二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- SNS的(非)日常観察日誌2
- 日時: 2017/09/28 00:00
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28385
初めまして又はこんにちは、抜間さんです。新しい「SNS的(非)日常観察日誌」に来てくださりありがとうございます。初代スレッドが満スレになったのでこの二代目スレに突入しましたが、初代同様相変わらずマイペースにやっていきますので今後ともよろしくお願いします。
なお、初代スレには参照のURLから飛ぶことができますので、初見の方や過去作を見返したいという方はそちらをぜひどうぞー。
更新日:9月27日
〈もくじ〉
キャラプロフィール >>1
【長文】
・『サバイバルとカオスとバカは紙一重』
・『わすれなぐさ』
Ⅰ:偶然は運命の始まり >>39-45
Ⅱ:束の間の平和 >>50-55
Ⅲ:錆色の雨 >>71-79
【短文】
特に意味のなさすぎる日常小ネタ >>2-7
初代スレからのサルベーシ集 >>18-21
寺坂竜馬殺人事件 >>59-61
スカッとする(はずだった)話 >>86-94
「I love you」の伝え方 >>125-129
イナギャラで銀魂パロ >>155-157
バグズパニック!(前編) >>164-169 ←NEW!
【SNSラジオ】(不定期更新)
※第1回〜第10回は初代スレ参照
第11回 >>138-141
【その他】
突発質問コーナー① >>115-116
〈タグ〉
スマブラ 暗殺教室 パズドラ イナズマイレブンGO 蒼い世界の中心で スマブラ四天王 クロスオーバー ギャグ カオス コラボ 裸族 NL オリジナル設定満載 キャラ崩壊要注意
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- Re: SNS的(非)日常観察日誌2 ( No.36 )
- 日時: 2016/09/02 17:32
- 名前: 折紙 (ID: rRIugyj2)
どうも、季節ネタ製作中の折紙です。今回は夏テストにサンプル。サンプルから見るにシリアス話ですか…、リンゼルの話とも合って気になりますねぇ。誕生日がわからないってのはたまにありますが彼の場合はいろいろありましたからわからなくもありません(捨て子設定されている二次作品も存在する)。いったいなにがあるのでしょうか…。それと今までのことだとシリアスがいつの間にか…いや、なんでもないです。忘れてください。
マリオ「こっちのリンクは他所では珍しい”トワイライトプリンセス”設定だからな、少し気になるな…。なにか重いもんでも背負っているんだろうな…」
折紙「時オカのラストは考え方によっては悲しい結末とも考えられるからね、何があったんだろうな」
そしてテストですがこれはひでぇwwwwwww。クソガキトリオと裸族と岡島はなぜかどんな回答になるか見当ついてた自分がいたりしていやなんですがwwww。
マルス「ねえどうしてこうなったの!?。一部の人はふざけているよね!?」
ルキナ「そっちの私!、気持ちはわかるけど落ち着いて!。恋人を怖がらせないで!」
ピカチュウ「あー、青ピクミン以外は確かに危険だよね。リザードンも浸かったら生死に関わりかねないし」
ガノン「で、そっちの変態と裸族は何を考えているんだ。(ボソッ)いっそのこと本人たちを火種にしちまえばいいのに…」
ルイージ「ちょっと怖いこと言わないでよガノン!?」
ネス「二問目でもふざけが何人もwwwww」
ピーチ「T.M.Revolutionごっこってwwwww、あなた吹き飛ばされそうじゃないのwwww」
いやーなにこのカオスとシリアスの二重構造(笑)。差がwwww。まあそんなわけで(どんなわけだ)、こちらもそちらのテストをやってみましょう。
Q:プールや海で泳ぐ時に気をつけるべきことを自由に述べよ(解説はルフレ、サブは折紙、回答者はスマブラ組)
