二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 【完結】
日時: 2020/04/07 22:06
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Rn9Xbmu5)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1297

どうもです、灯焔です。
調子づいて続いてしまった逃走中#CR02。今回から作者募集の逃走者も参加して盛り上がりは右肩上がり(?)!
今回のエリアは、『セブンスドラゴン2020』という作品のダンジョンの1つ『渋谷 繁花樹海』。樹海と化した渋谷を舞台に、逃走者とハンターの駆け引きが始まる―――!

無事コネクトワールドを守る四神が揃い、世界の融合の謎の解明へと一歩踏み出した運営本部。
前回の最後に起きた大砲ケーキ事件から救ってもらった十四松が、『自分も戦えるようになればあのケーキを叩けるのかな』とか思っている様子。
そしてまた新たに『混ぜられた』世界の住人が、運営本部へと集う…。様々な思いが交差して、世界は進んでいきます。



<ルール>
逃走エリア:『渋谷 繁花樹海』 エリア紹介 >>1
東京の中心街の1つともいえる『渋谷』が、竜の力で樹海と化してしまっているエリア。
普段の渋谷とは違い、どこもかしこも木々が生い茂っており、エリア内には登れてしまう巨木も存在する。
また、今回エリアに使用するのは地上のエリアのみになる為、地下への侵入は不可。
OPゲーム終了後から5分までは『駅前交差点』『道玄坂』『渋谷通り』での逃走しか出来ない。


逃走時間:90分

賞金:54万(1秒100円)

ハンター:初期2体(OPゲーム会場のハンターボックスに2体)


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>2
ユーリ
ポエット
タイマー

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
アイク
ロイ
クロム

【星のカービィシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
カービィ
デデデ大王
メタナイト

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>5
霧切響子
七海千秋
最原終一

【beatmania IIDXシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
キュベリア
ルシェ
マモニス

【作者枠】 (3人) 詳細 >>7
junris
ウィオ
葉月

【逃走中#01 MVP】 (2人) 詳細 >>8
エーデルガルト
芽兎めう

計20名



逃走中#CR03 次回作出場権(シード枠)争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました

逃走中#CR03 次回参加者募集中!&確保MVP投票受付中!
※締め切りました
MVP&作者枠発表 >>138

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
版権キャラ応募用紙 >>139 ※4/7(火) 20時まで



◎AfterBreakTime

 ①『政府特務機関、叢雲』 >>9
 ②『カフェと邪神と道化師と』 >>19
 ③『氷の堕天使』 >>26
 ④『純白の古代兵器、襲来』 >>36-37
 ⑤『星々と暗闇の協奏曲』 >>54
 ⑥『ローティーンは何を願う』 >>74
 ⑦『汽笛はルーンの光を乗せて』 >>93
 ⑧『風の公女と滅びし暗殺者』 >>106 >>110
 ⑨『打ち上げ』 >>140-141 >>145-146





以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

ABT⑤『星々と暗闇の協奏曲』 ( No.54 )
日時: 2020/03/17 22:16
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Btri0/Fl)

そういえば、CR#01の時にセブンスドラゴンの世界と一緒に『混ぜられた』世界がもう1つあるって話でしたね。
今回でその『混ぜられたもう1つの世界』の正体が判明します。

------------------------



~運営本部 連絡通路~



石丸「全く、苗木君も日向君も危機感が無さすぎるではないかっ!こんな大変な状況だというのに呑気にゲーム大会などと抜かして…兄弟に止められなければ説教をするところだったぞ」



そんな大きな独り言をぶつぶつと言いながら連絡通路を歩いているのは石丸くん。
先程まで『ダンガンロンパ支部』の拠点である希望ヶ峰学園に入り用で立ち寄っていたようで、その帰りみたいですね。
前回の逃走中が余程面白かったのか、現在ダンガンロンパ支部では今回の逃走中の『逃げ切り予想大会』的なゲーム大会が行われている様子。石丸くんは本部で何が起こったのかも把握している為、自分も楽しみたい気持ちとしっかり説教をしなければならないという風紀委員のジレンマに陥り複雑な気持ちのようです。



