二次創作小説(新・総合)

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北大路さくら劇場 終幕!!
日時: 2022/01/01 08:49
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

この作品は北大路さくらちゃんの魅力を少しでも多くの人に知って貰いたいと思い、執筆することにしました。カッコイイさくらちゃん、可愛いさくらちゃん。色々なさくらちゃんを堪能してほしいです!
それでは北大路さくら劇場、開幕です!!

Re: 北大路さくら劇場 ( No.7 )
日時: 2021/11/16 20:00
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

さくらは頭を下げた後、再び脇差を抜き放った。今度は独歩の心臓を狙って突きを放つ。
独歩は慌てて避けようとしたが、間に合わない。
さくらは容赦なく独歩の胸板を突き刺した。独歩は口から鮮血を吐き出しながら、後ろに倒れ込んだ。

「今度こそ敗北をお認めになられますか?」

独歩は答えず、ただ震えていた。今の生殺与奪の権は間違いなくさくらにある。

自分が得意とする不意打ちまで使われては勝ち目はない。
倒れている自分、微笑を浮かべて見下ろしているさくら。
ここに至るまでに4度も敗北を喫したという揺るぎない事実。
独歩は口角を上げて言った。

「俺の、負けだよ」

彼の言葉にさくらは正座をして深々と頭を下げて口を開いた。

「独歩様、素晴らしいご指導感謝致します」
「・・・バカヤロ・・・・・・」

おわり。

Re: 北大路さくら劇場 ( No.8 )
日時: 2021/11/16 20:09
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

今日は土曜日。μ'sの練習はないので南ことりは存分に休日を楽しむことにした。
特徴的なサイドテールを纏め、頭の頭頂部に元気の印である「とさか」を作って元気充分となり、緑色のフリルが付いた可愛らしいエプロンに着替え、お料理モードに突入する。
作るのは勿論得意のスイーツにしようと考えていたが、何にするかが悩みの種だ。

「チーズケーキも美味しいし、たまにはことり特製のちゅんちゅん♪アップルパイも作ってみたいし。う~ん、迷っちゃうよぉ。穂乃果ちゃ~ん!」

メニューを決めることができずに思わず親友の名が口から出た。
決めかねているところに家のインターホンが鳴り、応対に出るとそこには見慣れた顔があった。
桃色のショートヘアに黄緑の大きな瞳が特徴的な少女、北大路さくらである。
さくらは学校は異なるが時折、この街に穂むら饅頭を買いに来ることがあり、それが縁でことりとも知り合った。

「さくらちゃん、お久しぶり♪」
「お久しぶりでございます、ことり様」
「どうぞ。中に入って♪ ちょうどおやつを作ろうとしていたの」
「それでしたらさくらはご迷惑になるのではないでしょうか?」
「大丈夫だよ。ちょうど誰かと一緒にお菓子作りがしたいな~って思っていたところだから大歓迎だよ」
「そうだったのですか。それではお言葉に甘えまして失礼致します」

礼儀正しく頭を下げて玄関に入り綺麗に靴を並べて食卓まで足を進める。
洗練された優雅な動作は名門北大路家のお嬢様らしい。
普段から落ち着きがあり、育ちの良さを感じさせる振る舞いをする子なのだがこの日もまたそれは変わらない様子であった。
そんな彼女を見て、ことりはあることに気付く。

「あれ? どことなく雰囲気が違うような……あ!髪飾りを変えたんだね。可愛い♡」

さくらがいつもと違う髪飾りを付けていることに気付いたのだ。
しかしそれを褒めると何故か急にもじもじし始めるさくらを見て内心でますます可愛いとことりは思うのだった。
さくらは赤面しながら慌ただしく答える。

「ことり様、よくお気づきになられましたね。これは昨晩お母様に勧められたものなのですけれど少し派手過ぎるのではないかと思いまして……さくらが付けると変ではないでしょうか?」

確かに普段は控えめな雰囲気のある彼女の姿にしては些かきらびやかな印象があるのだが、これがまたとても良く彼女に馴染んでいた。まるで以前から付けていたかのような程よいアクセントとなっているようだ。

