【SS小説投稿スレッド 参加ルール】タイトル/作者/記事No.一覧は >>77■ご注意このスレッドは【SS小説大会用スレッドではありません】SS小説大会期間以外での(主に夏・冬用)、自由に気ままにSS小説を投稿したい方々向けに専用スレッドをご用意しました■各タイトル・作者の一覧…『目次』ページ>>77をクリックするとご覧いただけます!(更新は不定期に管理者が追加します)■目的基本的には平日専用企画です(投稿は休日に行ってもOKです)通年の息抜き投稿場所としてご利用ください■投稿場所スレッドは管理者が作成し、ご参加者方皆で共有使用していきます新スレッドは管理者がご用意しますので、ご利用者様方では作成する必要はありません■『スキー!』ボタン投票方法スレッド内の各レス(子記事)下にある「すきー!」(投票用ボタン)をクリックしていただければOKです⇒投票回数に特に制限は設けませんが、明らかに不当な投票行為が継続する場合にはカウント無効とする場合があります■投稿文字数100文字以上〜2万字まで((スペース含む)1記事約4000文字上限×6記事以内)⇒この規定外になりそうな場合はご相談ください(この掲示板内「SS大会専用・連絡相談用スレッド」にて)■投稿ジャンルSS小説、詩、散文、いずれでもOKです。ノンジャンル。お題はありません⇒禁止ジャンル(一般サイトとして通常許容できないレベルの)実在人物・法人等を題材にしたもの、二次(原作あり)でキャラクターの尊厳を貶めるような小説■投稿ニックネーム、作品数1大会中に10を超える、ほぼ差異のない投稿は禁止です。これらは無効投稿とみなし作者様に予告なく管理者削除することがありますニックネームの複数使用は荒らし目的等悪意のない限り自由です■発表等 SS小説大会場ではないため、ありません。■削除・その他不当な投稿と管理者が判断した場合には、投稿者に予告なく削除する場合があります。予めご了承くださいその他ご不明な点はこの掲示板内「SS大会専用・連絡相談用スレッド」までお問い合わせください
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
私はある学校に通う中学1年生。名前は四つ葉アリス。もうすぐで私の学校では「音楽祭」がある!私は音楽がとっても大好き!毎日どこにいても歌を歌うことを忘れない。でも、ある日、歌を歌うことをやめてしまった!登場人物四つ葉アリス 元気で歌を歌うことが大好きな女の子。音楽祭では指揮者を務めている。伊藤翼 アリスの幼馴染の男の子。でも仲は良くない。アルトパートのリーダー安藤翔 翼と仲が良い男の子。アルトパートの副リーダー北川みなみ アリスと仲が良い女の子。アルトパートのメンバー第1章 〜ある日の雨〜私はいつものように朝7時25分に学校の門を潜るア 「やっぱり朝はきもちー」み 「アリス!そんなに走り回ると転ぶよ!」いつもと同じ朝。でも、後であんなことが起きるとは誰も思わなかった。8時00分。いつものように朝の歌の練習が始まった。ア 「はーい!みんな静かにして!歌の練習始めるよ〜。」いつも通りアリスは元気な声でみんなをまとめた。歌う曲は二曲、マイバラードと広い世界へという曲だ。アリスはそのうちの広い世界へという曲の指揮者だった。アリスはマイバラードを歌う時はソプラノパートのリーダーとしてみんなからしたわれていた。でもそんなアリスを翼と翔は気に入らなかった。つ 「なんだよー。指揮者なんだからもう少し上手くまとめろよー!なー翔」し 「そうだ、そうだ」み 「こら、アリスを攻める暇があったらしゃべるより歌の練習しなさい!」朝は大抵こんな感じだ。放課後も良くみんなで練習している。でも今日は違った。アリスの心の中で冷たく悲しい雨が降り始めていた。 〜アリスの閉ざされた心〜? 「うゎーん」いきなり歌の練習中に鳴き声が聞こえた誰か分からなくやじうまを覗いたら泣いているのは…アリス!み 「アリスどうしたの」ア 「ヒック、ヒック」いまは話せそうにないな。み 「誰かとりあえず保険室に連れて行くって言っておいて」私は付き添いで保険室まで泣いているアリスをなだめながら連れて行った。ア 「音楽なんて大嫌い。