石丸「あまり支部に入り浸っているのも悪いから帰っては来たが、途中で抜け出してきたようなものだったからな。田中くんと罪木くんを学校に残してきてしまったことは少しだけ複雑だ」



あらら、田中くんと罪木さんは希望ヶ峰学園にいるんですね。
その後も学園に対するお小言を大きな声で響かせていると、ふと見えた窓の向こうに本らしきものが落ちていることに彼は気付きました。



石丸「む?あの木の下に落ちているのは…本ではないか!全く、管理がしっかり行き届いていない証拠だぞ!仕方ないから拾いに行こう」



確かに運営本部にも住居区には大きな書庫があり、そこには古今東西あらゆる地域の蔵書が詰められています。
ですが、住居区ではなく本部の方に本が落ちているとは…。落とし物にしては随分と目立つような。ですが、石丸くんは『外に本が落ちていた』という事実に憤慨しているようで、そのままずんずんと本を拾いに外まで出て行ってしまいました。













~運営本部 連絡通路付近~



石丸「よし、見つけたぞ!…こんな表紙の本などあったか?」



流石石丸くん、行動が早い。彼は一瞬で落とし物の元へとたどり着き、それを拾い上げてみました。
確かに本部にある蔵書されているものではなさそうなデザインですね。本の表紙は赤みがかっており、真ん中にぷよぷよした丸い物体のデザインが描かれています。…あれ、これって。



石丸「むぅ。外部のお客様の落とし物か何かなのか?僕もよく勉強の為に書庫を利用しているが、こんな表紙の本など見たことが無いぞ」



眉間にしわを寄せながら拾った本とにらめっこをする石丸くん。
しばらくそのまま沈黙が続く…。そんな折、彼の背後からガサガサと草むらをかき分ける音と聞き慣れない声が耳元に聞こえてきました。
『誰だ!』威勢のいい声で返事をする石丸くん。振り向いてみると、そこには……。




















????「すみません、それボクの落とし物なんです…。返してもらえませんか?」

石丸「ん?これは君の物だったのかね。全く、こんなところに落として悪い人間に拾われてしまったらどうするつもりだったんだい?次からは気を付けたまえよ!」

????「ありがとうございます。…えっと、もう1つ質問いいでしょうか?ここ…どこなのか全然分からなくて。『プリンプタウン』にいたと思ったら急に変な渦に巻き込まれて…って言っても信じてくれませんよね」

石丸「(もしかして…) 分かった。僕達の拠点にそれに詳しい人がいる。着いてきたまえ!」



草むらから現れたのは、羽のついた紫色の帽子をかぶった茶髪の少年でした。
言っていることから恐らく『混ぜられた世界』の住人であることは間違いないようですが…もしかしたら、お詳しい方はピンと来たかもしれませんね。
彼は右も左も分からない世界で目が覚めて、行くあてもなく迷っていたようです。石丸くんは、彼が発した言葉に何か気付き本部まで連れていくことにしました。





~運営本部 メインサーバ~





石丸「サクヤくん、失礼するぞ!……何をしているのかね?」

サクヤ「す、すみません石丸くん。メイユさんを何とかしてくださいませんか…」

メイユ「きゅ~!み~み~!」



石丸くんがサクヤに会いに少年を連れてメインサーバまで顔を出しに行くと…そこでは、ミミッキュに顔を覆われて困っているサクヤがいました。ちなみにミミッキュもフレイヤと同じく固有の個体です。ちなみにメイユは女の子です。
メイユ、どうやらサクヤ達に助けられて『友達になってくれる』と思っているのか先程からサクヤの顔に引っ付いて離れません。ミミッキュはフェアリータイプ。サクヤは竜の神様なので、ポケモンの分類で言えばドラゴンタイプ。効果は抜群だ。
アクラルやアカギがいくら彼女を引っ張っても取れません。そこに石丸くんと少年がやって来たわけですね。