「そんなことないよ。さくらちゃんにとっても似合ってるよー」

満面の笑みで肯定することりの姿を見たことでさくらの顔はさらに赤く染まるのだった。

Re: 北大路さくら劇場 ( No.9 )
日時: 2021/11/16 20:32
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

ことりは心の中で照れる女の子の反応は何度見ても飽きることがなくいつまでも眺めていられるほど可愛いなと思った。
だがずっとこのままというのも可哀想だと考え、話を切り出すことにする。

「さぁ、今日は何を作ろっか」
「ことり様はお作りになりたいお菓子などはありますか?」
「ことりはねぇ、アップルパイとチーズケーキを作りたいなあ。さくらちゃんは?」
「私はことり様の許可をいただけるのでしたら、ぜひ和菓子を作ってみたいのです」
「それじゃあ、全部作ろっか」
「宜しいのですか?」
「うん♪」
「ありがとうございます、ことり様!」

さくらを緑を基調としたエプロンに着替えさせ(もちろんことりの手作りだ)、早速調理を開始する。
本日作るのはチーズケーキにアップルパイ、和菓子の数々だ。
まずはアップルパイを作るためにりんごの準備に取り掛かることにした。さくらはオーブンは使わず、オーブントースターで温めることにしたため電子レンジの扱いを教える。

「はい、これ。やり方わかるかな?」
「わかりますわ。さくらでも簡単に扱うことができましょう」

ことりの指示に従ってさくらはまず冷蔵庫に入れておいたりんごとバターを取り出す。
そしてそれらを入れたボウルを抱え、テーブルの上に置く。
すると今度はことりの指示を受ける前にさくらの手は動き出し始めた。
慣れた調子で包丁を手に取り、さくっと切り分ける。

「えぇ!? すごい、さくらちゃん。いつの間にこんなに手際が良くなったの?」
「それほどでもございません」
「そんなことないよ!凄いよ、さくらちゃん!」
「恐れ入ります」

その後もさくらは迷いなく手を動かし次々に食材の下ごしらえを進めていく。その様子を見て、ことりは感嘆の声を上げた。

「おぉ~、早いし上手だし完璧だよ♪」
「ことり様、これで如何でしょう?」
「バッチリ♪ あとは生地を入れて焼くだけだよ」
「では次はどうすればよろしいのでしょうか?」

ここまで順調に進めてきたさくらだったが、ここから先の工程はまだ未経験であり不安を覚える。
ことりの説明を受けながら進めるのが良いだろうと判断したのだ。

「う~ん、そしたら生地が焼き上がったら次にカスタードクリームを入れてくれる?ちょっと量が多いかもしれないけどお願いしても良い?」
「かしこまりました」
「ちなみにその前に小麦粉を振るっておくことを忘れずにね。あ、それとシナモンパウダーも振ってくれると嬉しいな。それがないと美味しくならないからね♪」
「はい、承知致しました。……あれ? この粉はどこに振り掛ければよろしかったのでしょうか?」
「それはね…………」

こうやってことりと楽しく会話をしながら作業を進める時間はあっという間に過ぎ去っていく。

Re: 北大路さくら劇場 ( No.10 )
日時: 2021/11/16 20:45
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

気が付けば辺りには甘い香りが漂っていた。
ことりはオーブンを開けて中の様子を伺ってみることに。

「どれくらい焼けてるのか確認しなきゃね……いい感じにできてきてる」

1~2分経過したところで頃合いと判断し、鉄板を取り出し皿の上に載せる。
綺麗なきつね色をしたアップルパイが姿を現したのだ。
表面はカリッと香ばしく焼かれており、こんがりとした匂いが食欲を刺激する。

「出来上がりー!やったね☆」

はしゃぐことりの傍らでさくらは出来上がったばかりのアップルパイに釘づけになっていた。
そんな彼女を見て、微笑ましそうに見つめながら言う。

「食べる?」

だがそれを聞いてさくらは首を横に振ると申し訳なさそうな顔で言う

「いえ、これはことり様のお作りになられたものですから。
ことり様に召し上がっていただきたいですわ」
「良いのに……」

とはいえせっかく作ったものを食べてもらえないというのは寂しさを感じるものだが譲ってくれているのだからここは素直に応じておこう。

「じゃあお言葉に甘えて。いっただっきまーす!」

熱々のアップルパイを一口頬張る。
サクッといい音が鳴り響いたかと思うと、爽やかな酸味のあるリンゴの風味が広がる。
隠し味として入れた生姜の効果で程よいアクセントになっているようだ。
さらにそれらの素材の良さを引き出すために砂糖の量を控えたためさっぱりした味わいとなっておりいくらでも食べれそうだと感じてしまうほどおいしかった。

