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ひとの後ろにモノが連なっているのを見た。ただそのひとは座っていただけだったけれど、モノたちは空中から、水の中から、地面を這って、そのひとを覗き込んでいた。不思議そうな顔をしているように見えた。そのひとは俯いていた。ただ悲しそうだった。ふとそのひとが振り返った。見える筈もないモノたちを見て、彼らと触れ合っていた。モノたちはそのひとが近づくと、口々に囁いた。そのひとはそっと目をつむり、そこからひとつ涙が出ると、前を向いた。モノたちはザッと前を向いた。そのひとはゆっくりと立ち上がって歩き出した。モノたちはその後をついてゆく。ひとの後ろにモノが連なっているのを見た。モノたちは「愛してる」と言った。そしてたぶん、それが全てだった。
「タカ、起きなさい」そう優しく呼びかけるのは、僕の自慢の姉だ。これといって喧嘩もなく、両親や親戚から見ても、仲麗しく見られていたことだろう。僕が気になることとすれば一つだけ、それは姉が本当の家族ではないということだ。約10年前に姉がこの家に引っ越しをしてきたという話だ。僕はそう聞かされていた。まだ小さかったせいか、記憶がないのだ。だがあるとき、夜にトイレに行こうとしたときに両親の話を耳にしてしまった。「あの子はもう、駄目かもしれないね、新しいの交換しないと」「そうだな、あの子がさみしくないようにと買ったこのロボットも、もう寿命だからな」そう僕は、姉がロボットであると知ってしまったのだ。回収日時は来週、つまり今日なのである。いつも世話を焼いてくれた姉に最後の別れとして、笑顔で見送ろうと思っていた。しかし、そうはいかなかった。なぜなら、回収業者に手をつかまれたのは、僕の手、だったからだ。姉はこちらに目を合わせようとせず、ずっと泣いていた。それは両親も同じである。そこでふと、我に返った。そうか、記憶がなかったのは、小さかったからではなく、自分が機械だったからなのかと。だがお別れなことには、変わりない。笑顔で別れよう。あの優しい笑顔と記憶とともに・・・
今日はデートの日!メイクにも気合が入っちゃいます。マスカラ、リップ、つけまつげ・・・そうこうしている間に、自分で設定した出発時間を過ぎちゃった!待ち合わせ場所は、レストラン。私はそんなおしゃれなところで待ち合わせをしたことがない。おっしいくぞと自分に気合を入れて、私は家を出た。遅れた分早歩きしていたのに、途中で乗る予定のバスにおいこされた。やっば!私は全力で走って、バスに飛び乗った。よかったぁぁぁ。息がはぁはぁ言っているから、まわりの人がちらちら見てくるけど、そんなに気にならない。彼は私に厳しいっていうか、あんまり優しくはしてくれないツンツンな感じだから、待ち合わせ時間に遅れて、怒られるのは面倒だ。それでも、好きだけど。結構レストランは遠いから、ぼーっといろんなことを考えていた。これから私たちはうまくやっていけるのかとか、私はどうやったら彼にやさしくしてもらえるんだろうかとか。ぼーっとしていたら、持っていたバッグをしたに落としてしまった。拾おうとしたら、一人の男性が拾ってくれた。「ありがとうございます」とお礼を言ったら、「いえいえ」って笑ってくれた。優しい人だなあって思った。そのままなんとなく男性と世間話をしていたら、レストランの近くのバス停についた。男性にあいさつをして、バスを降りた。私は男性と話した会話を思い出しながら、レストランまで歩いた。レストランのドアを開けた。そこには彼がいた。いつもならドキドキするのに、今日はちっともときめかなかった。
私はひたすら歩いている。重い。背中が重い。とても重い。私にとってそれは重圧だ。拷問だ。彼は私に荷物を授けた。ほい、と放った言葉の軽さ。そんな軽いもんじゃない。この荷物は重すぎる。足がこんなに震えてしまう。仕事も手につかない。遊びだって出来ない。声すら上手く出なくて、私は前を睨みつけている。一歩踏み出した。これが最後だ、もう歩けない。片膝をついた。駄目だ、駄目なんだ。この荷物は私には重すぎる。きっと私はこのまま潰れる。バランスをとることすら怪しくなって、どんどん前のめりになっていく。荷物は私には大きすぎて、私にどんどん覆い被さってくる。黒い影になって、私を呑み込むのだ。子どもが現れて私を指差した。私を不思議そうに見て、けらけらと嗤った。荷物に押し潰されて死ぬのさ、そうさ、私は。思えば何も面白くない人生だった。地面を這い蹲れば、そして進めば、いつか辿り着くと、そう思っていた。そして私は這い蹲り続けて死ぬ。地に伸びる。ずっと歩き続けた己よ馬鹿馬鹿しい。お前は荷物に押し潰され死ぬのだ。全て諦めてしまえ。荷物を私に授けた彼は、私の目の前でにこにこと笑っていた。子どもはけらけらと軽快に嗤っていた。彼らは私の敵だ。敵だったがもう死ぬのだ、どうだっていい。最期に睨み付ければ真顔になった。音が無くなった。真の顔がふたつ、私に突き出された。眼前を塗りつぶす顔が言った。お前の背中の荷物は翼だよ。背中の重い荷物は大きな翼だよ。私は目を瞑る。もうすぐ、私の身体は死をもってして荷物を受け止めるだろう。何を思うことがあるのか。