二次創作小説(新・総合)

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戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】
日時: 2019/11/10 13:50
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

虎の穴で行われる戦闘中!
対戦相手は猛獣や凶悪なレスラー達。
数々の罠を攻略し、復讐に燃えるマロンを打倒することができるのか。
ねこ娘が立ち上がった!


今回は台本形式です。
戦闘シーンはがっつり書きます。
ちょっと重い話になるかも……?
多少のキャラ崩壊にはご注意を!
ねこ娘が主役です。

参加者一覧

ねこ娘
愛野美奈子
相田マナ
四葉ありす
南ことり
園田海未
渡辺曜
次元大介
石川五ェ門
ジェネラルシャドウ
ハーロック
クロノスエボル
ゆうき
エイジア
桜木霊歌
生ブスカジ
新田
こなくん


応募用紙>>4

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴 ( No.51 )
日時: 2019/11/10 13:56
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

「ねこ娘エエエエエエッ」

ねこ娘の顔を見るなり、マロンは整った顔を歪ませて吠えると機関銃を装備し、彼女に向って乱れ撃ちをする。銃撃の音が響き、壁や天井に穴が開くが、ねこ娘には一発も命中しない。

「何故だ。どうして当たらない!?」
「ねこの耳を甘くみて貰っては困るわね」

常人の何倍もの聴力で銃弾がどこからくるのか予測し、相手が撃つ前に行動することで銃弾を回避していたのだ。全ての弾を打ち尽くし、空となった銃を捨てたマロンは、今度は先ほどの棒で彼女に挑む。腹を狙って振り回すと、ねこ娘は十指から鋭い爪を伸ばして、棒を切断。細切れにされ使い物にならないと判断し、今度は鉄ハイプに武器を切り替える。先ほどよりも長いが、リーチに優れる分、動きは遅くなるので回避は容易い。

「お前は脱落したんじゃなかったのか! どうして戻ってこられた」
「妖怪は人間よりずっと傷の回復が早いけれど、転送された先が超人専用の病院だったの。そこで治癒装置に入って傷が癒えるのを待ったの。流石は激戦の超人を専門に扱う装置だけあって、傷もすぐに塞がって体力も元通りよ。他の倒された皆も今は装置の中……私が1番先に出られたから駆け付けたということよ。昨日の礼はたっぷりとさせて頂くわよ!」

経緯を説明すると、再び爪の手刀でハイプを両断。しかしマロンは笑い。

「僕の狙い通りですね」

切断されたことで2つになった鉄のハイプを巧みに操り、マロンは怒涛の反撃を開始。ねこ娘は腕でXのマークを作りガードをしつつ後退する。

「僕は博士の事を愛していた。なのに、博士は僕ではなくお前を選んだ。
鬼太郎ばかりを見て、一切振り向いてくれない、好意を抱くはずがないお前を!
僕の方がお前よりも何倍も何倍も愛しているんだ。なのに何故、彼はお前を!」

怒りの連撃はねこ娘を圧倒する。ハイプの奥から覗く目は憎悪に支配されていた。

「お前さえいなければ僕はずっと博士の愛を独り占めできたんだ。彼は僕だけを見て僕だけを愛する幸せな日々がずっと続くはずだった。それを破壊したのは、お前だねこ娘ェ! その綺麗な顔を醜くさせて博士の元へ送ってやる!」
「……呆れた。アンタ、ジャドウよりもタチの悪いヤンデレね」
「ジャドウだと」
「スター流のジャドウ=グレイは主人のスターに手を出さないだけよっぽどマシよ。それに、アンタは間違っている。モンブラン博士にとっての№1はきっと私じゃない」
「な……」
「アンタでもないけどね!」

強烈な蹴りでマロンを吹き飛ばし、服の埃を払う。
マロンは棒を手放し、ヨロヨロとしながらもねこ娘に歩み寄る。

「嘘だ。博士は最もお前を愛している。僕には分かる」
「違うわよ。私は彼から聞いた事があるもの。初恋の話を」
「初恋……だと!?」
「そう。それはアンタや私と出会うずっとずっと前の事、彼はあるキャラに恋を抱いたそうなの。人生で初めての恋をね。それを知らなかったって事は、彼はもしかするとあなたの心の闇を見抜いていたのかもしれないわね」
「黙れ! そんなのはお前の作り話だッ」

武器も何も持たず怒りに任せて突撃するマロンをひらりと躱し、爪を光らせる。

「アンタは作者が愛した世界を壊そうとした時点で、とっくに愛とはかけ離れているって事に気づきなさい!」

縦に両断され、マロンの全身から漆黒の血が溢れ出す。
その異変に少年は激しく動揺する。

「僕は消滅するのか。嫌だ、まだ消えたくはない……」
「消滅はしないわよ。あなたの行先は地獄。不動仁王に会えるわよ」
「嫌だ! あいつの所だけは行きたくない! 助けてくれぇ! 僕はまだ復讐を完全に果たせていない、お前ではない、その愛する誰かを消滅させないと、僕の心は晴れないぃぃ!」