(やっぱりさくらちゃんと一緒に作るお菓子が一番おいしい)

もちろん自分で作っても十分な満足感を得られるのだがやはり誰かと一緒に協力して作り上げたものはそれとは比べ物にならないほどの達成感がある。
「あぁ、幸せだな」と思ったのだった。
これほど美味しいアップルパイなのだから、やはりさくらに食べさせないのはあまりにも勿体ない。ことりはアップルパイをフォークで突き刺し、さくらの口の前へと持っていく。

「さくらちゃん、あーん」

するとさくらはその意図を理解してくれたようで少し遠慮がちに開かれた口にアップルパイ含んだ。
その瞬間嬉しそうな表情を浮かべた。
ことりもつられて笑顔になる。
こんなことをしたくなるような魅力がさくらの魅力の一つだろう。
もっと色々なものを一緒に食べたいなという思いを強くする。

「次はチーズケーキと和菓子を作ろっか」
「はい!」

さくらは素直に応じ、ふたりは顔を見合わせ微笑む。甘い香りに包まれ、心もお腹も満たされたことりは最高に充実した休日を過ごすことができたのだった。

おわり。

Re: 北大路さくら劇場 ( No.11 )
日時: 2021/11/17 05:25
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

郭海皇は深い皺が刻まれた146歳の老武術家である。中国拳法そのものと形容され、極限までリラックスすることにより相手の攻撃を無効化する消力を体得している。
その彼が、日本でアイドルとして活躍する北大路さくらと対峙した。
ショートヘアに童顔の少女は胴に入れば胴に従えの精神で中華風のアイドル衣装で郭海皇の前に現れた。

「郭海皇様、本日はよろしくお願いします」
「挨拶はええから早よ来い」

車椅子から立ち上がった郭は骨の皮だけの身体を晒し、さくらの前に立つ。中国武術の頂点に立つ男とアイドルの異質の対決が幕を開けた。

「参ります」

さくらは先手必勝とばかりに間合いを縮め、拳を繰り出す。
だがそれこそが郭の目論見だった。彼は攻撃が来る前に自身の腹筋を固めて防御を行うと同時に手刀を構えていた。そして迫りくるさくらに対して水平に手を突き出す。この動きには流石の北大路家の血を継ぐ者でも反応が遅れたかと思われた時であった。

(なっ!?)

なんとさくらはその手をかい潜りながら軌道を変えて鳩尾を狙ってきたのだ。これには郭も驚愕したが彼もまた達人であった。即座に体勢を立て直すと共に掌底を放つことでかろうじて迎撃に成功していた。
二人の距離はまた離れる形となったが両者ともに戦意は全く衰えていなかった。むしろ高まりつつあるようにさえ思えた。再び接近して二人は互いの急所を狙う戦いを始める……かに思われたが先に仕掛けたのはまたしてもさくらの方だった。彼女は両手を大きく広げるとその指先を全て揃えるとそれを相手に向けて突き出した。空手で言うところの手四つの形だ。

「はあああっ!!」

雄叫びを上げて郭に掴みかかるが対する老人はこれすら読んでいたのか動かない。彼女の手が彼の胸倉を掴んだ瞬間を狙い両腕の力を使って後方に投げ飛ばした。所謂巴投げと呼ばれる技であり柔道においても基本中の基本とされている型でもある。しかしそれは普通の人間同士での話であって彼女が普通という枠に入るはずがなかった。

(やるのう!)

内心驚きつつも地面に叩きつけられる直前に受け身を取ってダメージを最小限に抑えようとする辺りに経験の差が出ていた。
さくらは攻撃が迫ってくることを感知するとすかさず地面を転がって回避を試みる。その判断は正しく彼女の背後に回っていた郭の攻撃を避けることに成功していた。

(こやつ本当にただの娘なのか?)


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