アクラル「わりぃ石丸ー!こいつ力つえーんだか知らねーけど、いくら引っ張ってもサクヤから離れてくれねーんだよー!引っ張るの手伝ってくれねーか?」

アカギ「このままだと窒息死する…」

石丸「神に窒息とかあり得るのか?!…いやそれはともかく。分かった、僕も手伝おう。君は椅子に座って待っていてくれたまえよ」

????「は、はい。分かりました」

サクヤ「(この声…。聞き覚えがありますね)」



…顔に引っ付かれて冷静になっているのならば彼女を取る必要はないのでは?いやいやそうは問屋が卸しません。
力が強い男2人と魔力が強い男1人が3人がかりで勢いよくメイユを引っ張ると、しばらくの彼女の攻防の末サクヤの顔からやっと離れました。当然メイユは不貞腐れています。



メイユ「きゅ~きゅ~!」

サクヤ「気に入っていただけることは嬉しいのですが、常時引っ付かれると私もやりたいことが出来ないのですよ。申し訳ありませんねぇ」

アカギ「遊びたいのなら…ハテナと遊んで来ればいいよ…。あいつ、また本部うろついて遊び相手…探してた…」

アクラル「好かれ過ぎも困ったもんだよなぁ。…で、その椅子に座ってるガキが石丸の本題って奴か?」

石丸「実をいうとそうなのだよ。『渦のように混ぜられた』と言っていたから、もしかしたら『混ぜられた世界』の被害者なのではないかと思ってここに連れてきたのだ」

サクヤ「なるほど。そして、お顔とその手に持っている本を見るに…見えてきましたね。『混ぜられたもう1つの世界の正体』が。とりあえず、そこのお坊ちゃん、名乗っていただけます?」



メイユが離れて少年の顔がサクヤに見えるようになり、彼女は確信したようです。
サクヤに促され、紫色の帽子の少年は恐る恐る名乗りを上げました。



クルーク「ボクはクルーク。『プリンプタウン』で魔導学校に通っている魔導使いさ」

アカギ「『プリンプタウン』…。もしかして…もう1つの混ぜられた世界って…『ぷよぷよの世界』?」

サクヤ「御明察です。…私が知っている彼とは少し性格が違うようにも思えますが。もしかすると、プリンプだけではなく『ぷよぷよ全体の世界』が全てこちらに混ぜられた可能性が高いですね」

クルーク「ま、待ってください!ってことはボク…『異世界転生』的なことをしちゃったってことですか?!」

アクラル「それはちょっと話が飛躍しすぎだが…そんなもんだなぁ。人間と世界が逆だが」



彼は『クルーク』と名乗りました。魔導学校に通う優秀な魔導使いで、偉大な彗星の魔法使いであるレムレスを目標にしている少年ですね。
確かに、天の声が記憶している彼はもう少し嫌味で自分の能力を鼻にかける様な性格だったはず。世界が混ぜられた影響で身体や心身に影響が出た人達もそう少なくはありませんが、彼もその1人なのでしょうかね。
流石魔導使いということか、3人が異次元レベルの話をしていることをすぐに理解し、話についていこうとしています。



クルーク「学校は、ボクの家は、どうなったんでしょうか…」

サクヤ「クルークくん。恐らく貴方以外にもご友人や知り合いが飛ばされている可能性は高いです。何故貴方だけがこちらに落ちてきたのかは分かりませんが…。そんな不安そうな顔をなさらないでください」

石丸「似たような境遇の人物なら本部にもいるからな!それに、家族が見つかっていない仲間もいるのだ。自分1人だと不安に思わなくていいのだぞ!」

アクラル「……サクヤ、見慣れない場所から通信が来てる。覚えのない魔法…もしかしたらもしかするかもな?」

サクヤ「繋げてください。多分、兄貴の読み通りで合っていると思いますよ」



素直にしょぼんとした表情をしているクルークに、サクヤが優しく声をかけます。
彼を宥めていると、唐突にアクラルがそう発しました。覚えのない魔法…ぷよぷよの世界の魔法はそんな扱いなのですね。
アクラルが自らの魔力を共鳴させて通信を繋ぐと、そこには元気そうに手を振る赤いぷよぷよ帽子をかぶった少女達がいました。