もう歌いたくもないし聞きたくない!」アリスのいきなりな告白にびっくりした!み 「アリス今なんて。音楽が嫌いってどういうこと」ア 「歌の、歌の練習の時に」歌の練習中つ 「はー。なんでソプラノパートリーダーのアリスがここにいるんだよ」し 「確かに!なんでだよー!」ア 「声がサビから高すぎて出ないのよ」し 「はー!うわうぜー。しかも隣とか!」つ 「しかも音痴だしなー。」ア 「つ、翼なら分かるでしょ。小学校の時、私良くアルトだったじゃん!」つ「意味わかんねー、んなのいちいち覚えてるかよ」し 「かんけねーし、つうか隣とかやだー。あっち行けよ。」ア 「って、男子達から言われた」パチーンみ 「アリスってすぐそういうこと言われるだけでなんでも嫌いになっちゃうのね。そんなアリス、私は、私は大っ嫌い」私はふと気がつくとアリスを保健室に残して走っていた。空を見上げると冷たく悲しい雨が降っていた。アリスはその日から笑顔も歌も何もかも無くなっていた。
午前4時。悲鳴が聞こえる。私は目を閉じたまま。眠れないの。いつまで経っても。午前4時半。悲鳴が聞こえる。私にはちゃんと聞こえている。でも、どうしろというのか。午前5時。悲鳴が聞こえる。私はこの声の主を知っている?…思い出せない。思い出したくない?午前5時半。悲鳴が聞こえる。どこから聞こえてるのだろうか。止まない。止まない。いつまで?午前6時。悲鳴が聞こえる。いつまでも明るくならない。…暗い。午前6時半。悲鳴が聞こえる。それはすぐ近くに。折角の微睡みから覚めてきた。午前7時。悲鳴を上げている。私の肺が許す限界まで。私の喉が許す限界まで。午前7時半。悲鳴を上げている。私の体はボロ人形。体は毒で満たされた。午前8時。悲鳴は止んだ。ようやく世界は明かりに包まれた。夢から覚めた。午前8時半。悲鳴は止んだ。安らかに佇むボロ人形を見下ろしている。ボロ人形に落ちた涙の温もりは私に届かない。午前9時。悲鳴が上がることはない。お休みなさい。サヨウナラ。
幼稚園のとき、私たちは両思いだった。小学校低学年のとき、あなたの気持ちは少し私から離れた。小学校中学年のとき、あなたは私を友達だと言った。小学校高学年のとき、あなたは私とあまり口を利かなくなった。中学校のとき、1度も同じクラスにならず、話すことは全くなかった。高校のとき、ついに学校が別々になった。あなたはもう、私のことなんて好きじゃないんだ。私だけがまだ好きなんだ。きっと私が変なのね。だから、もう。あなたの事は忘れます。行きたい大学に入って、人生で2度目の恋を探します。あなたよりも好きだと思える人を探します。それでいつか、あなたの事は笑い話にします。昔こういう人いたなあ、って。私はそういう気持ちで大学に入った。なのに。どうして。どうして同じ教室にあなたがいるの。どうして私に笑いかけるの。1度は私のことほったらかしたくせに。どうして。どうしてまた、「好きだ。」と言うの。これじゃあ、ダメだ。新しい恋なんて見つかりっこない。今日も私はあなたに言う。「大好き。」
すごい面白かったです♡これからもどんどん新作を読んでいきたいです♪ちなみにみなみが好きです♪
【2016.1/1】(書いた日:2015.12/30)今日は彼女と初詣に行った。彼女の手は暖かくて笑った顔がすごくかわいかった。まさにノックオンされた。まさかこんな日がくるとは……。幸せを今噛み締めた。【2016.2/14】(2016.1/1)大好きな彼女からチョコを貰った。俺は今年から勝ち組の仲間入りだ!あー、幸せだ。今日はデートに行った。幸せな一日だった。【2016.3/14】(2016.2/14)今日はホワイトデーだ。お返しにクッキーをあげたら彼女はすごく喜んでくれた。嬉しい。【2016.4/20】(2016.3/14)彼女がこくられたらしい。顔を赤らめていた原因がわかった。まぁ、彼女は可愛いから仕方ない。赤らめた理由を聞けば「だって○○(俺の名前)君が焼きもち妬いてくれるかなって。」といってきた。可愛すぎて死ぬ。【2016.5/6】(2016.4/20)特になんもなかったが書くとしたら友達に「お前一回死ね。」と言われた。彼女が羨ましいのだろう。ははは。こんな可愛い彼女を持てて幸せだ。