リュカの回答:準備運動をしっかりする!。
解説:正解だよ。場所関係せず、運動するときは準備運動は大事だからね。
ブラピの回答:のどが渇く前に水分を摂取。
解説:これも正解。水分はしっかりとらないと気づいた時には倒れてることもあるから気を付けてね。
作者の解説:ちなみに俺は半分手遅れだったりしているんだよな。いやホントにみんな気を付けろよ。
ヤンリンの回答:ライクライクやスカルギョがいる可能性を考えてゾーラの仮面をつけて泳ぐ
解説:プールに魔物がいてたまるか!。
ルキナの回答:ルフレさんと行くときはお父様に見つからないように行く
解説:クロム…。
作者の解説:自警団は全員認めているのになんでだよ。マリオに言っとくな。
マリオの回答:海には危険な生物が多いからな、クラゲにでも襲われでもしたら…クラゲ…毒?…仲間が傷つく…命の危機?……仲間が死ぬ?(この後はなぜか凍っている)。
解説:ちょっと待って!、なんで連想ゲームをしたの!?。むしろあなたが危険なんですが!?。
作者の解説:誰かあの心配しすぎで暴走しそうな奴を止めろおおおおお!!!。テストでなんで絶望するんだよおおおおお!!?。
Q:夏の午後から夕方にかけてよく見られる、時に風や雷を伴うこともある激しいにわか雨を何という?
ルイージの回答:夕立
解説:正解。今の時期はいきなり天気が変わることもあるからね。折り畳み傘があると突然降っても便利だね。
ピットの回答:ゲリラ豪雨
解説:うーん、これは…おまけで正解かな?。
作者の解説:いいと思うな。こっちは時間問わずの局地的大雨全体のことだ。最近は夕立とゲリラ豪雨を同一扱いすることもあるから大丈夫だろう。
ピチュの回答:ゴリラ豪雨
ディディコングの回答:ドンキー豪雨
ロイの回答:アイク豪雨
解説:ウホウホ聞こえる雨なんていやだけど。あとロイはそれ悪口でしょ。
ルカリオの回答:トルネロスとボルトロス
解説:あー、BWの移動するのね。前作のエスパー2匹よりはレベルは下がってるけどそれでも難しいよね、捕まえるの。
ワリオの回答:我らが神聖なる舞、『裸舞(ラブ)』によって出てきた多くの結晶を自らが高速回転することより天に打ち上げ、そして恵みの雨となる。そう、これこそが『裸舞ハリケーン』だ!!。
解説:ふざけんなっ!!。結晶とかじゃなくて汗だろ!!。そんなものが降ってきたらいやだわ!!。
作者の解説:ちょwwww、まさかの裸族技ができちまった系かよおいwwwww。いやみに元ネタはワンピースのサンジの行動ですwww。
ラストがまさかの裸族球体wwwwww。いやー笑った。あれは耐えられないwww。長文作成頑張ってください!。
追伸 料理対決を更新、最後は無事に終わりました。救援ありがとうございました。
それでは!。
- Re: SNS的(非)日常観察日誌2 ( No.37 )
- 日時: 2016/09/02 18:46
- 名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
- 参照: http://C.C. black
はじめまして、こちらで小説を書いている黒猫δと申します。
はじめまして、こちらで小説を書いている黒猫δと申します。
テストネタ
黒猫δ「岡島さんとそちらのワリオさん。瞬木さんは何をしてるんですか……」
谷崎「それなら、天馬さンは自分の技を書いていましたね……」
マリオ「こっちでもやってみるか……一問だけ」
解説はマリオと黒猫δ
Q.夏の午後から夕方にかけてよく見られる、時に風や雷を伴うこともある激しいにわか雨をなんと言う?
ルフレの回答 夕立
谷崎の回答 急雨
解説 マリオ 『正解だ……って、谷崎のやつ何て読むんだ?これ正解か?』
黒猫δ 『きゅううって、読むみたいだね。さすが文系』
ルイージの回答 ゲリラ豪雨
解説 マリオ 『……あってるんじゃないか?』
黒猫δ 『よしとしますか。急に降るのは同じですし』
カービィの回答 ドンキー豪雨!