アミティ『あっ!アコール先生つながったよー!クルークもいる!』

アルル『噂通りで良かったねー…。あの黄緑のお姉さんに助けられたね!ねっ、カーくん♪』

カーバンクル『ぐー!』

サクヤ「やはりでしたか。『混ざった世界』はぷよぷよの世界で確定ですね」

アコール『急に連絡をしてしまってすみません…。突如外が見慣れない世界で困っていたところに、『こちらに繋げば助言をいただける』と伝えられたものですから』

サクヤ「こちらこそ、身内が唐突にそんな話をしてしまい申し訳ありません。ですが…世界の融合に巻き込まれて無事で良かった。この世界の仕組みについてお伝えしたいので、そのまま通信を繋げてていただけますか?」

りんご『世界の融合…?わたし達が異世界に飛ばされてたのではなくて、世界そのものが別の世界に置き換わっちゃったんですかー?!なんて摩訶不思議!』



画面の向こうの知り合いを見て、クルークの不安そうな表情が少しだけ和らぎました。やはり知人が無事だと安心ですよね。
サクヤがこの世界の成り立ちと『混ぜられた世界』について軽く説明をすると、アコールは小さく2回頷きこちらに笑顔を見せました。
後ろでアミティは何が何だか分からない顔をしており、それをアルルが宥めています。



アコール『…大体の事情は分かりました。無事だった子はこちらで預かりたいと思います』

サクヤ「魔導学校が無事だということは、恐らくプリンプタウン自体は全てそのまま混ざっているはずです。子供達に不安にさせないようそう言ってあげてください。…それと、クルークくんをしばらくこちらで預かりたいのですが。急な申し出で申し訳ないのですが、どうか承諾を願えませんか」

クルーク「えっ?」

アミティ『えーっ?!クルーク、こっちに帰ってこないのー?!』

アコール『理由を聞いてもいいですか?』



サクヤ、突如クルークを本部で預かりたいと言い出しました。何を企んでるんですかね。



サクヤ「この世界は貴方達の世界のように『いつ、新しい世界が混ざるか』が分かりません。その為、混ざった世界の皆さんに世界の調査の手伝いを要請しているのですが…。プリンプとこちらとの橋渡しに、彼を…クルークくんを起用したいと考えています。土地柄を知っている方が1人でもいた方が、こちらも助かると思ってのご提案です。勿論、クルークくんが嫌だと言うならばすぐにプリンプタウンへと送迎するつもりですが」

クルーク「ボクが、橋渡し役…?」

アクラル「お前だけじゃなくて、他にもたくさんの支部から色んな奴が遊びに来るからな。もしかしたらお前が専攻してる星の魔法とか闇の魔法とかに詳しい奴がいるんじゃねーかな。そういう意味でも刺激になると思うし、俺は受けてもいいと思うぜ。この提案」

