二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】
- 日時: 2016/02/27 21:12
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
クリックありがとうございます。酩酊です。
前回の小説を見て下さった方はありがとうございます。
ポケモンの二次創作としてまた書いていきます。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です
前作 www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28671&p=100
が小説カキコ2015冬の部の大会にて銀賞を頂けたようで、
嬉しいです。ありがとうございます。
今後も応援よろしくお願いします。
Chapter3はまだ準備に時間が掛かるのですが、
とりあえずスレッドだけ作っておきました。
始動はコッソリだと思うのでお気に入り登録等お願いします。
以下、追記スペース
・一日一件更新の状態を確立するのは中々難しそうです。
キリの良い場所まで行ったら書き溜めのためにしばらく休みます。
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.19 )
- 日時: 2016/03/05 00:24
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
そう言いながら白の目の前に現れたのは、褐色肌の少女だった。
短パンに薄黄緑のノースリーブ、そして頬の下に隈のような線がある。
目つきは気が強そうで、短い髪を無理矢理ツインにしている。
「馬鹿、出て来て何になる!!」
「心配してくれてんのは嬉しいけどよ、別にそんなヤワじゃねーって」
その少女は今までのどの人物よりもイーブンな態度でレジを躱し、
周りに居る人物もすべて無視して白に近づいて行く。
「あ、あの……私……」
白は今にも泣きそうな声を出しながら、視線を合わそうとしない。
少女は無言のまま白の前に胡坐で座り、見えない表情を観察しようとする。
「……全然変わって無いな、ちょっと安心」
「ごめんなさい……思い出せないんです……」
「当たり前だろ? これが無いと何も思い出せないだろ」
少女は男勝りな口調で、男顔負けのモーションでポケットから『糸』を取り出した。
青い色の糸で、心なしか重力をあまり受けていないような気がする。
ついに白が顔を上げて、二人は初めて顔を合わせた事になる。
白は思い出せこそしないが、言いようのない安心感を覚える。
「記憶、取り戻したいか? 取り戻したくないっつっても別に俺はーーー」
「取り戻したいです!! すごく……すっごく……」
「……良かった、じゃあ行くぜ」
白はその少女からいきなり頭頂部に拳を喰らわされた。
だが痛みは一切感じず、その代わりに奇妙な感覚が白の記憶を駆け巡った。
白は学校の記憶を取り戻した。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.20 )
- 日時: 2016/05/28 17:57
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ajFjTcav)
-End So Start 『キャスファー観光ガイド』-
私はとある観光会社の記者として毎日忙しい日々を過ごしている。
靴は早い時は一ヶ月でダメになるし、成長するのはペンダコだけ。
たまに自転車に乗る時に、このペンダコが違和感を発生させてしまう。
厚底の靴にお金が消えて行くのにも、もう慣れ切ってしまった。
観光会社というのだから、足を運ぶ場所は多岐に渡る。
大半が街の名所で、それなりに自分も楽しめるのだけれど、
たまには危険な場所や趣味の悪い場所に行く事もある。
もちろん安全調査は済んでるらしいのだけれど、不気味なのは変わらない。
街が好きだ。もちろんどっちかを選ぶなら。本当は自分の家が一番好き。
記者というのだから、記者としての役割は果たすべきだ。
私はまず街の外観を見てそれを詳細にレクチャーする。
街の様々な場所を様々な角度で撮るし、それなりにカメラの扱いは上手い自信がある。
撮影禁止の場所では絵を描く。色ペンはセンスに自信が無いので持たない。
ジョウトの滝の写真が自分の会社の月刊雑誌の表紙に選ばれるた時は嬉しかった。
嬉しいというのは、表紙に選ばれると特別な給与が支払われるからだ。
他には、自分のセンスが注目されれば今後も表紙に採用されるかも知れないし、
間違ってもただただ褒められてお金が貰えないのでは、私は嬉しく無いと思う。
会社に待機している時間の方が少ないので、コミュニケーションは少ない。
かわりに取材ではレベルの高いコミュニケーションが要求される。
菓子折は喜ばれるが、ポフィンの方がもっと喜ばれる。
お偉いさんなら事前調査も楽だし、簡単に好みのポフィンが調達出来る。
そういうのもコミュニケーションの一部だと考えている。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.21 )
- 日時: 2016/05/29 02:43
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ajFjTcav)
会社に入って七年目。大戦終了から九年が経つ。
最初の頃はどこへ行っても復興作業ばかりしていて、
大衆も一部の富裕層を除いてどこかへ遊びに行く余裕など無かったものだから、