解説 マリオ 『いや、ビックリマークつけられても……』
黒猫δ 『ドンキーさんは降ってきませんよ』
ピットの回答 ザドンデスのときに降るボム兵
解説 マリオ、黒猫δ『 ど う し て そ う な っ た』
長文のサンプルは、最初デートネタかと思いましたが、最後まで読むと結構なシリアスですね……過去のリンクに一体何があったんでしょうか……
短くてすみません。コメント失礼しましたm(__)m
- コメント返信 ( No.38 )
- 日時: 2016/09/06 11:37
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
お前らwwwよってたかってノリノリで珍回答連発すんなしwwwまあそんなノリとネタにあふれた皆さんがうちは好きなんだけどな!!www
ルフレ「何がノリとネタだ!!そのノリとネタにあふれたテメェら作者陣がふざける度に珍回答の採点させられる俺らの身にもなれや頼むから(#^ω^)」
イシス「ユリカサイドのサイモン様やゆめひめサイドのマルス様、のりはサイドのマリオ様もコメントの度に珍回答を解説させられてますからさぞかし苦労してらっしゃいますわねきっと」
>ユリカさん
今回はちょっと短いですがサンプルとテストネタでしたー。長文は現在タブレット片手にひたすら推敲しまくってますが、かなり趣味が片寄った内容になりつつあります;これ、完結するのにどんくらいかかるんだろ…シリアスには余り慣れてないのでお見苦しいところもあるかもですが、楽しんでいただけたら幸いです。
テストネタは相変わらず酷いですwwwクソガキと裸族の珍回答のしやすさはあかんwwwしかもそっちも案の定一部がやらかしたwww裸族とギャグカオス組がふざけすぎだし、そっちの夏色々とおかしいwwwあと、残念なエルサェ……;
イース「あいつらの気持ちは、分からなくもない…オレもたまにやらかすからな;」
初芽局「貴殿もかOTLどうしてこうも氷属性持ちには回りを巻き込みかねないのが多いのでござるかOTL」
イシス「あらあら、わたくしを皆様方と一緒にしないでいただけますか?意図的に凍らせることはありますが、能力が暴発することはありませんわよ」←氷属性持ち
ヴァルキリー「いや、それもそれで問題だろう!?」
マリオ「俺達は今年もみんなで海に行ったんだよな!!いやぁ、今年はスイカ割りが特に盛り上がったなー。ドルピック島から特注で注文してきた甲斐があった!!」
フォックス「だからってドルピック島特産の超巨大スイカを持ってくるバカがどこにいる!!あれ、割るのめっちゃ大変だったんだからな?;」
ファルコン「ファルコンパンチでも割れないスイカって何なんだよ…;」
>のりはさん
お久しぶり&まとめて感想どうもですー。そんなこんなでいつのまにか新スレが始動してましたが、今後もよろしくお願いしますね。
小ネタ集はもふぷに戦争やら正妻の貫禄やら物騒なプレゼントやら孫くれやらブリトラやらと初っぱなからネタを詰め込みまくりましたwww中でももふぷにとブリトラは他の皆さんにも相当なインパクトだったらしく、多くのツッコミをいだだきましたwww
ブラピ「ブリトラは感想をくれたほぼ全ての人が草を生やしまくってたし、知恵姫の貫禄もユリカサイドの霧切やトクマサイドのゼルダが思わず感心していたもんなwww」