アカギ「知らない奴がここに唐突に現れるよりだったら…俺は、クルークが橋渡ししてくれたほうが嬉しい…。きっと、こっちに落ちてきたのも…何かの『運命』だと俺は思う」

アコール『クルークくん、あなたはどうしたいですか?』

クルーク「……橋渡し役、やってみます。この経験がボクの糧になるのなら…」

アルル『これも成長の為の経験ってやつだねー。アミティ、そんな不機嫌そうな顔しちゃ駄目だよー』

アミティ『でもぉ!ラフィーナだってシグだって今どこにいるか分からないしさー!せっかく知ってる人と会えたのに…また離れ離れなんて寂しいよ…』

石丸「そんな、一生離れ離れにはならないんだから安心してくれたまえ…」

サクヤ「それに、こちらに縛り付けることは絶対に致しません。彼が帰りたいと言えば、すぐにプリンプタウンへと送りますから安心してください」

アミティ『それならいいや!あたしもそっちに遊びに行くからね!』

アカギ「切り替え早いな…」

クルーク「そこがアミティの数少ないいいところだからね」

サクヤ「(あ、微かに嫌味なところは残ってるんですね)」



クルーク、朱雀と白虎に背中を後押しされ、ここでぷよぷよ勢との橋渡し役を務めることに決めたようです。
まぁ、本部は神だらけだし人外もそこそこいますし、いい刺激と経験は得られると天の声も思いますよ?
アコール先生はクルークの決断を優しく受け入れ、こちらからもまた何か分かったら連絡するとだけ言い残し通信は切れました。



アクラル「っつーわけで!これからよろしくな、クルーク!」

アカギ「本部にも魔法に長けた人がいるから…勉強したい時は…彼らに話を聞くと良い。…あ、でもこいつは駄目」

クルーク「あんなに魔法を軽々しく使っていたのに…ですか?」

サクヤ「兄貴は理論じゃなくて感覚で魔法を使いますからねぇ…。おつむの弱さは四神で一番です」

アクラル「褒めてる?褒めてるんだよなそれ?」

サクヤ「断言します。兄貴よりも石丸くんの方が知力は高いと思います」

アクラル「断言するな!!傷付く!!!それに魔法は考えるより感じて撃つ方がつえーの!」

サクヤ「それ、ニアの前で絶対に言わないでくださいね?身体崩れるか心灰にされるか確定なんですから」

メイユ「みーみー!」

クルーク「ボクは感じるより考える派だなぁ…」





なにはともあれ、将来有望な魔導使いが本部入り。これでますます賑やかになりますね!
そして現在の『混ぜられた世界』が明らかになりました。…でも、まだ油断は出来なさそうです。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.55 )
日時: 2020/03/17 22:16
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Btri0/Fl)

【44:36】





jun「えっと…、ロイくんからのメールだと『一旦駅前交差点に集まって作戦を練ろう』ってことだったよね。ハンターが来た時のことが怖いけど、そうは言ってられないもんね」



現在、junrisは駅前交差点へ向かって走っていました。
ミッションが通達された直後、実はロイからこんなメールが届いていました。



------------------------

『ロイです。急にすみません。ミッション③のことで作戦を立てたいので、皆さん一旦『駅前交差点』に集まってくれませんか?僕は既に七海さん、マモニスさん、アイクと共に交差点の109の前でハンターを警戒しながら隠れています。来れないなら来れないで構いません。待っています』

------------------------



jun「アイテム探しに、人探しに、パワースポット探し…。確かにみんなバラバラに動いていたらミッションクリアが遠のいて、ロイくんとデデデ大王を犠牲にしてしまう…。よーし、僕も頑張るぞ!作者最後の砦として!」



気合十分!junris、強く足を踏み込み駅前交差点を進んでいきました。





~駅前交差点 109前~





jun「みんな!…あれ、僕が一番最後かな?」

アイク「junris、こっちだ。みんなもう来ているぞ」

カービィ「きみが一番最後だね!まあ、早く揃ったに越したことは無いけどさ!」



junrisが目的地まで走っていくと、既に彼以外の残りの逃走者が集まっていました。
最初はこの2倍いた逃走者も、いつの間にか半分に減っています。そして、これからの時間も更に減るのでしょう。初めてここまで生き残れたことに、彼は興奮と不安を覚えていました。

ロイが全員を見回し、確かにいることを確認した後彼は話を切り出しました。



ロイ「メールでも伝えた通り、これからミッション③をクリアする為の作戦会議を行いたいと思います。…正直、通知を受けた時バラバラに動いた瞬間にミッションクリアが遠のくような気がして。ハンターに見つかるリスクとミッションクリアの確率を比べて、こうして皆に集まってもらいました。それに関してはありがとうございます」

