二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 【完結】
日時: 2020/04/07 22:06
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Rn9Xbmu5)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1297

どうもです、灯焔です。
調子づいて続いてしまった逃走中#CR02。今回から作者募集の逃走者も参加して盛り上がりは右肩上がり(?)!
今回のエリアは、『セブンスドラゴン2020』という作品のダンジョンの1つ『渋谷 繁花樹海』。樹海と化した渋谷を舞台に、逃走者とハンターの駆け引きが始まる―――!

無事コネクトワールドを守る四神が揃い、世界の融合の謎の解明へと一歩踏み出した運営本部。
前回の最後に起きた大砲ケーキ事件から救ってもらった十四松が、『自分も戦えるようになればあのケーキを叩けるのかな』とか思っている様子。
そしてまた新たに『混ぜられた』世界の住人が、運営本部へと集う…。様々な思いが交差して、世界は進んでいきます。



<ルール>
逃走エリア:『渋谷 繁花樹海』 エリア紹介 >>1
東京の中心街の1つともいえる『渋谷』が、竜の力で樹海と化してしまっているエリア。
普段の渋谷とは違い、どこもかしこも木々が生い茂っており、エリア内には登れてしまう巨木も存在する。
また、今回エリアに使用するのは地上のエリアのみになる為、地下への侵入は不可。
OPゲーム終了後から5分までは『駅前交差点』『道玄坂』『渋谷通り』での逃走しか出来ない。


逃走時間:90分

賞金:54万(1秒100円)

ハンター:初期2体(OPゲーム会場のハンターボックスに2体)


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>2
ユーリ
ポエット
タイマー

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
アイク
ロイ
クロム

【星のカービィシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
カービィ
デデデ大王
メタナイト

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>5
霧切響子
七海千秋
最原終一

【beatmania IIDXシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
キュベリア
ルシェ
マモニス

【作者枠】 (3人) 詳細 >>7
junris
ウィオ
葉月

【逃走中#01 MVP】 (2人) 詳細 >>8
エーデルガルト
芽兎めう

計20名



逃走中#CR03 次回作出場権(シード枠)争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました

逃走中#CR03 次回参加者募集中!&確保MVP投票受付中!
※締め切りました
MVP&作者枠発表 >>138

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
版権キャラ応募用紙 >>139 ※4/7(火) 20時まで



◎AfterBreakTime

 ①『政府特務機関、叢雲』 >>9
 ②『カフェと邪神と道化師と』 >>19
 ③『氷の堕天使』 >>26
 ④『純白の古代兵器、襲来』 >>36-37
 ⑤『星々と暗闇の協奏曲』 >>54
 ⑥『ローティーンは何を願う』 >>74
 ⑦『汽笛はルーンの光を乗せて』 >>93
 ⑧『風の公女と滅びし暗殺者』 >>106 >>110
 ⑨『打ち上げ』 >>140-141 >>145-146





以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.44 )
日時: 2020/03/15 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: /dHAoPqW)

春の麗らかな陽気に誘われ休日は寝て過ごすことが多いですがいかがお過ごしでしょうか。灯焔です。
もう春なんだなあ。時が経つのは早い。



>>おろさん 様

どうもです。コメントありがとうございます!

うちのカービィはイタズラ好きでトラブルの種になることが殆どなのでこの展開も割とあり得たというか…。小説版のカービィに寄せてる感じですかね。おろさん様のカービィはなんとまあ。怒らせたらいけないやつですね。
ぷよクエはかなり前に辞めてしまいましたが、イラストがいいですよね。ホワイトデー限定のクルークの衣装が凄く可愛かった記憶があります。
裸族に温厚とかあるんでしょうか…。みんな脱いだら一緒なのでは…と思いつつカオスがどう襲い掛かってくるのかはお楽しみにということでお願いします。



>>junris 様

どうもです。コメントありがとうございます!

junris様、頑張って逃げてらっしゃいます。どこまで残れるか…楽しみでございますね!
タイマー、ニャミちゃんにいいところを見せたくて頑張ってますよ!アーティストとしてのイメージアップも欠かしません。流石トップアーティストです。

ま、まあまあそちらのニャミさんの言う通りです!今は気にしなくていいんですよ!