瞬木「オレもまさかあんなに反響もらうとは夢にも思わなかったんだがwwwあれ、いつもより穏便に済ませたつもりなんだけどwww」
神童「お前、一度「穏便」という文字を辞書で引いてみろ」
ゼリグ「Layers of fearか……それも確かになかなか怖いよなー」
神崎「ちなみにホラゲーだと、私は最近だとスマホアプリの「呪巣」や「無影灯」シリーズをやってるかな」
テストはたった2問にも関わらず、SNS団はある意味期待を裏切りませんでしたwww球体ネタは案の定そっちの球体が反応しましたねwww
>ゆめひめさん
まとめて感想どうもですー。サルベーシはほんの前なのにまとめて見ると結構懐かしく感じますよね。まあうちの的には微妙に黒歴史ものなんですが;風呂ネタは途中で文章が消えたりしなければ没じゃなかったかもなんだがなぁ……;
テストネタは一部が絶好調ですwwwSNS団には裸族やギャグカオス組の帆かにもエロ組や巨乳反対組など、特定の条件下でギャグに貢献する奴等もいますから油断なりませんwwwつかそっちの烈とルークは岡島みたいなことを言うなwwwあとヒナタは自業自得とはいえ今すぐに全力で逃げろ。
ウリエル「何か、スプラトゥーン組に親近感が芽生えたんだけど……あいつらも苦労してるんだな;」
ルキナ「そちらの私、ヌーブラごときで解決できる程私たちの巨乳への憎しみは甘くありません……ヌーブラでごまかしたって所詮はハリボテしかないんですから(ゴゴゴゴゴゴゴ……)」
トーファイ(……泳ぐのに胸が邪魔になるからサラシ巻いて揺れないようにしているなんて言ったら確実に殺されるな……)
長文のサンプルはおおむねそんな感じですかね。ただ、どうやってゼルダがその謎かに迫るかはお楽しみってことで今はお口チャックしときます。
>トクマさん
大丈夫ですトクマさん、年をある程度とれば誕生日になっても一つ年取るだけって感覚が身について淡々と過ぎていくだけですから☆ここ数年のうちもまともに祝ってもらえてないですから☆
リンク「作者、お前は張り合おうとするな!!」
抜間さん「誕生日を素直に喜べるのは若いうちだけだよ。まあ、自分へのお祝いとして思い切って猫カフェで豪遊して新作のゲームを買いはしたけどね」
渚「猫とゲームに祝われるだけの誕生日とかそんな空しいだけの誕生日嫌すぎるんだけど…;」
…うん、確かに言ってて虚しくなるなこりゃ。まあそんな誕生日談義はさておきテストはネタぶっこみまくりましたwwwラストの球体は完全に不意打ちですwwwしかしそっちもひっでぇなオイwwwワリオとスネークとトレ子は裸族技かまそうとしてるし、リュウは水の上歩くとか無茶ぶりすぎるだろwwwあとラストの無駄な連携は反則すぎるwww
サンプルは抜間さんにしてはめずらしくシリアス路線です。はたしてどんなエピソードになるかはお楽しみに−。
>折紙さん
今回のサンプルはシリアスものというだけあってなんだか不穏な空気になってます…。時オカリンクは色々ありましたからねー…二次創作によってらかなり悲惨なことになってるし。こちらのゼル伝組は作者がスマブラ64とDXに思い入れがあるのとうち自身が64の時オカをやって育った世代なので時オカ基準ですが、確かにトワプリ基準ってカキコではちょっと珍しいかも?あ、心配しなくても大丈夫です。いつぞやの七不思議みたいにシリアスさんは死にませんからwww
オリマー「それを聞いて安心しましたよ…あの時みたいにシリアスブレイクしまくったら流石に洒落になりませんからね;」