デデデ「そんなかしこまらなくてもいいだろー?オレ様も強制失格候補にいるんだからよ、候補同士仲良くしようぜ!」

カービィ「じゃあデデデは囮に使うね!」

デデデ「なんでそーなるんだよ!オレ様だってブレーンとして活躍したーい!」

キュベリア「…話を戻していいか?それで、その赤髪の坊主の『作戦』について聞きたいんだけど。私が予測するに、『アイテムを探す奴』と、『松を探す奴』に分かれろって話じゃね?」

タイマー「確かに、最初に誰が何をするって決めてから行動したほうが動きに無駄がなくて済むよね…」

ロイ「キュベリアさんの言った通りです。まず、今通達で分かっていることを纏めると…。


・『アイテム』は『道玄坂下路地』に落ちている。
・『カラ松』『チョロ松』はどこにいるか不明
・パワースポットは『駅前交差点』に存在する


   …この3つです。そこで、これから『アイテムを探す逃走者』と『カラ松さんを探す逃走者』『チョロ松さんを探す逃走者』の3チームに分けたいと思っています」

七海「アイテムに関しては場所が分かってて、探し人に関しては場所についての通知がないから…。あの双子を探す方に人を割いた方がいいかもしれないね」

jun「どのチームがハンターに追われても後続の人が目的を果たす為に、2人か3人にチーム分けをしたいところだよね…」

マモニス「あのー…。私、不束ながら提案があるのですが」



ロイを中心にして作戦を練っていく逃走者達。
チーム分けを決めていく中、マモニスが恐る恐る手を挙げて意見を述べようとします。キュベリアが凄く面倒くさそうに見ています。普段どれだけ信頼されてないんですか…。
その様子に呆れつつもロイが発言を促すと、彼は小さな声でこう答えました。



マモニス「30分になったら失格になってしまう『ロイさん』と『デデデ大王さん』は、どちらかが『アイテム探し』に向かった方が私いいと思うのですが…」

ロイ「それはどうして?制限時間が来るまでなら、僕もデデデ大王も他の人達と条件は同じ。カラ松さんやチョロ松さんを探しに行ってもいいと思うんだけど…」

マモニス「ですが、どちらも捕まってしまった場合ミッションはどうなってしまうのでしょう?それが分からないのです。ですから、どちらかは『場所が分かっている方』に向かった方がいいと思いまして提案をさせていただいたわけですよ」

キュベリア「どう強制失格になるかもわかんねーからな…。こいつの提案全部に乗るのはちょっとアレだけど、赤髪と激安の殿堂を別々に分けた方がいいとは私も思う。例えばアラームが鳴ってハンターに位置情報が知られるタイプの場合だったら私達だって被害をこうむる訳だろ?」

jun「(激安の殿堂…)」

タイマー「そうだね…。制限時間が来てしまったことのことも考えれば2人は別行動の方がいいかも。走る速度的に、デデデさんが『アイテム探し』に向かった方がいいかな?」

ユーリ「指定されている場所がここから近いのもあるしな。タイマーの提案でいいだろう」

ロイ「それじゃ、そこは決まりだね。あまり長く話してても時間が惜しいし、早く決めてしまおう!」



そこからの話し合いは妙にスムーズです。この50分間で一体感でも生まれたんでしょうかね。
そのままの勢いでチーム分けが終了しました。



【アイテム捜索チーム】
デデデ大王、カービィ

【カラ松捜索チーム】
ユーリ、タイマー、七海千秋、ロイ

【チョロ松捜索チーム】
アイク、キュベリア、マモニス、junris



カービィ「えーっ?!ボクデデデと一緒なのー?!」

デデデ「お前を放置しておくと何するか分かんねーからな!オレ様が手綱を引いてやる、感謝しやがれ!」

カービィ「どこに感謝する要素があるんだよっ!ボクだって人探ししたーい!したいーしたいーしたーい!!」

ロイ「まあまあ…。各自、何か進展があったらメールでも電話でもいいから報告してください。それじゃあ…ミッションクリアに向けて、頑張りましょう!!!」





『おーーー!!!』





一同は勢いよく右手を上げ、必ずミッションをクリアしてやるという意気込みを誓い合いました!
作戦、うまく行くといいですね!