ニャミ「junrisさんのところのダーリンの活躍もあたし楽しみにしてるからねっ♪」

MZD「それと、差し入れありがとなー!今更であの文面勘違いさせて申し訳ないんだけど、こっちから贈り物していいかって聞きたかったんだよ。遊びに行くならお土産持ってった方がいいだろうし。次遊びに行くときはとびっきりのお土産持っていくからなー!」

ヴィル「いただいた菓子は打ち上げ時に振る舞うとしよう。本当に感謝するぞ」



皆様、暖かいコメントありがとうございます。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.45 )
日時: 2020/03/15 22:11
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: /dHAoPqW)

【55:40】





~道玄坂~





葉月「あーあ、面白いギャグやカオスは転がっていないのかしら…」



まだそんなことを言っているんですか!葉月はきょろきょろとハンターを警戒しながら呟きます。
前回までならばここら辺で裸族やらカオス大好き組やらが現れてひと悶着ありそうなもんですが、今回はそうはいかないんですからね!



葉月「え~。でもちょっとくらいいいじゃない~。変な顔文字が動いてるとかさ~、ないの~?」



ありません。変に期待したって出ないものは出ません!というか変な顔文字って何ですか!





(^ω^)



……ん?

葉月「ん?」



(^ω^)<ヨビマシタ?





葉月「いるじゃんwwwwww 喋ってるしwwwwww」



なんでいるんですかー?!しかもこの顔、異世界からの侵入者?!
あれ、確かゲートは『異世界側は』逃走中に参加する作者しか通れないはずじゃ…?





~メインサーバ~



サクヤ「兄貴、ゲートいじりました?」

アクラル「いじってねーよ!魔力の構造を教えたのはヴィルにだけだよ!」

サクヤ「……ヴィルさーん?」

MZD「ゲートをいじっても新しい魔法は開発できません!」

ヴィル「……すまない」



…どうやらヴィルヘルムが興味本位でゲートの魔力をいじっていたようですね。
全く、自分の城を異世界に圧縮するだの結構なことはやっていますが、この世界でも色々試していたとは。流石のMZDも呆れています。





葉月「増えたりしないかしら?」



フラグにしかならないんですが。



(^ω^)(^ω^)<フエルヨ!キッチーガフエルネ!ヤッタネタエチャン!



やめなさい!!ネズミ算ばりに増えていくのは分かってるんですからね?!



(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<カンノイイガキハキライダヨ



増えんでいい!!!



葉月「おんもしろwwwwww」



貴方は笑わないでください!!
…おや?そうこうしているうちに葉月のスマホが鳴り出しましたよ?





【55:00】













ピリリ ピリリ














葉月「何かしら?誰かの確保情報?えーっと…通知じゃない!
   『残り55分以降、ミッション①にて選択されなかった逃走エリア『道玄坂路地』『道玄坂上路地』『道玄坂下路地』への侵入が可能となる』。
   ってことは……全部のエリアをこれから逃げられるってことかしら?」



おっと、もうそんな時間でしたか。
そうなんです。この時間から、全てのエリアを逃走可能になります。解放された具体的な場所は、先程ウィオが捕まってしまった行き止まり付近の先のエリアですね。



葉月「よーし、エリアを駆使して逃げ切ってやるわよー!……ってまた増えてるしwwwww」



意気込みもつかの間、またネズミ算の如く増えたキッチーに大爆笑している葉月。
こんなんで大丈夫なんですかね…。



(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<キッチーハトウソウシャヲオウエンスルヨ!ツイデニユーリノトウジョウカイスウモネズミザンダヨ!



…ヴィジュアル4までね。
おや?向こうから誰か来ましたよ?
