ルイージ「いや、それを言うならむしろ僕たちの時こそテーマがテーマなんだしシリアスブレイクしないでほしかったんだけと?;」
テストは安心と安全のカオスクオリティです(笑)クソガキと裸族と岡島のやばさはもはや定番ですからねwwwこいつらがいたらまずは身構えることをおすすめしますwwwしかしそっちもまーひどいひどいwwwルキナはクロムが親バカ満載だしそっちのワリオはまさかのサンジネタかよwwwwwwあとマリオ、その流れはアカン!?;どうしてそうなったし!!?;
ピカチュウ「あっちのマリオって僕たちが知っているマリオの中でもダントツに重いもの背負ってるよね;テストネタで絶望って大丈夫かな…;」
サムス「デリケートな問題だし、こればかりは本人に乗り越えてもらうしかないわよね。でも私がいえた口じゃないかもらうしかしれないけれど、あんまり抱え過ぎても自分がつらいだけよ?」
ファルコン「へぇ、昔のお前からは考えられないセリフだな。まっ、それだけお前も丸くなったんだな!!」
サムス「う、うっさいわね……///;」
>黒猫さん
こちらこそ初めまして、抜間さんですー。しがない日常小説作者ですが、今後ともよろしくお願いしますね(´▽`)ノ
テストネタはいつもこんな感じでふざけてますからねー、一部は腹筋崩壊注意ですwww特に裸族とクソガキとエロ大好き組は必ず何かしでかしますwww天馬は元々本人風属性なうえに必殺技で竜巻やら暴風やら起こしまくってましたからねー。そよ風どころじゃねぇ。
天馬「おれ、風属性だけは大の得意だしね!嵐だろうが竜巻だろうがどんな風も操ってみせるよ!!(`・ω・)キリッ」
瞬木「まー確かに風属性だけで言えばそこらの魔法使い共にも余裕で勝てるレベルだよなキャプテンって。しっかし、不意打ちでの球体ネタの反響が大きいのがびっくりなんだがwww」
ルフレ「あの裸族ヒゲは後でぶっとばす(#^ω^)」
ピット「そっちのボク、気持ちはわかるよ…確かにあれは嵐並みに恐いもんな;」
長文のサンプルはデートネタかと思いきやシリアスの予感です。ぶっちゃけるとあの部分はプロローグみたいなものなのでカルマの出番はあの辺りだけになるかもですね。果たしてリンクに何があったのか…それは本編をお楽しみにー。
- わすれなぐさ ( No.39 )
- 日時: 2016/09/06 21:08
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
さて、長らくお待たせしました、前回のテストネタの際にちょっとチラ見せしたシリアス文が一部完成しましたので掲載します。が、その前にいくつか注意点をば。
抜間さんは普段ギャグばっか書いてるのでこれが多分初めてのがっつりシリアスになります。故に、地の文を多くしたり慣れない伏線を張りまくったりと試行錯誤はしましたが色々至らぬところやお見苦しいところがあるかと思います。まあそこまで期待をせずに気軽な気持ちでお読みください。ちなみに予定としてはこれ入れて3話構成+エピローグの4話立ての予定ですが、文章の長さによってはもっと区切るかもです;
なお、この長文は基本リンゼルですが、終盤までは余りリンゼルしてない&ある意味でゼルダしか出てこないです。しかも話の性質上オリキャラや過去捏造、死ネタががっつりあるので、ここで無理だなと思ったら方はそっとブラウザバックを推奨致します。
おk?