【41:01】





~センター街~





jun「アイテムが正反対のエリアにあるなら、こっちにチョロ松さんがいてもおかしくないよね」

マモニス「折角人数を分散させたんですから、なんとか別々の場所で見つかってほしいですよね…」



こちらはチョロ松捜索チームの4人。ミッション②でアイクが青いフロワロシードを壊したセンター街へやってきました。
目を凝らしながらチョロ松らしき影を探しますが、なかなか緑の人影は見つかりません。周りは似たような樹海が広がるのみ…。



アイク「傭兵団でも行方不明者の捜索の依頼は受けていたが、こう同じような景色が続く場所だとどこに何があるのか把握しにくいな」

jun「アイクさんって若いのに傭兵団の団長してるんだ…。ただスマブラで『天↑空↓!』してる人じゃなかったんだ…」

アイク「あんた、後でウィオに怒られても俺は知らないぞ。…この道は入り組んでいて見通しが悪いな。はぐれてしまったら元も子もない」



草木が生い茂るゾーンへとやってきました。それでもチョロ松は見つかりません。
ハンターからは身を隠せそうですが、こちらからのハンター回避もしにくそうな場所です。



jun「うーん…見つからないなぁ…」





背伸びをしながら人影を探すjunris。
……そんな彼の近くでがさがさと音がします!junris、チョロ松を探すのに夢中で音に気付いていません!逃走者?それともハンター!?

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.56 )
日時: 2020/03/18 13:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

こんにちは。おろさんです。

なるほど。そちらではぷよぷよのキャラクターが実装されたんですか。他にどんなキャラが出てくるのでしょうか?
ミッションをクリアしないと色々面倒なことになりそうですねぇ;

クルーク「そっちのボク、まともそうで良かったよ。こっちのボクなんか裸族被害者だし別のところのボクは性格悪いのとか女体になるのとかがいたし;」

日向「お前も色々大変だな・・・;・・・ん?」




(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<イッショニアソボー

(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<イッペンキエテミルー?

ガノン・ロボット「お前らいい加減にしろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!さっきからしつこいわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(##########################▼皿▼)」

クルーク・日向(まだやってんだ・・・;;;)


(^ω^)を何度も勝手に出してすいません;
次回も楽しみにしています。それでは。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.57 )
日時: 2020/03/18 22:06
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: YAHQda9A)

>>おろさん 様

どうもです。灯焔です。コメントありがとうございます。

#CR01の最後にて混ぜられた世界、これで全てが明らかになりました。そうですね、ぷよぷよキャラがこれから登場するかと思いますのでご期待ください。
ミッション…。クリアできないと2人強制失格。選ばれてしまった2人は当然、逃走者全員でミッションクリアを目指します。

クルークはちょっと生意気なところもありますが基本頑張り屋で努力家さんですからね。こちらのクルークさんもこれから発展途上であります。
裸族被害者に性格悪いのに女体化……。とんでもない異世界もあったものだ。



心温まるコメント、ありがとうございます。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.58 )
日時: 2020/03/18 22:06
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: YAHQda9A)

【40:37】



jun「うーん…見つからないなぁ…」



がさがさと音がしたのに全く気付いていないjunris!音の正体がハンターだったらかなりまずい状況ですよ?!
そして彼に気付かないまま音の正体は彼に近付き―――背中を強く押しました!



jun「うわっ?!まさかハン『振り向くな。そのまままっすぐ走れ』 ……その声は、アイクさん?!」

アイク「かなり遠目で小さな影だったが人影が見えた。もしかしたら探してる奴かもしれない。そのまままっすぐ走ってくれ」

jun「それならアイクさんも!」

アイク「それは無理な相談だ。絶対に振り向くなよ。このまままっすぐ進めば開けた場所に出るはずだ。……健闘を祈る!!」



彼の言葉の意味が理解できないままアイクの声は遠ざかってしまい、草をかき分ける音も消えてしまいました。
junrisは混乱が解けず、アイクに言われたがまま振り向かずまっすぐ進みます。すると―――









jun「本当だ。開けた場所に出た…」



彼の視界を覆っていた草花は目の前から消え去り、人工的なアスファルトの道が現れました。
それと同時に「junrisさ~ん!」と彼を呼ぶ声と走ってくる音が。音の方向を向いてみると、向こうからマモニスが走ってくるのが見えました。



