二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】
- 日時: 2016/02/27 21:12
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
クリックありがとうございます。酩酊です。
前回の小説を見て下さった方はありがとうございます。
ポケモンの二次創作としてまた書いていきます。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です
前作 www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28671&p=100
が小説カキコ2015冬の部の大会にて銀賞を頂けたようで、
嬉しいです。ありがとうございます。
今後も応援よろしくお願いします。
Chapter3はまだ準備に時間が掛かるのですが、
とりあえずスレッドだけ作っておきました。
始動はコッソリだと思うのでお気に入り登録等お願いします。
以下、追記スペース
・一日一件更新の状態を確立するのは中々難しそうです。
キリの良い場所まで行ったら書き溜めのためにしばらく休みます。
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.14 )
- 日時: 2016/03/01 02:56
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
「ははははは、そんな走りでは捉えられまい!!」
「第五の警告だ!! 待たないなら強制的に捕らえるまで!!」
たまが少女に向かって虫の魂を飛来させる。
すると、少女は振り返ってその虫の魂を真っ直ぐに殴った。
次の瞬間、虫の魂は消え、かわりにたまの後ろに猪の魂が現れる。
「なんだとッ!?」
「十二支の最後尾に追いかけられているのがお似合いじゃぞー」
「くッ!!」
たまは後ろから迫る猪の魂を右手で仕舞い込み、追跡を再開する。
その時点で既に、少女はココアの殴った街路樹の近くに来ていた。
「クチ、この二人を叱ってあげて。
うるさくしないよぅに、声のほぅこぅは絞らなきゃダメだよ」
ココアが街路樹に生えたクチに命じると、途端にその街路樹は騒めいた。
まるで虫の魂でも入ったかのような暴れ方をしたかと思うと、街路樹は叫んだ。
『ヴェアアアアアアアアアア貴様等アアアアァァァァァァッッッ!!
この街では静かにするのが掟だろうがッッ!!! 殺されたいのかアアアッッッ!?!?
特にミストッッ!! てめぇはどんぐれぇこの街にいやがるッッ!!!』
空気が振動する程の叫び。すべて『クチ』から出たものだ。
ミスト と呼ばれた黒い浴衣の少女は不機嫌そうに耳を塞ぐ。
後から追いかけて来ていたたまも思わず突っ伏す。
だが、街路樹の後ろに居た四人にはそれほど耳へのダメージは無い。
「……まぁ知っての通り、あいつはお前達の仲間だよ。
お前達より前に俺と知り合って、世界値の説明も終わって、
いざ仲間を紹介してやろうって時だったんだが……順番をミスったな。
どうやらミストとたまは生世界で因縁のある者同士だったみたいでな……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.15 )
- 日時: 2016/03/02 01:14
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
「レジ……第三の頼みだがこの憎き女を正式に殺す許可をーーー
…………な……お前達もこっちに来ていたのか!?」
ミストが『カタカナで呼ぶな、霧ちゃんと呼べ!!』と怒鳴る中、
たまはレジの後ろで流れに身を任せているケフィと白を目撃した。
「やっと気付いた……」
「そうか……俺は第三に死んだから居て当然か……
居るなら居ると何故教えてくれなかった、レジ?」
「お前がミストを見るなり犬みてぇに追いかけまわし始めたからだろ?」
「だからカタカナで呼ぶなと言うておるに!!」
レジへの反論もミストへの反発もしないままに二人に近寄るたま。
白は自ら歩を進めて、この日初めてケフィの前に立った。
「…………白ーー」
「現世ではお世話になりました、たまさん」
「すまない……俺では敵う相手では無かった……。
きっと五月雨が撃ち倒してくれる……いや、『きっと』で無く100%……
だが、俺が君の死を無駄にしたのは事実だ。何なりとーーー」
「無駄だなんてやめてくださいよ、大丈夫ですって。
気にしてても変わりませんし、この世界でも目的がありますし……」
「しかし……」
「無駄じゃないです。今でも、助けられて良かったと思ってます」
「…………救われてばかりだな。
ケフィ、この話の直後で何だが二人で仇は取った。
その……色々葛藤だのあったかも知れないが、もう終わった」
「うん、ありがとう。僕は幸せ者だ」
「こんな幼気な幼女を無視するつもりかの?」
ミストの声が空気に通る。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.16 )
- 日時: 2016/03/03 23:32
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
「えっと、霧ちゃん……だっけ? 君も僕達の仲間ーーー」
「第一の忠告だがコイツに耳を貸すんじゃない、ケフィ」
たまは明らかにミストに対する敵意を曝け出しており、
対するミストはそうして冷静さを欠いていくたまを侮蔑するような目で見る。
もちろん、ケフィはたまの方に絶対的な信頼を置いているため、
ミストに少なからず猜疑心を抱いているが、それよりも理由が気になる。
「一体どうしてそこまでこの子を非難しているの?