それは、記憶の彼方に置き去りにしてしまった大切なものを、もう一度探しにゆくお話
わすれなぐさに込められた、密やかだけれどもなによりも強い想いを…
ゼルダ「いきなり訪ねてきたから何事かと思えば、誕生日プレゼントのアドバイス…ですか?」
美しい装飾があしらわれた家具でいっぱいのいかにも女性らしさに溢れた部屋のソファに座り、さも意外そうに言葉をこぼすのは部屋の主であるハイラルの王女。一方、彼女目の前に座っている赤い悪魔と呼ばれる赤髪の中学生は、そんな彼女の戸惑いを知ってか知らずか、 いつもの飄々さを彷彿とさせる笑みをにこにこと浮かべていた。
特にやることもなく、ギルドの自室でゆっくりとくつろいでいたゼルダをカルマが唐突訪ねてきたのは今からほんの数十秒前。始めはてっきり何かカオスについての話題や恋人とののろけ話催促でもされるのかと思い、ある程度心構えをしながらカルマを部屋に迎え入れたが、彼の口から出たのは「誕生日プレゼントを選ぶからアドバイスが欲しい」という予想斜め上かつなんとも平和な言葉。その唐突な言葉に、ハイラルの王女の目がキョトンとなったのはまあ当然な反応といえるだろう。
カルマ「そう、あんたに意見を聞きたくてさ。で、奥田さんが一番喜びそうなものってやっぱり理科実験に関するグッズとか難しい科学の本とかなんだろうけど、せっかくのデートに誘う誕生日なんだから、アクセサリーとか服とかのもっと女の子らしいものがいいと思うんだよね。でも奥田さんはチャラチャラしたおしゃれグッズは苦手な部類だし、本人が喜ぶなら色気なくても科学関連のものを送った方がいいのかな?」
ゼルダ「ち、ちょっと待ってください、えっと…話を進める前にまずはここまでの経緯を話してくださいませんか?」
ゼルダの戸惑いを他所に話を進めるカルマだか、何がなんだか全く話の流れが読めないのでひとまずゼルダはカルマを制止し、詳しく話を聞くことに。
そうして事情を聞いたところによると、SNS団きっての理系女子であり暗殺チームの仲間である奥田の誕生日が近づいてるらしく、奥田に想いを寄せるカルマは彼女の誕生日を祝うと同時にアプローチをするべく、デートに誘いそこで誕生日プレゼントを渡すことを計画したらしい。しかし、デートのプランは決まったものの肝心のプレゼントがなかなか決まらず、しかも送る相手が相手だけに下手なものは送れない。そこでカルマは色々迷った末に、誰かに意見を求めた方がいいだろうと考え、ゼルダのもとを訪れたという。
ゼルダ「なるほど、そういうわけでしたか。それは勿論構いませんが…何も私でなくとも同じ暗殺チームの皆さんや他の女性陣にも聞けるのでは?どうして、私をわざわざ…?」
カルマ「それはまぁ、茅野ちゃんや神崎さんだとどこから情報が奥田さんに漏れ出すかはわからないし、あんたなら頭もいい上にSNS団の中でも女性らしさはダントツだから女の子が喜ぶアイテムにも詳しいだろうなーって。第一、SNS団の女性陣って一部を除いてなーんか口軽そうじゃん?ほら、ピーチとかアイアとかイズイズとか」
ゼルダ「貴方がいかに奥田さんを想っているかは伝わりましたが、そんな理由で選ばれたとは微妙にコメントに困りますね…;」
頼りにされていることに悪い気はしないが、それにしたってなんとまぁ身も蓋もない理由だろうか。ゼルダが呆れたようにはぁとため息をつくも、カルマは退く気がないらしく、いつもの飄々とした調子でからからと笑う。
カルマ「まあまあ、俺なりにあんたを見込んでるんだからいーじゃんさ。それにあんたのことだから、彼氏さんの誕生日には欠かさず何かしら送ってるんでしょきっと?」
ゼルダ「リンクの…」
カルマ「そうそう、俺とは違って二人は既にデキてて心身共に恋人に捧げてるんだからさ、たまには若いカップルを応援してくれてもバチはあたらな…て、あれ?ゼルダさん?」
なんとかゼルダをその気にさせようと、彼女の数少ない弱点である時の勇者を話題に出し、さも当たり前のように訪ねたカルマ。しかし、その言葉を受けたハイラルの王女の表情は、カルマの予想に反してどこか暗いものであった。
カルマ「ゼルダさん?おーい…?」
ゼルダ「リンクの、誕生日……」
呼びかけるカルマの声など既に耳に入らないゼルダ、その脳裏には遠いある日の記憶がいっそ残酷なくらい鮮やかに蘇ってきた……。
マリオ「…リンクの誕生日はな、実は俺達も知らないんだ」
ゼルダ「え…?」
それはSNS団が結成されるよりもはるか昔…DX組がスマブラに集められ、ゼルダがリンクと正式に恋仲になってしばらく経ってからのある日のこと。ゼルダはその日、あることを聞くためにはるばるマリオの部屋を訪ねていた。それは恋人であるリンクの誕生日についてであり、本人にいくら問いただしても言葉を濁すばかりで答えてくれないのに痺れを切らしたゼルダは、もしかしたら親友であるマリオなら何か知っているのではないかと思ったのだ。しかし、ミスターニンテンドーの口から返ってきた言葉は、予想外の答えだった。
ゼルダ「知らない…?リンクは、親友である貴方方にも教えていないのですか?私も何度も聞いたのですが、リンクったら頑なに教えてくれなくて」
マリオ「ああ。てゆうか、「教えない」というよりも「教えられない」んだろうけどな」
ゼルダ「教えられない…?」
教えないのではなく、教えられないとは…?何か誕生日を教えられない重大な理由でもあるのだろうか?それとも、誕生日を祝われることに何か不都合でも…?