マモニス「ここら辺、草木が伸び伸びでほったらかしにされてたからはぐれたように見えていたんですねぇ…。ハンターに見つからず無事に合流できてよかったですよ。あれ、アイクさんは…?」

jun「さっきまで一緒に逃げてたんだけど、背中を押されたと思ったらどこかに走って行っちゃったんだ。『この先をまっすぐ走ったところに人影が見える』とだけ言い残して…。なんで一緒にまっすぐ走らなかったんだろ…」

マモニス「まさか…『近くにハンターが来ていた』とか?」



…アイクの様子を見てみましょう。































【40:11】





アイク「(junrisをハンターから遠ざけられたのは良かったが…。音で見つかってしまったな)」




ハンターDE「…………!!!」








ダッダッダッダッダ!!!!








ROCK ON 【IKE】






ピーーーーーーーーーーーー





マモニスの不安的中!実は先程アイクがjunrisを押した際、彼とハンターが双方視界に捉えていたのです!
このままではどちらかが確保されてしまう危険性が高い…。アイクはそう判断し、junrisを先に進ませ自分が囮になることを選びました。

アイクは草木の影を利用してハンターを遠ざけようとしますが、身長の高さが邪魔をしてハンターの視界から逃れることが出来ません。現在進行形で追いかけられています。





アイク「出来るだけあいつらからハンターを離す…!」





アイク、最早人探しは諦めて3人にミッションを託す選択に出たようです!
junrisが走って行った方向とは逆方向にひたすら走り続けます。しかし、ロイやクロムと比べて走力で劣る彼。
ハンターとの距離はどんどん縮まっていき…。









~センター街 駅前交差点側道路~






アイク「ここまで来ればしばらくは問題ないだろ…」










ポンッ









【39:46】
アイク 確保





アイク「あとは皆がやってくれるはずだ。俺の役目は果たしたからな」





これぞ男の中の漢、蒼炎の勇者アイクというわけですか。心意気がかっこよすぎる~!
確保されてもただでは転ばない有志、ヒーローと言えるでしょう!














ピリリ ピリリ



















マモニス「通達ですよ!『アイク 確保 残り9名』 …やはりハンターが背後に来ていたようです」

jun「僕を庇ってアイクさんが…?どうして?」

マモニス「せっかくこんな逃走中に参加してくださった作者さんなんですから、華を持たせたいときっと思ったのでしょうね。彼はそういうお人ですから。…さあ、落ち込んでないでチョロ松さんを探しましょう!」

jun「…………。―――うん。僕、やるよ!」





キュベリア「あ~。合流してたかー。あの鉢巻男については残念だったな。だけど、おかげでいい情報が得られた」

マモニス「キュベリア様!今の今まで何やってたんですか?!」

jun「もしかしてチョロ松さんが見つかったとか?」

キュベリア「そんな感じー?この先をまっすぐ行ったところに『緑のカーディガンを来た男』っぽいのを見た。もしかしなくても探してる松だろ。…残り時間10分切ってるし、急ごうか」



落ち込んでる暇はありません!気持ちを新たに、キュベリアが先頭となってチョロ松の捜索を開始します!
アイクの犠牲を無駄にしない為にも…!頑張ってくださいねー!






【39:31】





~道玄坂下路地~



カービィ「…めんどうくさいなぁ。もう木とか草とか全部吸いこんじゃって良くない?」

デデデ「よくねー!!アイテムまで吸い込んで吐き出せなかったらどーすんだ!探せ!」





一方、アイテムを探しているカービィとデデデ。カービィがぶつくさ文句を垂れています。
…次回、カービィの我慢が限界突破を超えて暴走し始める…?


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