懸命に手を伸ばすが、足先からどろどろと解けていき、最後は黒い液体と化してしまった。

「どうやら作者に見切られたようね。最後の一言が彼の怒りを買ったのよ」


憐れむ瞳で液体を一瞥し、彼女は最後の敵を見据える。
Xは葉巻に火を付けると、軽く煙を吐き出し。

「シャガールか。第2回目の戦闘中に出場していた壁を生成する能力の小娘だ。作者の初恋の相手など私はお前より遥か昔に知っている」
「流石は虎の穴のラスボスね。でも、身体能力では私には勝てない」
「当然だ。私は単なる人間なのだからな。だが、お前に私は倒せまい」

再度煙を吐き出す。その口元には余裕のある笑みが浮かんでいる。
ねこ娘は基本的に人間の味方である。悪辣な人間に失望する事はあっても、これまでの長い人生で決して命を奪った事は無かった。

「私をその鋭利な爪で切り裂けば、どうなるかわかるであろう?
犬山まなの母親の二の舞だ」
「ぐっ……」

ねこ娘はぎりっと歯を噛み締め、冷や汗を流す。
嫌な過去が彼女の頭を掠める。Xは威厳のある声で告げた。

「モンブラン博士は完全に消滅したわけではない。そもそも、最初から、モンブラン博士という男自体がこの世界に存在してはいない。前大会でマロンが消滅させたのは端末の一部のようなもの。最も重要な人物に奴は気付かなかった。
作者の分身たる者の存在を。愚かな奴だ。だが、彼の功績は認めてやろう。
端末が破壊され、その影響で本大会では補正が使えなくなったのだからな。
だから私はお前達に一応の復讐を遂げる事はできた。本命はいなかったが」
「アンタの本命って誰よ」
「国木田花丸だ。我らが偉大なるタイガー・ザ・グレートを倒した女。奴をこの世から完全に消滅させるべく計画を実行に移したが、今回の討伐隊に花丸の姿は無かった。私の負け、と言ったところか」
「それで、どうするの」
「今回は負けだが、次こそは奴の喉笛を切る。必ずな」
「残念だけど、アンタの復讐劇は今日が最後よ!」

猫化し、距離を詰めると彼の胴を鋭利なヒールで蹴り、大きく後退させる。その背後にはこなくんが出した扉があった。重い音がして観音開きの扉が開く。
中は白い空間が広がっている。思わず背後をチラッと見て、Xは一筋の汗を流す。

「これは予想外だ」
「でしょうね」

拳を大きく引くねこ娘。Xは顔中に脂汗を流し、弱々しい声で言った。

「待て。話せばわかる。早まるな」
「アンタはさっさと元の世界に帰りな!」
「よせ!」

制止も虚しく、怒りの鉄拳を顔面にブチ込まれたXは、片眼鏡が目から外れ、その身体は白い空間の中にブラックホールのように吸い込まれていく。

「オオオオオオオオオオオオオオオオッ」


断末魔の叫び。ねこ娘は片眼鏡を放り投げる。眼鏡も空間のどこかへと吸い込まれていった。再び閉じる扉。疲労からねこ娘は腰を下ろして大きく息を吐いた。

「これでXも2度と逃走中に現れる事はないわ。
みんな、終わったわよ。
長い、長い、虎の穴との闘いが」

おわり。

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】 ( No.52 )
日時: 2019/11/10 17:05
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

あとがきです!
今回は初の台本形式を取り入れてみました!ミスターXとの最後の戦いはいかがでしたでしょうか?虹ヶ咲学園のメンバーも僅かではありますが出演させることができ、充実感があります。マロンとXは最後まで悪のまま散った感じですが、マロンは久々に登場できたのでそれだけでも彼にとっては良かったのかなーとも思ったり。元々のマロン君は非常に良い子ですが本作では完全悪として大暴れさせました!大好きなねこ姉さんも大活躍させることができて良かったです!
次回作は今のところ未定ですが、もしかすると南ことりちゃんのメイン回になるかもです!仕事がはじまり、多忙な中での執筆で不安もありましたが、どうにか無事に完結できてうれしいです。作者応募をしてくださった読者の皆様、ご協力本当にありがとうございました!

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】 ( No.53 )
日時: 2019/11/10 17:24
名前: 生ブスカジ (ID: 3Xsa0XVt)

完結おめでとうございます!
結構序盤で退場しましたが,,,,,,,,,生きてますよね?

また新作をおまちしています!



最後に

ジェネラルシャドウ、次は覚えとけ!

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】 ( No.54 )
日時: 2019/11/10 17:45
名前: konakun. ◆JmugMwQdvQ (ID: 9yNBfouf)

konakunっすー。
やーやー猫娘大勝利and完結おめでとうっすよー。
今回武器として使わせていただいた扉、ワイの脳内で繰り広げられている格ゲーの妄想から来たものなんすが、討伐に戦略的撤退に大活躍じゃないですかーすげー。
次回は未定とのことっすが、再び扉で、もしくはワイの脳内にある新しい武器を携えての参戦になると思うんでそんときはまぁよろしくっすー。
(×>ヮ<)<オツカレサマ!

Re: 戦闘中 ねこ娘と虎の穴【完結!】 ( No.55 )
日時: 2019/11/10 19:18
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

生ブスカジさんへ
感想ありがとうございます。もちろん生きていますよ。シャドウが許せないみたいですね。

こなくんさんへ
感想感謝です。こなくんさんは大活躍でした。おお、次回作は新しい武器を引っ提げて参戦とは楽しみなのです!



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