答えがわからずにうんうんと考えこむゼルダにマリオはまあまあと肩をポンと叩き、もっとシンプルに考えてみろと苦笑しながら言葉を続ける。
マリオ「まあまあ、深く考えなさんなって。そんなに迷わずとも、もっとシンプルな理由だと思うぞ。ほら、あいつって本当の親御さんとは赤ん坊の時に死に別れてるそうじゃないか。しかも育ったところがかなり特殊だから…」
ゼルダ「育ったところ?確か彼が育ったのは……あっ」
シンプルな理由、死に別れた両親、育った環境…。そこまで考えてようやくゼルダにも、マリオが言わんとしている事が理解出来た。
感想まだ。シリアスは慣れないなぁ;
- わすれなぐさ ( No.40 )
- 日時: 2016/09/06 21:42
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
リンクは幼い頃、ハイラルのはるか東に位置する深い森…永遠に大人になることのないピーターパンのような子供達「コキリ族」が住まう「コキリの森」の中で、森を守る妖精や豊かな自然に囲まれながら、仲間達と共に過ごしていた過去がある。しかし、リンクが大人の姿であることからおおよそ想像がつくだろうが、彼はコキリ族ではなくハイリア人…厳密にいえば、赤ん坊の時に森の外からやって来たのち、森の守り神であるデクの樹に受け入れられてコキリ族として育てられた所謂「余所者」なのだ。故に、デクの樹や仲間達は彼と「出会った」日は覚えていても、さすがに森の外からやってきた子供の「生まれた」日なぞ知るわけがなく、彼の誕生日を唯一知るであろう生みの親はとうの昔に死別している。
そもそも、年を取り成長することを祝う人間やハイリア人とは違い身体が子供のまま成長しないコキリ族、「自分の誕生と成長を祝う」という概念自体が存在しない可能性が高いだろう。しかもこのコキリの森は迂闊に余所者が入り込もうものなら人ではない化け物になってしまうという禁断の森なので、外部から入ってくる文化などないに等しい。
ゼルダ「…そう、でしたね…誕生日なんて、普通に身近なものだから意識したことなんてありませんでした……」
リンクが誕生日を教えられないのは、別に教えることに不都合があるわけでも、恋人や親友に知られたくない理由があるからでもない。
ただ単純に、自身の生まれた日を知らないだけなのだ。知らないものなのだから、そもそも教えようがないのだ。
マリオ「あー……一応言うが、そこまで気にしなくてもいいと思うぞ。フォローになるかは分からんが、俺なんてもっとでかい地雷踏み抜いたからな;」
ゼルダ「地雷?」
マリオ「ほら、誕生日って大抵親や友達におめでとうーって祝われて、それで生まれてきたことの喜びとか自分を産んでくれた親の愛を肌で感じるものだろ?だから、そういうのを感じたことはないのかって聞いてみたんだ。そしたらあいつ、「誕生日も実の親の記憶も、そもそも覚えていないのなら……忘れてしまったのなら存在しないものと同じだから、なかったことにするしかないだろう」って言われた末に「空しくなるだけだから、そんな余計な気は回さなくてもいい」ってさ…いやぁ、あれはデリカシーに欠けていたなーって今でも反省もんだよ;」
マリオが若干遠目になりながらあはは…と気まずそうに笑い、ゼルダもそれにつられて苦笑する。
ゼルダ「それは、なんとまぁ…怒られませんでしたか?;」