【2016.6/10】(2016.5/6)彼女が家に来た。嬉しそうに笑う俺に笑いかけてくる彼女が可愛い。ほんと大好きだ。………この日記が見つかりそうで怖かった。【2016.7/29】(2016.6/10)夏休みに入った。まだ彼女とは何処も出掛けていない。あぁ。海に行きたいなぁ。……彼女に会いたい。【2016.8/2】(2016.7/29)夏休み真っ只中。俺は彼女に会いたくて彼女の家に遊びに行った。彼女は「帰ってよ!」と顔を赤くしながら言っていた。恥ずかしいのか……。可愛いやつめ。【2016.9/8】(2016.8/2)もう秋になった。紅葉がきれいだ。彼女は紅葉が好きらしい。秋が好きだと笑う彼女が今日もかわいかった。【2016.10/31】(2016.9/8)今日はハロウィンだ。魔女の仮装をしている彼女に鼻血がでた。彼女は「見るな!」と言っていたが恥ずかしいのか。【2016.11/22】(2016.10/31)今日はいい夫婦の日だ。そういったら彼女は笑っていた。その笑顔は飛びっきりのかわいさで死にそうだった。【2016.12/24】(2016.11/22)日記がばれた。殺される。彼女が顔を赤くしながら笑っている。あぁ。かわいい。ほんとに好きだなぁ。【キモイ、死ね!】*俺の未来日記。顔を赤くしていたのは彼女が怒っていたからだとしても、妄想でいくらだって俺得にする。その日にあった事を未来にいい形跡として書き記してやる。たとえほとんどが妄想だとしても。最後に書かれた君の字が君の本心だったとしても。「お前一回死ね。」と言った人が友達ではなく君だったとしても。「好きだぁぁぁ!」どうしようもなく君が好きだから、俺は今日も君のところへスッ飛んでいく。君の記憶の片隅に俺の存在が残ればそれだけで満足なんだ。fin.
「待てひったくりオラああああああ!!」「待つわけあるかボケっ!」超人的なスピードで、制服のスカートを翻し追ってくる少女。振り返らずともわかる、激しい殺意とオーラ。般若のように歪められた顔。(このままじゃやべぇな……捕まる……!)俺は、咄嗟に落ちていた小石を拾い、投げた。目くらましのつもりなので、傷つくことはないだろう。少女の目が歪む。「精神歪んでるわね! こんなものっ!」スピードに乗って投げられた小石は、少女の手によって弾き返された。その動きだけで、小石の威力が何倍にも増していることが分かる。次の瞬間、こめかみに鈍い痛みが走る。俺は転び、その場に崩れ落ちた。少女に見下ろされている中で、意識が遠くなっていく。俺はあることに気づいた。「お前……白なんだな。意外。」「死んでしまえ。」少女が足を振り上げた。「ぐあっ!!」脇腹にも、強烈な痛みをくらい、失いかけていた意識を取り戻す。俺は腹を押さえて起き上がった。「何すんだよ痛ぇなぁ!」 「当たり前の事よ……ひったくった上に人の下着覗くなんて……!」また足を持ち上げたので、俺は慌てて横に転がる。木の葉や土が服についた。「分かった! カバンは返す! それでいいだろ!?」少女は舌打ちをし、無言で頷く。俺が抱えていたカバンを奪い、きびすを返す。長いポニーテールが揺れた。「おい、待てよ。どこ行くんだ?」「はぁ? 家に決まってるじゃない。バカなの?」「いや、方向分かってるのかなって……一応ここ……」「山奥だし。」少女は目を見開き、きょろきょろ周りを見渡す。そして、呆然とした。「嘘……こんなとこまで来てたの……?」「気付かなかったんかーい。」辺り一面、緑。木々が生い茂り、木漏れ日の充満する、一見するとステキな空間だが……「俺達、すでに遭難者じゃね?」今となっては地獄のサバゲー空間だ。「というか気付かないとか。お前、もしかしてアホの子?」「ち、違うわよ! あんたが道なき道を逃げるから悪いんじゃない!」と、叫ぶ少女をまじまじと眺める。制服は、近所の高校のブレザー。細っこい脚。こんな脚からあんなスピードが出るだなんて。「どこ見てんの変態!」「ぐおあ!?」……脚のチカラは侮れない。「お前も大概だろ! 女子高生が殴る蹴るなんて、野蛮にも程がある!」「殴ってないわよ!」俺と少女は睨み合い、まさに一触即発。無言の火花を散らしていると……「……何やってんの?」何処からか、声がかけられた。