経験を積もうにも毎日が苦難の日々だった。よく覚えている。
年度末の決済を終えてからすぐに私の元に舞い込んだのは、
取材も兼ねたキャスファーへの旅行だった。
復興を一年も経たずに終わらせ、それどころか今なお成長している都市。
各地方を繋ぐタコ足コンセントのような役割を持っていて、
もはやこの都市のレベルに敵うのは空想上の都市しか無いだろう。
私は早速この話を取り付け、旅の準備に取り掛かった。
長期間の滞在が予想されるだろうから、入念が準備が必要だ。
着替えや歯ブラシは勿論、フィルムや詰め替えインクが欠かせない。
今回は事前調査も出来ないので土産の品などは持ち込まない。
それに、キャスファーなのだから大体の品が代替出来るだろう。
キャスファーに行くには飛行機一便と少しの移動で事足りるのだが、
私が乗ったのはキャスファー隣街と私の街とを繋ぐ飛行機の復路便だった。
つまりキャスファー側の飛行機なのだが、だけあってサービスが行き届いていた。
手元のグラスとヘッドフォンを使って好きな映画を再生出来るし、
注文出来る料理は全地方の全料理をカバーしている。
私は炎の渦で熱し続けたステーキに岩塩をかけて食べた。
隣町に着いて驚いたが、何キロか離れているのにキャスファーが見えた。
排外的な壁の内側に天に届きようなビルが乱立している。
半分流れ作業のようにバスに揺られ、周囲の景色を楽しむ事も忘れて都市を凝視する。
バスはキャスファー外壁の検閲を軽々と突破し、バスターミナルに着いた。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.22 )
- 日時: 2016/05/29 17:45
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ajFjTcav)
ターミナルと名の付く場所には、九割九部と言って良い程ホットペッパーがある。
観光客はまず手に取るだろうし、私だって手に取る。
もっとも、ここに我が社の出版したものが置いてあるのが理想なのだが、
その理想を現実にするには私が頑張らねば というわけだ。
とりあえずベンチに座ってホットペッパーをパラパラと捲ってみる。
私の数え間違いに越したことは無いが、地図だけで16ページも存在し、
16ページ目には『街の南半分は下巻参照』と書かれている。
地図だけで上下巻の容量を食い荒らす街がどこにあっただろうと思いつつ、
16ページで上巻は終わっているので下巻を取りに行く。
もっと詳しい情報は無いものかと別の方向を見ると、『2-1』と書かれた物を見つける。
大方何かの番地なのかは予想が付く、この街の区分だろう。
『2-1』から『5−6』まであるのがヒントになり、私の知識が役に立った。
恐らく、キャスファーの番地は6×6で36個に分割出来るのだが、
街全体の形は四角では無くどちらかと言うと丸に近い。
四隅の四区分が省かれて32区分、半分にしたら上巻だけで16区分。当然の計算結果だ。
合っているかはさて置き、私は適当に3-2を掴んで自分の膝の上に置く。
流石にここまで区切ると本は分厚さ相応に正確だ。
一番最初の見出しには『伝説の住む所』と書かれていて、
随分大げさなキャッチコピーを持って来るなぁと関心していたが、
その下に小さく書かれた記事を読むに、何やらこの街の歴史の発展地らしい。
復興が1,2年で終了したのはここに住む『レジ』という男性がキーマンだったそうな。
たった一人の人物がキーマンとされるのは結構珍しいのでは無いだろうか。
私はバスの停車BGMの陽気さも手伝って記事に夢中になり、
次のページを開くとキャスファーの歴史や現状が綴られていた。
これはまさしく自分及び我が社が欲する情報の基盤の基盤だった。
思わず、自分には必要な情報を無意識のうちに引き寄せる能力でもあるかと錯覚した。
自分の才能を怖がると共に、私の出番はここで終了となる。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.23 )
- 日時: 2016/05/30 19:06
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ajFjTcav)
キャスファーの歴史
大戦の終結地から最も近い街とされるキャスファーでは、
大戦終了直後から復興作業が行われました。
その甲斐もあり、今ではキャスファーは経済大国です。
ですが、キャスファーの問題は山積みです。
大戦による死傷者の影響が数年越しに明るみに出ており、
経済大国の裏には厳しい現実があります。
まず、経済弱者への救済システムが不足してしまった事が原因で、
今でも身寄りの無い存在や職を求める声は止みません。
これはキャスファーの発展が少し早すぎた事が事の発端で、
労働の需要と供給のアンバランスがこの街の課題と言えるでしょう。
こうした問題を解決するためにFUMIキングダム(以下:フミキ社)が立ち上がりました。
フミキ社はまず企業に雇用機会を増やすように指示、
求職者を導くためにハローワーク等の施設を支援しました。
他にも、フミキ社が行っていた公共事業の一部を他の企業に委託し、
労働力の需要を高めていくという政策を執り行いました。
求職者の割合は年を重ねるに連れて減少していっています。
フミキ社に協力すると名乗りをあげる企業は相対的に増加しています。
未だにキャスファーが抱える課題ではあるものの、ほとんど解消されるでしょう。
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