ルシェ「葉月さーん!何笑ってるの~?こっちにまで声が響いてたよ~?」

葉月「ルシェちゃん!いや、あのね?あの変な顔がねずみ算式に増えてるのwww それが面白くってさwww」

ルシェ「うわぁ…。同じ顔が16個もある…」



また増えたんですか?!どんどん増え続けるキッチーを見て呆然とするルシェ。どこが面白いんだかまるで分かりません。
しかも、解放されたエリアの向こうから何か近付いてきました。軽快なピアノ音…まさかこれは。





ウオヲ「ピーアノたーいそー♪ ピーアノたーいそー♪」

おとこマン「ピアノ♪ ピアノ♪ ピアノ♪ ピアノ♪」

ウオヲ/おとこマン『ピーアーノたーいそー♪』

ウオヲ「はい!」


葉月「指wwwww 指がwwwww」

ルシェ「なんか来たんですけど…」



なんか台車的なものに乗ってウオヲとおとこマンがやって来たんですが。
2人とも『鍵盤愛』と書かれたお揃いのTシャツに網タイツ姿。…どうやら勝手に逃走エリアに侵入したようですね。
双方ピアノを速弾きするように両手をピロピロと動かしています。



ウオヲ「まずは両手を左右に振り回す運動!」

おとこマン「3、2、1、Go!」



そう言うと2人は勢いよく両手を左右に振り回し始めました。勢いがつきすぎてお互いの胸に当たってるんですが。
葉月も面白がって一緒に両手を振り回しています。



葉月「みーぎっwww ひだりっwww みーぎっwww ひだりっwww」

ルシェ「みぎ…?ひだり…?うしろ……あっ」



ノリノリの葉月を尻目にルシェは後ろを見ます。実は――――――










































ハンターSA「…………!!!」

ハンターPA「…………!!!」








ダッダッダッダッダ!!!!








ROCK ON 【HADUKI】

ROCK ON 【RCHE】





ピーーーーーーーーーーーー











ルシェ「わわわ~!葉月ちゃん笑ってる場合じゃないよ~!ハンター来てるよ~?!」

葉月「エーックスwww エーックスwww え?ハンター?」



多分葉月の笑い声でハンターが気付いたんでしょうねぇ…。2体走ってきてます。
しかも距離が結構近いですよ?!ピアノ体操を続ける迷惑男2人を尻目にルシェと葉月は逃げ出します!





ルシェ「もう~っ!!戦闘ありならこんな奴山羊に変身して一撃なのに~!!」

おとこマン『がんばれ!がんばれ!』

ウオヲ『がんばった!がんばった!』

葉月「こんな時でも堂々とギャグ披露してるしwww」



ギャグじゃないです。歌詞がおかしいだけです。
反応が遅れたおかげでハンターにすぐに追いつかれてしまい……。









ポンッ

ポンッ









【51:38】
ルシェ 確保
葉月  確保 残り10名





ウオヲ『首を横にぐるっと360度まわーす そして1メートルのばーす』(こけしのように首をぐるっと回す)

ルシェ「それ違う歌なんですけど~?ってかこんな捕まり方納得できないんですけどー!!!」

葉月「首一回転してるしwwwwww なんか伸びてるしwwwww」



何が何なんだか。でも、笑いながらの確保で葉月らしかった…いや、この展開いりました?
絶対いらなかったやつですよね?



サクヤ『さぁ…?』

MZD『次の10枠と14枠の担当誰なんだろうなー』

ヴィル『流石にパーティに参加した輩の新曲…だと、思いたいな…』

MZD『タイムトリップの14枠、出てないくせにアイツに盗られたもんな。いや、ヴィルはまだ救われてる方じゃない?』














ピリリ ピリリ



















jun「あっ 通達だ。『ルシェ 葉月 確保 残り10名』 …待って?!作者陣残り僕だけ?!」

マモニス「この短時間で一気に減りましたね…。ここでルシェさんが確保ですかー」

キュベリア「ん~…人数減って来たしそろそろ真面目に逃げるか…。ふわぁ~あ…」

ユーリ「残りの逃走者も半分か…。油断すればすぐに捕まってしまうな」



いつの間にか作者陣も残りjunrisだけ!捕まる速度が異常に早いです今回!これもハンターが4体いるせいなんだろうか…。
残り約50分、逃走者は全滅してしまうのでしょうか…。



(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<ウラナッタゲヨウカ?