声のする方へ首を向けると、木の間に、気だるそうに立っている少年が一人。「あれ、帰宅先輩! どうしてここに……」なんだなんだ、知り合いか?よく見ると、少年の着ている制服も、少女と同じ学校のものだ。少年が、ヘッドフォンを外しながら答える。「いや……近道通って帰ろうとしたら道に迷って。お前も?」「違います! このひったくりを追いかけていたら、こんな所に来てしまいました。」「ふうん……?」首をかしげた少年の黒髪が揺れる。そして、俺達の方へと近づいてきた。気だるそうな雰囲気は変わらない。俺はこそっと、少女に耳打ちした。(知り合い? 彼氏?)(違うわドアホ! 近所の先輩よ! 結構凄い人なんだから。)この、地味な少年が凄い?(帰宅部全国大会でベスト4なの!)…………返す言葉が見つからない。そもそも帰宅部に全国大会なんてあるのか。「別にそれはどーでもいいけど。音速、コンパス持ってる?」「NとSがあるやつなら、ありますよ。」そう答え、俺が引ったくったカバンをガサゴソする少女。……ん?「……お前、本名『音速』っていうの?」「んなわけあるかボケっ!」「俺がつけたあだ名だよ。ほら、こいつ速いだろ?」なるほど。確かに、納得できる。帰宅先輩、意外とやるな。音速が、コンパスを帰宅先輩に手渡し、俺を睨みつける。「アンタの名前は何て言うのよ。」「え、他人に本名はちょっと……」「…………ひったくりお。」黙ってコンパスをいじくっていた帰宅先輩が、口を開いた。しかし、何だそのダッサい名前は?「引き出しの引に、田んぼの田。刺がある栗に、男……ひったくりだから。」音速は、一瞬ポカンとしていたが、直ぐに笑い始める。俺をあざけきっているような笑い方なのは気のせいか。「く……ひっ……引田栗男……ださっ……くくっ……栗男さ〜ん?」「るせぇ!」恥ずかしさで顔が真っ赤になる。もう嫌だ。「二人とも。喧嘩してないで行くよ。」「あ、待って下さい!」もう既に先に進んでいる帰宅先輩。音速は笑うのをやめ、その元へ駆けていく。俺も、帰り道など分からないため、二人についていく事にした。「ここから俺らの街まで、南に進めば出れるはずだ。とにかく真南。」「はい。」「うっす。」俺達は歩き出した。歩き始めて、十分。三人の、地面を踏む音が響く。前方を覗いても、まだ並ぶ木しか見えない。「栗男、もっと早く歩きなさいよ!」「うるせえな、足がとられるんだよ。」土に敷き詰められた、枯れ葉のせいで転びやすい。さらに、注意して歩かないといけないため、想像以上に体力を使う。音速は平気だとして、俺より体力が無さそうな帰宅先輩が、息一つ乱していないのが不思議だった。「理不尽だ……」「何言ってるの。帰宅先輩は、誰より早く帰れるように毎日鍛えてるんだから。」「マジで……?」相変わらず無表情を崩さない彼は、ずんずん進んでいく。その歩みが、やがて止まった。「……壁だ。」急に立ちはだかった崖。かなり高く、登ることは不可能そうだ。一気に落胆する。「まだ諦めるには早い。周辺を見てみよう。」右に左に、岩肌や地面をじっくり観察する。だが、足場や、抜け穴などは無さそうだ。「こっちは何もないぞ。」「こっちもです!」「……参ったな。」悔しそうに唇を噛み締める帰宅先輩。初めて感情らしいものを見た。ここまで来たのに。漂う疲労感は拭えない。肩を落とし、諦めよう、といいかけたその時。「ねぇ、何か洞窟っぽいものがあるけど……?」音速が気付いた。「!? さっきまで無かったぞ!」「でも、あるわよ? ほら……」音速が指差したそのすぐそばに、黒々とした穴が空いていた。人が一人、充分通れるぐらいの広さの。「ここを通れば……!」「この壁を、抜けられるかな?」そして、帰ることができる。危険だが、懸けるしかない。洞窟の前に立つ帰宅先輩の手には、コンパス。その針は、洞窟に向かって伸び、真南を指し示していた。「……行くか。」「「おおっ!」」俺と音速の声が被る。音速は俺を見て、一瞬嫌な顔をした。その後に、不敵な笑顔。帰宅先輩も、うっすら笑っている。「うっし……突入っ!!」俺達は踏み出した。*ミニ後書き微妙なところで終わりましたが、後は皆様の想像力次第です(笑)SSは初めてだったのですが、楽しく書けました。ありがとうございました!