地面はもう目の前じゃないか。私は、私はこのときを迎え、諦めるのだ、全てを。目を開ければまた彼はにこにこと笑っていた。子どももけらけらと軽快に嗤っていた。諦めるのか。翼を持つ私は。地を這い蹲って、地に伸びて、死ぬのか。目指したものは何だったか。辿り着いたか。いや、私は。私にはこの荷物は重すぎる。足を無理矢理出せば、転がる様に前に進んだ。一度倒れかけた私は前のめりだった。重すぎる、重すぎる。私にとってそれは重圧だ。拷問だ。彼は私を見下ろして笑っていた。子どもは私を指差して嗤っていた。一心に足を運んだ。がむしゃらだ。どんどん景色が過ぎていく。景色が飛んでいく。私の荷物はあまりにも重い。背中を押し潰す。しかし私は加速していく。飛ぶために。辿り着くために。使い古した足が最後の地面を踏んだ。さあ今。飛べ。子どもの差した指はどんどん上を向いた。私は彼を見下ろした。彼らは笑っていた。彼らは私の敵だ。彼らは私を助長する。前を向けば先が見える。私の眼前には先があった。あれほど重かった背中が今は軽い。最期を踏み切った足は、より強靭になった。私には翼もある。背中の重い荷物は、私の大きな翼だった。訪れた試練は、大きな好機であった。目指したものはまだ遠い。しかし私は死ななかった。まだ辿り着ける。私は進める。進むのだ。私は翼をはためかせた。
ここはどこだろうと、いつも思う。今は確かに、この手で掴み、この脚で歩いているけれど、もしかしたらと思う。楽しい時にそれを考えると、急に不安になるけれど。悲しい時にそれを考えると、急に安心できるけれど。結局は自分の中の空想なんだとも思うけれど。でも本当はそうじゃないかなんて思うけれど。何度も確かめたいと思ったけれど。確かめる術なんて無かったけれど。たまにあるんだ、この世界を、上から眺める事が出来る、いい気持ちが。あれはなんていう感情なんだろう? 喜びかな、嬉しいのかな。それともただの、優越感なのかな。すごく気持ちいいんだ。上に広がる風が、青空が、白雲が、遠くまで続く街が、そのまた遠くに見える海が。すごく愛おしいんだ。遥か過去に帰ってしまった、優しさが、愛が、恋が。すごく憎たらしいんだ。今ぼくの体に這いずり回る、非情さが、憎悪が、痛みが、吐き気が、嘲笑が、白い目が。すごく気持ち悪いんだ。今ぼくを見上げる期待が、無関心が、平常心が、緊張が、面倒くささが。ここは夢の中なんだ。現実では、目覚ましがうるさく鳴っていて、家族が起こしに来て、目を覚まして、美しい空を見て、ベッドから降りて、居間に行って、家族で昨日の話でもして、ご飯とお味噌汁を飲んで、兄弟姉妹がパン一枚咥えて、慌てて出て行って、そしてぼくがゆっくり余裕を持って、学校に行くんだ。学校では、みんな優しくぼくを迎い入れるんだ。楽しく談笑するんだ。先生が欠席を取るんだ。誰も休んでいないんだ。授業が分かりやすいんだ。平和な日常なんだ。そんな黄金色の毎日が、ぼくを待ってるんだ。この夢はぼくには小さすぎたんだ。次はもっと大きな夢がいいな。どんなぼくでも包み込んでくれる、優しい夢がいいな。もう起きなきゃ、家族が起こしに来ているんだ。僕を見る人達が何か言っている。僕を目覚めさせない気だ。この小さすぎた夢は、僕を必要としている。でもね、ぼくに君たちはいらないんだ。だから出て行くよ。前に一歩踏み出せば、この夢は壊れる。みんないなくなる。ちょっと痛いだろうけどね。さぁ、行くぞ。
真っ暗な画面に、白くどこかぼうっとした文字で役者の名前が緩やかな音楽にのり、スクロールされていく。ゆっくり、じんわり。観客たちは映画の余韻に浸りながら、その静かで質素なそれにさえ頬を涙で濡らす。今の私の状況はどこか、もやがかかっているように言葉で表せない。でも、精一杯の語彙力で言うのならそれはきっとエンドロール。最初は、先輩だった。次に、憧れの人。そして、好きな人に変わった。あなたの無邪気な笑顔を見るたび、何度好きと告げたくなったか。あなたが糸を解すように柔らかく言葉をつむぐのに、何度救われてきた事でしょう。いっそ、消せれば良かった。いっそ、諦めればよかった。だって、言えない苦しさと降り積もる淡い恋心に嘘はつけない。でも、あなたはもう卒業。ならばせめて、彼のエンドロールが質素でありきたりでも。私が零れ落ちる星屑を散らばめよう。彼の旅立ちが輝くものであるように。最後まで、「後輩」でいよう。私の恋は幕を下ろさずに。
誰から始めたわけでもなく、ただ、自然に始まったそれは僕らの日々の行き場のない怒りを少し楽にした。もともとは仲のいい7人グループだった。でもある日、あいつが僕の元カノと付き合い始めた。そこまではいい。でもそいつらは僕らがまだ付き合ってる時からお互いの家に泊まっていたらしい。親友だと思ってたのに裏切りやがって。僕に同情してくれる奴がほとんどだった。最初はパシリだった。これぐらいは当然だ。そしてだんだんエスカレートしていき、今度は暴力になった。人から見えない位置にあざができるほど。そしてあいつは先生にチクリやがった。僕らは罰を受け、ターゲットは俺になった。リーダーはアイツの彼女。僕の元カノだ。しかし、ときは巡る。ほら聞こえてきた。偽善者の足音が。ねぇ、次は君の番だようまく逃げられるかな?