(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)<リョウキンハヒャクマンエンナ!



…いい加減貴方達は帰ってください!!
次回、保留組の大冒険が進みます!そして、恐怖のミッション③開始!

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.46 )
日時: 2020/03/16 07:41
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

こんにちは。おろさんです。

ついにエリア解放ですか。
あとカオスな香りってこう言うことですか;

ガノン「全く、あの増殖顔文字とポップンの2人は何がしたかったんだ・・・」

ロボット「明らかに邪魔をしに来たとしか思えん。・・・ん?」

(^ω^)<ジゲンヲツキヤブッテコンニチハ☆

ガノン・ロボット「」

朝日奈「ねぇ、灯焔さんのところにドーナツ差し入れにいきたいんだけど、一緒に「ちょっと狩りにいってくる・・・」え?」

と言うわけで、うちのガノンとロボットが害虫駆除(いろんな意味で)でそちらに向かうと思います;勝手にすいません;

あと朝日奈がいった通り差し入れにドーナツを送ります。

次回も楽しみにしてます。
それでは。

Re: 逃走中#CR02 渋谷の松野大作戦 ( No.47 )
日時: 2020/03/16 22:06
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: YJQDmsfX)

無人島に流されるまで残り4日、楽しみで仕方ありません。灯焔です。
今回、かなり自由度が高いそうで。飽きずにずーっと楽しめそうです。



>>おろさん 様

どうもです。コメントありがとうございます!

ついに全エリアを逃げることが可能になりました。戦略も増える分、ハンターにも気を付けなければなりませんね。
残念ながら(?)裸族の皆さんは現れなかったようですが、まあそれに匹敵する迷惑野郎はこの世界にもうじゃうじゃいるわけで…。気になったならば#CR01の打ち上げ辺りを見てみるとよろしいかと思います。


MZD「あー。害虫駆除してくれる気持ちはすっごい嬉しいんだけど、まだ異世界のゲートが不安定でこっちの世界には来られないんだよな。ごめんな!」

アクラル「次の次の回までには多分完全に修理できそうだから、その時また遊びに来てくれ。そん時は盛大に歓迎するぜ!」

ヴィル「差し入れについても感謝する。なるほど、ドーナツか…。ミルクの代わりにソイを使ったら味はどうなるのか…今度実験してみるか…」

MZD「オレ、ドーナツ大好きなんだよー!打ち上げで食えるの楽しみにしてるからな♪」



暖かいコメント、いつもありがとうございます。

保留組の大冒険 ③ ( No.48 )
日時: 2020/03/16 22:07
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: YJQDmsfX)

突然3人の元へと飛んできたフロワロシード。
顔面にぶつかるかと思いきや、それぞれのイメージカラーを模したそれは3人の目の前で動きを止め、ふよふよと浮かんでいます。
そして、まるで『触れろ』とでもいうかのように突然光り輝き出したのです。



カラ松「うっ…!急に眩しくなったぞ…?!これぞMy SU『眩しいだけじゃなくて、なんだか暖かい感じがするね!』ちゃんと最後まで言わせてくれぇ~!」

十四松「なんだかぼくたちに『さわれ』って言ってるみたい…。にーさんたち、どーする?」

チョロ松「得体のしれないものだけど…。僕には悪い物には見えない。僕は、触ろうと思う」

十四松「たはー!チョロ松にーさんといっしょー!ぼくもさわるー!」

カラ松「オフコース!弟だけに危険な目には遭わせないぜ!オレも勿論触る!」



保留組は目の前に浮かぶフロワロシードにゆっくりと触れました。
彼らの指先に、手のひらに、反応するようにシードは少しずつひび割れ、光と共に粉々に砕け散ってしまいます。一瞬強い眩しさに目を覆ってしまう3人。
次に目を開けた時―――彼らは、同時に驚愕の声をあげました。



