」
影山「久しぶりだな円堂。それに鬼道!」
鬼道「影山ぁ!!」
鬼道は思い切り叫ぶ。
影山「もう総帥とは呼んでくれんのか…」
影山は残念そうに首を横に振った。
鬼道「っ、今度は何を企んでるんだ!」
影山「私の計画はお前達には理解出来ん。この真・帝国学園の意味さえもな。」
鬼道「…」
影山「私から逃げ出したりしなければ、お前には分かった筈だ。」
鬼道「俺は逃げたんじゃない!アンタと決別したんだ!」
鬼道は影山を指差す。
影山はフッと笑った。
瞳子「影山零治!」
影山「…」
瞳子「貴方はエイリア学園と何か関係があるの?」
瞳子を見下ろす影山。
影山「…吉良、瞳子監督だね。」
瞳子「! …」
影山「さてどうかな。だが、エイリア皇帝陛下のお力を、借りてるのは事実だ。」
瞳/零「!/…」
違った反応を見せる瞳子と零。
円堂「エイリア、皇帝陛下…?」
染岡「誰だよ其奴は…」
壁山「宇宙人の親玉ッスかねぇ…」
影山「さぁ鬼道、昔の仲間に合わせてあげよう。」
影山はそう言って道の奥へ進んで行った。
鬼道「待て影山!……くっ…」
鬼道は階段へ駆け寄る。
円堂「鬼道!…俺も行く!」
円堂は鬼道を追って走っていった。
染岡「おい!」
塔子「円堂が行くならあたしも!」
不動「お前野暮だなぁ。」
塔子「!」
塔子の前に不動が立ち塞がる。
不動「感動の再会にぞろぞろ着いてってどーすんだよ。デリカシーがあるならここで待ってな。フッ。」
不動は塔子にそう言い残し、自分もさっさと入っていった。
塔子「…彼奴、ムカつく…!」
.
(抜かし)
.
瞳子「……」
瞳子は学園内を見渡していた。
そこで、影山の居るモニター室に目を留める。
瞳子「(影山零治……)」
零「…」
瞳子は一旦零を見ると、次に鬼道に話しかけた。
瞳子「鬼道君。佐久間君と源田君は、君のチームメイトだったんでしょ?」
鬼道「“だった”、ではありません。今でもチームメイトです。」
鬼道は力強く言った。
瞳子「…そう。…今日の試合貴方に任せるわ。」
鬼道「…ありがとうございます。」
円堂「鬼道、やろうぜ?」
円堂は鬼道の肩に手を置いた。
鬼道「だが相手は影山だ。どんな汚い手を使ってでも勝とうとしてくる。」
円堂「どんなに汚いやり方でも、俺達は正々堂々と打ち破ってやる!な、皆!」
「「「おう!!」」」
鬼道以外のスターティングイレブンは、グラウンドへ向かった。
鬼道「…クス」
.
雷門、真・帝国、両者の準備が整った。
「「「………」」」
木暮「(宇宙人も怖かったけど、此奴等もおっかねぇ…)」
円堂「(この試合は、佐久間と源田を助けるための試合なんだ…)」
鬼道「……」
『俺達には“秘策”があるのさ!』
鬼道「(まさか…“アレ”を使う気じゃないよな…。……アレは…あの技は…!)」
ピーーーッ!
[さぁ、遂に始まりましたー!雷門中対、真・帝国学園の試合!]
真・帝国のキックオフ。
不動があがる。
不動「佐久間、見せてやれよ。お前の力を!」
佐久間「……」
不動は佐久間にパスした。
[…おっとどうした、佐久間動きません!何をしようと言うのでしょうか!]
円堂「っ…」
佐久間「…はぁぁあああっ、ぬぁぁぁああああっ!!」
佐久間は小さく息を吐いた後、大きく叫びをあげた。
零「!」
鬼道「! 止めろ、佐久間ぁ!!」
何かに勘付いた零と鬼道。
鬼道は、佐久間に駆け寄る。
ピィイッ!
指笛を鳴らす。地面から赤いペンギンが5匹出てきた。
鬼道「それは!」
佐久間が右脚をあげると、そこに向かってペンギンが飛んでくる。
鬼道「禁断の技だぁ!!」
鬼道は佐久間に必死に手を伸ばす。
佐久間「皇帝ペンギン……っ…」
ペンギンが佐久間の脚に噛み付く。
佐久間「…1号ォォ!!」
鬼道「止めろーーっ!!」
.
(ED)
.
- 次回予告 ( No.46 )
- 日時: 2012/05/08 17:17
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
脅威の皇帝ペンギン1号。
だが佐久間と源田を助けるためにも、俺達は負けない!
影山!もうこれ以上、皆のサッカーへの思いを弄ぶな!!
次回イナズマイレブン、
「帝国の逆襲・後編!!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「どんなに汚いやり方でも、正々堂々で破れ!」
以上!!