マリオ「いや、困ったように笑ってはいたが許してくれたよ。でも確かに覚えてないんじゃあ誕生日はともかく、実の親の愛情や生まれた意味ってのも想像つかないよな…。あいつ自身もさ、「自分を愛していたかもわからない親なのだから、俺はもう考えないようにしてる」なんていって強がってるんだぞ?それでも、育ての親である大樹や仲間達との日々があっただけだいぶマシなのかもな」
ゼルダ「はい……でも、その大樹様も…それに、森ももう帰れないのでは…」
育ての親であるデクの樹は既に亡くなってしまい、しかもリンクは大人になってからようやく自身がこの森にいてはいけない余所者であったことや自分が大人である以上、子供だけが住まう森は既に彼の帰る故郷ではなくなってしまったこと、デクの樹が彼に課せられた運命の全てを知った上でリンクを受け入れ育てていたことを悟ることとなったのだ、その心境は想像に難くないだろう。…最も、ほんの数年とはいえ、他のコキリ族と分け隔てなく育てられた(相棒である妖精だけは旅立ちの時になるまで与えられなかったが)のは、彼にとっては幸運なことだったのかもしれない。
自分のせいでもう二度と会うことの叶わなくなった育ての親や、帰ることの出来なくなってしまった故郷。顔どころか、自分を愛していたのかすらも分からない両親との思い出。確かに存在していたはずの、けれども生まれてきたことを誰にも祝えなくなってしまった誕生日。
突きつけられた運命を自らの意思で受け入れたとはいえ、どんなに取り戻したくても取り戻せなくなってしまった自分のルーツともいえるそれらを前に、彼は一体どんな思いでいたのだろうか。溢れんばかりの気持ちに区切りをつけて勇者として前に進むのに、どれだけ沢山の気持ちを押し殺してきたのだろうか。
そして「時の勇者として戦う宿命にある」という大義名分のもと運命に散々振り回された末に自分の生い立ちの証明となるものの全てを失ってしまい、それでも無くしたものに目をつむるという一番残酷な選択肢を選びながらも運命を気丈に受け入れてみせたリンクの姿はまるで…
マリオ「なんつーかさ、運命って残酷だよな…。あいつから誕生日どころか、過去も故郷も思い出もぜーんぶ勝手に奪って空っぽにしておいて、それでも勇者なんだから前に進め戦えって言ってくるんだからさ。生みの親の愛も帰る場所も無理矢理なかったことにさせるわ友達が生まれたことを祝わせてもくれないわで、そんなケチな神様なんざに運命だの何だのってあれこれ指図されたくないよな」
ゼルダ「…………」
どうあがいても「時の勇者」として生まれることになっていた自分の生い立ち…そこに「リンク」という一人の人間が生まれたことへの愛や証明のになるものは存在しないと、そういう運命だったのだと自分に必死に言い聞かせているかのような気がしてならなかった。
カルマ「…ダさん。ゼルダさん?おーい、ゼルダさんってば!!!」
ゼルダ「……!!」
遠い日の記憶を思い返して物思いにふけっている中、幾度となく呼びかける声にゼルダは我に返る。はっとして意識を記憶の世界から呼び戻すと、目の前には怪訝そうにこちらを覗き込むカルマがいた。
ゼルダ「…え?え、あぁ、はい、どうかしましたか?」
カルマ「どうしたの、はこっちの台詞だって。いきなりぼーっとしだすから何事かと思ったよ」
感想まだ
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