チョロ松「な、なんだこれ?!」

十四松「うおおー?!おの!おのだー!」

カラ松「これは…?」



砕けた光が収まったと同時に3人の手に持っていたものは、それぞれ違う武器。
カラ松は、落ち着いた銀と青いワンポイントの宝石があしらわれた『ナックル状の武器』。
チョロ松は、濃い緑と薄い緑の宝石が柄の部分についた『双剣』。
十四松は、金色の刃がついた豪華な装飾のついた『斧』。

今まで見たこともないような武器でしたが、不思議と3人の手には馴染んでいました。



カラ松「不思議だ…。触ったことなんてないのに、まるで『自分のもののように』馴染む」

十四松「みてみてにーさん!すっごいよ!この斧かっるいの!かっるいんだよー!」

チョロ松「しかもこの武器…。どう言い表したらいいか分からないけど、持ってると気分が落ち着いてくる…。不思議と緊張しないんだよ」

キリノ『恐らく…それが、『運営本部の神の力』で君達の潜在能力が結晶化されたものなのでしょうね』



架空の2021年の東京から飛ばされてきたとはいえ、フロワロシードが武器に変わるなど聞いたことがありません。
キリノは『フロワロシードそのものが、神々の創り出した試練』であり、『彼らの力の結晶』となるように仕向けていたのだろうとの考えに至りました。
それならば、3人が初めて武器を持ったのに『不思議と手に馴染む』ということも良く分かります。



キリノ『君達が『戦う力を得て、何かを、誰かを守りたい』。その思いに、あの神々は答えてくれたのでしょう。その気持ちが弱ければ、きっと、あのフロワロシードは反応しないで置き物になっていたと僕は思っています。君達の思いが、その武器を創ったのですよ』

チョロ松「僕達が…僕達の思いが…?」

カラ松「きっとこの武器はオレ達の『希望』なんだ。この世界に飛ばされる前にあんなことがあったが、今はちゃんと前を向いて歩けている。オレ達を受け入れてくれる仲間がいる。友達がいる。兄弟がいる!そんなオレ達の思いが、『希望』が、力として応えてくれたんだよ!」

十四松「これで…みんなをまもれるようになったのかな…?」

キリノ『…ふふふ、武器を得たからと言ってすぐに戦力になれるわけじゃないですからね。これは『きっかけ』です。この武器を生かすも殺すも、これからの君達の動き次第だと思いますよ?『想い』は、君達のその武器は、君達が前を向いて歩くごとに、もっと輝きを増すと僕は思っていますよ』

十四松「そーだね!ぼくたちががんばってこの武器ににあうおとこになる!そしてにーさんたちもまもーる!」

チョロ松「よーし、それじゃまずはその足掛かりとして、この『翡翠色のお守り』を……あれっ?」

カラ松「どうしたチョロ松?」

チョロ松「ないっ…ないんだ…。ちゃんとポケットに入れてあったのに…!」



希望を抱いて前を向いて歩くごとに、彼らが生み出した『想いの武器』は輝く。この武器がちゃんと3人の力となるかは彼ら次第ということですね。
気分も新たに調査を続けようとチョロ松がサクヤから預かった『アイテム』を出そうとしますが…ありません。確かにポケットの中に入っていたはずなのに。
カラ松と十四松も彼の慌てふためく姿に一緒になってアイテムを探しますが、見当たりません。



カラ松「どこかに落とした、とかはないのか?」

チョロ松「落とすなんてとんでもない!あれはこの渋谷を調査する為に必要なもので…」



頭の中が真っ白になるチョロ松。これでは任務失敗だ。運営本部のメンバーに失望されてしまう。
せっかく、やっと受け入れてくれたのに。自分が必要だと言ってくれたのに。働く意味をやっと見いだせたのに!この一回の失敗でそれが全部崩れてしまうという考えで頭がいっぱいになり、彼は蹲って泣いてしまいます。
カラ松や十四松、キリノが『そんなことはない』と彼を慰めますが…その声は彼には届きません。