- 第38話「帝国の逆襲・後編!!」 ( No.47 )
- 日時: 2013/02/24 20:20
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
佐久間「皇帝ペンギン……っ…」
ペンギンが佐久間の脚に噛み付く。
佐久間「…1号ォォ!!」
ボールはかなりの勢いでゴールに向かう。
佐久間「っ、ぅわぁぁあああ!!っぐ、…」
佐久間は両手で体を押さえている。
円堂「ゴッドハンド!!…っ…
(何だ、この凄いパワーは…)
………っ!!ぉわっ!!」
ボールの力に負け、円堂ごとゴールネットに突き刺さった。
ピーーーッ!
[ゴーーール!!真・帝国学園先制ー!佐久間のシュートが円堂を吹き飛ばしたーぁ!!]
不動「ぉお!!素晴らしい!!」
.
影山「…((ニヤ」
.
円堂「…体中が、痛い……こんなシュート初めてだ…!」
円堂は佐久間を見る。
佐久間は1発シュートしただけなのに、跪き、息が上がっていた。
鬼道「…佐久間……お前、何故…」
佐久間「フッ。」
鬼道は思わず佐久間から目を反らす。
佐久間は立ち上がり、乱れた息のまま鬼道に振り返って言った。
佐久間「見たか鬼道。俺の皇帝ペンギン1号!」
鬼道「2度と撃つな!アレは“禁断の技”だ!!」
円堂「………」
「「「!!?」」」
.
(OP・抜かし)
.
鬼道「円堂!お前ももう一度まともに受けたら…立っていられなくなる!」
「「「!!」」」
秋「そんな…」
夏・春「……」
零「…」
瞳子「……」
鬼道「この試合の作戦が決まった…佐久間にボールを渡すな!」
円堂「…((コクッ」
円堂は微笑んで頷いた。
一之瀬「その作戦、大賛成だ。目の前でそんな最悪な光景は見たくない。」
吹雪「僕も、ディフェンスに入るよ。」
鬼道「一之瀬、吹雪…!…佐久間のマークを頼む。」
雷門は一致団結した。
ピーーーッ!
(抜かし)
[鬼道、不動!両者共に熱くなり、激しいプレイ!どちらも一歩も引かない!]
———キラッ
瞳・零「!」
2人は、不動の胸元から見えた紫色の石の付いたペンダントに反応する。
瞳子「(…やはり。)」
鬼・不「ぅわっ…」
鬼道と不動はお互いの頭をぶつけ、少し後ずさるが、またボールに向かう。
鬼・不「ぅおお!!」
2人同時にボールを蹴った。
ボールは空高く上がる。
[対決は互角ーー!!]
ピッピーーーッ!
[ここで前半終了!何と、真・帝国学園が1点リード!]
.
影山「…フッ。」
.
源田「ハァ、ハァ…」
佐久間「ハァ、ハァ、ハァ…」
息を切らしている2人。
不動「? オイオイどーした、佐久間源田。もうヘバッてんのかよ!」
佐久間「っ任せろ、後半も皇帝ペンギン1号で、点を取る…」
源田「ビーストファングで、どんなシュートも止める…!…そして…」
佐・源「必ず勝つ!」
不動「……((ニヤ」
.
「「「……」」」」
鬼道「佐久間……源田…」
雷門イレブンは真・帝国側のベンチを見ている。
秋「2人のためには、試合を中止した方がいいのかも…」
土門「そうだな、そうすれば、禁断の技を使わせずに済む!」
瞳子「試合中止は認めないわよ。」
「「「?」」」
瞳子を見る一同。
鬼道「っ…監督…」
瞳子「後半は私の指示に従って貰うわ。吹雪君はFWに戻って。皆“勝つためのプレイ”をしなさい。」
秋「それじゃあ、佐久間君達が…(瞳子「これは監督命令よ。」
瞳子「私の目的はエイリア学園を倒す事。この試合にも負けるわけにはいかない!」
「「「………」」」
鬼道「…試合を続けよう。」
「「「!」」」
円堂「鬼道。」
鬼道「確かに中止すれば、佐久間達の体を守る事は出来る。…だが、この試合は、佐久間達の目を覚まさせるための試合。今の彼奴等には、サッカーを通してでなければ分かってもらえないんだ…!勝つ事に、禁断の技など必要ないという事を…。…もしここで試合を止めれば、佐久間達は、完全に影山の影響下に置かれてしまう…!…そして、何れあの技を使って、2度と試合できない体に……」
鬼道は顔を上げる。
鬼道「やはり、この試合で救い出すしかない!」
円堂「鬼道…」
鬼道「……」
円堂「…分かった。でも、絶対に佐久間達にあの技を出させないようにしよう。」
「「「((コクッ」」」
円堂「何か方法がある筈だ。」
鬼道は考える。
鬼道「…
(吹雪をFWに戻せば、佐久間にボールが渡り、皇帝ペンギン1号を撃たれる可能性が高くなる…。…此方がシュートすれば、源田がビーストファングを…)