「なあなあ、○○は将来の夢とかあるん?うちは将来な〜、看護師になるんや〜」と、君は楽しそうに僕に話しかける。僕は君のその楽しそうな、幸せそうな笑顔が大好きだった。君のその笑顔が毎日見れる、僕はそれだけで幸せだった。そう、君があの日、飛び降りていなくなってしまう、その日までは。あの日、君はいつもと変わらない笑顔で僕を見つめていた。でも、その笑顔はどこか悲しげだった。最近君は休み時間になると数人の女子たちに呼び出されていた。その時は僕も仲良いんだな〜と思っていただけだった。でも君は休み時間がおわっても教室に帰ってこなかった。君が見つかったのは、校舎の裏庭。そこに横たわっている君は、まるで今までの君とは違う、君の体は赤で染まっていた、君の目からは一粒の雫がこぼれていた。「おい・・・」「聞こえてるなら返事してえや・・・」君が返事をすることはなかった。それでも君がいなくなったことが信じられなくて、僕は話し続けた。僕は君の苦しみに気づいてあげることができなかった、君を止めることができた、はずなのに。お願いだから、もう一度、もう一度だけでいいから。君の笑顔を声を聞かせて気づいてあげられなくてごめんこんな僕でも君は許してくれるかな僕は君に幸せをたくさんもらった、なのに僕は君になにもしてあげられなかった、僕は今でも君の笑顔を思い出す。そして君にまた出逢える日をずっと、ずっと、待ち続けてる。君がまた逢いに来てくれる、その日を願って。
行き交う人々はみな傘を差している空を見上げる者はいなくて誰も彼女のことを見ない僕だけが空を見上げた彼女は優しくすべてのモノに訪れる彼女を拒む行き交う人々にも律儀に傘をノックする彼女を見つめる僕にも彼女が触れるとぱらぱらと雫が溢れた彼女は優しくて僕が悲しいことにすぐに気がついた僕はひたすら空を見上げ続けたぬっと僕の上に影が落ちた誰かが僕に傘を差し出しているその人の肩に彼女が宛ら蝶のようにとまった彼は僕の代わりに彼女を受け入れたそして彼は僕を拒みきれなかった僕を少しだけ受け入れてしまった一瞬だけ触れて知ってしまった温もりの優しさがとても痛い僕は彼女を拒んだけれど優しい彼女は朗らかに笑った彼は彼女を連れて去っていった僕は空を見上げた赤い傘で遮られた僕の上に彼女はもういない傘は彼女を拒むけれど僕を唯一いつまでも優しく受け入れるのだと知った***句読点使わないものを書きたくて書きました。見づらかったらすみません汗
私の学校では、1人をみんなでいじめるゲームがある。それを中心となってしているのは、寄付金をたくさん払っている桜宮という人。(ここは、私立高校だ。)その人の標的になったら死ぬまでいじめをやめてくれない。そして今の標的は、私だ。※これは実際にあった事実を私が語り手としていじめをなくす、それだけのものである。最後はどんな結末になろうと見守ってくれると嬉しい。8月15日 月曜日今日は、ふでばこがなくなった。どうせ千尋(桜宮の下の名前)が隠したんだろう。あと3日。8月16日 火曜日今日は、体育館用のシューズがなくなった。今日は千尋は休みだから、部下(と私は呼んでいる)が隠したんだろう。あと2日。8月17日 水曜日今日は教科書がなくなった。千尋は私から盗んだものをどこに保管しているのだろう?あと1日。今日、決行の日、必ず殺ってやる。