そんな『彼ら』を嘲笑うかのように、空から声が降って来たのです。























『あっははははは!!! アンタ達が血眼で探してるのってぇ、これぇ?』

カラ松「誰だ?!」

十四松「そらからこえがするー!」

キリノ『10m前方に生体反応あり!…恐らく、君達が探しているアイテムもそこにあります!』



カラ松と十四松がキリノの示した場所を見ると、そこには……。
『ピエロのような派手な格好をした』、無邪気に笑う少女が切り株の上に立っていました。
彼女の手には、まさに彼らがサクヤから預かった『アイテム』があります。手の上にあるものの正体を確信したチョロ松は、彼女に向かって激昂します。



チョロ松「返せよッ!!!それは僕達の大切なものなんだ!!!」

カラ松「チョロ松っ、落ち着け!」

『ふぅーん。そんなに大切なものなんだぁ~。だぁ~からこんな嫌らしい神の力が袋の中からビンビン響いてたワッケね~』

十四松「おねーさん、誰なの?!」



誰かと問われた少女は、切り株からぴょんと飛び降り3人に向かってわざとらしく一礼をしました。
そして、名乗ったのです。





べリア『アタシは『べリア』。メフィスト様に付き従う双子の『道化師』が1人。正直アンタ達にはキョーミ更々ないんだけどぉ、この土地にすっごい力があるからってメフィスト様に言われて調査に来たんだよねぇ~♪』

カラ松「べリア…」

キリノ『道化師…?!』





道化師……って、ジルクファイドを操っていた輩が最後に残した一味のことですか?!
つまり、ミッション②の前に七海さんが見た人影も彼女で間違いない…?『逃走中のゲームが邪魔される』ってこういうことだったんですかね。
唖然に取られる一同を尻目に、彼女はお守りをくるくると回したまま退屈そうに歩き始めます。



べリア「でもさぁ~、見ても見ても樹海ばっかりでアタシ疲れたのよね~。だからぁ、アンタ達とちょっと遊んでアゲル!じゃあ……探し物ゲームしましょ!アンタ達が大事な『コレ』……。アタシが隠してアゲル~♪
    あっははははははは♪ アタシが先に見つけるか、アンタ達が先に見つけるか……。ショーブしましょ!」
    
十四松「あっ…!」



そう言うと、べリアは高笑いをしながら持っている『アイテム』をどこかに消し去ってしまいました!
それと同時に宙に浮かび、べリアは3人にわざとらしく両手を振って消えてしまいました。



キリノ『まずいですね…。相手は『道化師』と言っていました。僕も存在は詳しくは知りませんが…。あのアイテムを彼女に先に見つけられては後々とんでもないことになる予感がします」

カラ松「ああ。必ず先に見つけて彼女を止めてみせよう!行くぞ十四松、ちょろま…チョロ松?」

十四松「がってんしょうちのすけー!…ってチョロ松にーさん?なに震えてるの?泣いてる?」



彼女には負けられない、と元ニート心を燃え咲かせる2人。
それとは対照的に、うつむいたまま拳をわなわなと振るわせているチョロ松。心配そうに彼に声をかけますが、その声は制止されました。



チョロ松「別に泣いてるわけじゃないよ」

















チョロ松『あいつより先に見つけてぜってー○ス』

十四松「あ、ぶちぎれてる」

カラ松「は、早いところお守りを見つけよう…」



------------------------

進捗が一旦切り替わると共に、牢獄ルームにマルスと『スペシャルサポーター』が現れた!



MZD「ジルクを操っていたヤツの言葉、本当になったな。頑張ってくれよ保留組…!」

サクヤ「それと、今回は作者陣からの参戦があの方、ということで、スペシャルなサポーターをご用意しました。誰が牢獄ルームに来てくれるでしょうかね」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30