…どうすればいい…彼奴等に技を出させず、試合に勝つ方法は…」
春奈「お兄ちゃん…(零「こういうの、どうでしょう。」!」
今まで何も言わなかった零が口を開いた。
皆零を見る。
零「要するに、技を出させなけりゃあいいんですよね?」
鬼道「ああ…」
零「…だったら、士郎のスピードで何とかなるかと。」
零は吹雪のところまで歩いていき、吹雪を右手の親指で差した。
円堂「どういう事だ?」
零「つまり、ビーストファングを出す間もないくらいのシュートを撃ちゃあいいんですよ。」
零は得意気に、鬼道達を見下げるように微笑む。
吹雪「ヘッ、任しとけ!」
染岡「俺も協力するぜ!」
鬼道「…吹雪、染岡…(一之瀬「大丈夫さ。」
一之瀬は鬼道の肩に手を置く。
一之瀬「鬼道、佐久間にボールを渡さない。サッカーが出来ない辛さは、俺一番分かってる。」
鬼道「一之瀬…。……」
鬼道は円堂達を見る。
円堂「サッカーが好きな奴に、敵も味方も無い!やろうぜ!」
鬼道「! …((コクッ」
円堂「2人を守って、そして試合に勝つんだ!」
「「「おう!」」」
.
(CM)
.
- 続き ( No.48 )
- 日時: 2013/03/29 00:38
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
※抜かし多いです
===
(抜かし)
[ゴーーール!!源田も反応出来ない!雷門追いついたーー!!]
円堂「ぃやったー!」
土門「ビーストファングを出させず、本当にゴールを決めちまいやがった!」
目金「素晴らしい…これは2人の連携技として使えますよ!名付けて、“ワイバーンブリザード”…!」
零「…クス」
鬼道「吹雪…染岡…」
[染岡、ナイスアシスト!!吹雪の動きをよく見ていた!]
吹雪「俺の動きよく分かったな。」
染岡「いつか負かしてやろうと思って、いつも見ていたからな。…大嫌いなお前を。」
2人はお互い視線を交えた。
不動「……彼奴等、厄介だ…。…だが…」
.
(抜かし)
.
染岡の足を見る秋。
秋「……これ以上プレイは出来ないわ。」
円堂「((コクッ 目金と交代だ!」
円堂はベンチを見る。
目金「…すいません、まだ足の怪我が治っていません…」
染岡「交代は無しだ…」
円堂「!」
秋「染岡君!」
円堂「無理するな!」
染岡は辛そうに立ち上がる。
秋はそれを支えた。
染岡「っ…役に立たねェかもしれねェけど、ピッチに置いてくれ!…影山なんかに、負けたくねェんだ…!」
円堂の肩を掴んで懇願する染岡。
円堂「…染岡……(吹雪「いいんじゃねぇの。」!」
吹雪「要は、俺が此奴の分もプレイすればいいだけだろ…。アンタの作戦に乗ってやったんだ!これくらいはいいよなァ監督ー。」
ベンチに振り向く吹雪。
零「…(瞳子「構わないわ!」!」
何か言おうとした零を遮り、瞳子は言った。
.
(抜かし)
ピッピッピーーーッ!!
[試合終了!1対1、引き分けだーーっ!!]
零「救急車2台、寄越して下さい。…はい、お願いします。」
病院に電話する零。
源田「佐久間…佐久間!佐久間!…佐久間…」
佐久間の名を必死に呼ぶ源田。
「「「……」」」
鬼道「〜〜〜っ…影山ァァァアアアア!!!」
鬼道は影山のいるモニター室を見上げて叫んだ。
.
(抜かし)
.
鬼道「影山ァァアアア!!」
鬼道は鬼瓦に連れられた。
影山は船内に入る。
「「「!」」」
ドゴォォォン!!
船は完全に爆発し、沈んでいった。
鬼道「………」
零「……」
鬼道は窓の外を見ている。
そんな鬼道を、零は空気を無視した笑みで、腕を組んで眺めるようにしていた。
.
(抜かし)
.
響木「君は間違っている。」
建物の裏で、瞳子と響木が話している。
響木「監督の仕事は選手を守る事だ。それが、相手チームの選手だとしても。」
瞳子「…」
真っ直ぐと響木を見る瞳子。
響木「本当にこれが望んだ結末なのかね…。…何が君を動かしている。」
瞳子「…私は勝たなければならないんです…どんな事をしても…!」
零「……ふぅ。」
話を聞いていたらしい零は笑んだまま一息吐き、パタンと携帯を閉じた。
基山「………」
零が凭れている建物の上には、ヒロトが居た。
.
(抜かし・ED)
.
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