相手は女の子だ。僕みたいな年齢詐称をしてない限り、
君がそんなに大層な因縁を抱くには、ちょっと無理がある年齢差に見えるけど……」
「第一の回答だが、こいつに無理な事は恐らく無いだろうさ……
こいつは今よりもよっぽど未熟で幼い時に、俺の故郷を襲った。
年齢や容貌などでコイツを判断するな……」
たまの忠告を整理すると、この目の前の少女はたまの故郷を襲った犯人という事になる。
その目からは恨みや悲しみというよりも強い憎しみが感じて取れる。
だが、目の前に立つミストはそれを何一つ意に介していない。
「大げさじゃのー……実際何一つ被害は出しておらんでは無いか」
「『出してない』と言う事は『出せていた』と言う事だろう。
子供のイタズラで済んで良い事じゃ無い、いつかお前をーーー」
「あーあー、儂が無視して欲しく無いのはそういう事じゃあ無いのじゃが。
この世界での目的が終わったら好きなだけ相手してやる」
「…………第一の宣言だが、俺はお前を信頼しない。
これからの旅でも手助けしないし、ましてやされないぞ、ミスト」
「だからミストと呼ぶな!! 儂の前で"かたかな"を使うで無いわ!!」
互いの視線が180°違う場所を向いた所で、レジが咳を払う。
ココアはミストを見てクスクスと笑い、それを見たケフィも笑い、それで白が笑う。
「ミス……この子の能力は『狐噺』と言ってな……
恐ろしい能力だぞ、この俺もこの能力は出来れば喰らいたくないな。
殴った物をあらゆる次元、世界から完全に抹消出来る能力」
「「「なっ……」」」
三人が驚愕した事で気を良くしたのか、立ち上がってレジの隣に立つ。
「……ま、二つ目の物体を消したら、一つ目が戻って来るがな」
「余計な事まで言うで無いわ」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.17 )
- 日時: 2016/03/04 00:43
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
「と……言うわけで次の仲間の紹介を……参ったな……」
たまとミストはまさしく犬猿の仲と形容するに相応しく、
まるでS極とN極のように距離こそ近いが向きは正反対かつ、
たまは一触即発で殺しに手を染めそうな雰囲気を匂わせている。
対するミストはたまを苦手としているのは見て取れるが、
幼女とは思えないような適応力で取り出した扇をパタパタとしている。
「この二人の事は一先ず置いておいてさ、レジさん」
「そうですよ、早く最後の仲間さんを紹介してください」
白がレジを急かすのも、『最後』と予想するのも考えてみれば当然で、
一人目がケフィの娘、二人目がたまの宿敵と来れば、
三人目が最後の仲間で、それが自分に縁のある人物になる所までが白には見えている。
別段、白は明確な心当たりを持っているわけでも無い。
学校に通っていた頃の友達の事も微かにしか覚えていない。
しかし、それが逆に白のワクワクを加速させているのだ。
レジは、そのほとぼりを見抜いたらしく、
何やら困ったような、厄介事を抱えたような顔で白を見る。
「あの……どうかしました?」
「まぁ、気付くだろうな……最後の仲間だし、お前に縁のある奴だ」
「やっぱりそうですよね、どこに居るんですか?
ココアさんと同じで既にどこかに隠れていたりします?」
「第一の回答だがそれは無い。魂の反応がここには無い」
レジが思い切り溜息をついたのを見て、白のワクワクが不安に変わる。
たまに向かってレジが『当たり』のサインを送ると、再び白を見る。
「物事にはな……事情ってもんが存在するんじゃ、どんな物事にも。
今ここでお前と、俺の最後の仲間が会うと多大なショックを生み出してしまう」
「そんな……私誰と会ってもショックなんて受けませんよ?
その、地面に潜る人とか、名状し難い人で無ければ……」
今まで黙っていたココアと、今まで走っていたミストが横槍を刺す。
「……これだから会わせちゃぅと良くなぃんだよねぇ……」
「仕方無いのー……、言っておくが、ショックを受けるのは其方の方ではあらんぞ」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.18 )
- 日時: 2016/03/04 23:41
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
「え、ちょっと待ってください……」
レジと白の他に言葉を発する人間は居ない。
ケフィとたまは白と同じく事態が呑み込めて居ない様子で、
ココアとミストはハナからその会話に興味が無さそうだ。
「一つ質問をする、ごく簡単な質問だ。
白……学校に通っていた頃の事を詳しく思い出せるか?」
「出来ますよ、二年間通ってたんだから当然です……。
えっと……あ、れ……? 確か、四階建てで……場所は……」
「そうじゃない、お前の親友は『誰』なんだ?」
白は足の力が抜けたようにへたり込み、頭を抱える。
恐ろしい事に、白には学校の記憶が曖昧な物しか残って居なかった。
医学の知識はある。薬学の知識も十分に持っている。
でもそれをどこでどう学んだか、尊敬する師は誰だったか、
休み時間に話す友達、何曜日の時間割が一番大変なのか、
思い出そうとしても、白の頭の中にそれらの情報は『無い』のだ。
「これが答えだ、指摘されなければ疑問を抱く事も出来ない。
だが、すべてが抽象的で、具体的な記憶が一切無い……」
「そんな……私、なんで……? 大切な事のはずなのに」
ミストとココアの顔が少し曇ったが、
ケフィやたまは今の話の余りの衝撃に白共々固まっている。
と、その時、街の外れからコツコツと足音がした。
「まずいな……バッドタイミングだ」
「あの!! どうやって記憶を取り戻せば良いんですか!?
このままじゃダメですよね? 私がショックを与えてしまう……!!」
「安心しろ、『記憶の糸』が俺の家にしまってある。
今コッチに向かっている『あいつ』を一旦追い払って、俺の家にーーー」
『糸なら持ってきたぜー』
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