私と君は幼馴染の関係。でも、別れは突然やってくる。「突然ですが、玲夜君が一週間後に引っ越してしまう事になりました」担任からそう告げられた時、頭が真っ白になった。目の前が真っ暗になった。君からは、引っ越すなんて告げられてないよ。君はよく嘘をつく。昔は嘘で私を怖がらせていたね。別れることで、そういう日常も全て終わってしまうの?別れることで、君の心から私は消えてしまうの?呆然としている私に君は言う。「鳴海は、俺がいなくなって寂しいか? 俺は寂しいな…」君の顔は、言葉と裏腹に笑っていた。でもどこかが違った。口は笑っているのに、どうして悲しそうな目をしているの───そんな表情、初めて見たよ。きっと、君も辛いのかな。私は辛いよ、君と別れるのは。辛いけど、別れなきゃならない…それが運命だから。最初はそう思ってた。でも…日が経つうちに、寂しさがどんどん膨らんでいく。わかっているのに別れることはわかっているのに、涙が止まらない。嫌だよ、別れたくないよ。引っ越して欲しくないよ。寂しさが私を襲う。君が引っ越す当日、君から『キス』をプレゼントされた。初めてされた。嫌じゃなかった。嬉しかった。「鳴海、お前とはもう会えないだろうな」そう言うと、君は私の前から姿を消した。君と別れて五年の月日が経ち、私は高校三年生になった。君は五年前、もう会えないと言った。どうしてそんな事を言ったの?君と過ごした公園のベンチに座っていると、自然と涙が零れ落ちた。会いたい会いたい「玲夜…君に会いたいよ。君の事が好きだよ、玲夜…!」「呼んだかい、お嬢さん」顔を上げると君が居た。私が固まっていると、君はあの時のように、私にキスをした。「待ってろって、言っただろ?」「…っ…言ってないよ、バカ」ああ、やっぱり君は嘘つきだよ。そんな嘘つきの君に騙される私はもっと嘘つきなのかもしれない。
ある時、目が覚めた。いたのは、ベットの上である。そして隣から、女の人の声が聞こえた。「あなたは、2122年10月15日 寿命でなくなりました。 さて、この後は、どうしたいですか?」おれはいつもの通り言った。「いつもと同じで」「かしこまりました」と女の人は、言って大型のパソコンに入力をして言った「では、あなたはまた同じ人生を選びました。それでは、良い人生を」「ああ」俺は、軽く返事をして、目を閉じた。皆さんはこれがなんなのか分からないだろうから説明しよう。いわゆる、輪廻転生である。一度はみなさん、死んだらどうなるのか考えたことがあるだろ。そう我々は、何度も同じ人生を繰り返しているのである。なぜ覚えていないのか、それはただ単に記憶を消されているからである。それでもなんとなく風景であったり、人と話しているときに「あれ? 前にもこんなことがあったような」という経験があるだろう。それは、記憶消すのにすべて完全消去が出来ないからだ。何十年と生きるのだ、それは仕方のないことである。そしてなぜ同じ人生を選ぶのか、選ばなけらば魂が天国はたまた地獄もしくは、それ以外の場所へと行ってしまう。魂だけでは何も出来ない、なぜなら自我がないからだ。それなら、と考えているのかもしれない。それは誰にもわからない、何故なら記憶がないからである。もしあなたが、その立場になったら、同じことを繰り返すのでしょうか。もしかしたらあなたと私は数え切れないほど会って、仲良くなっているかもしれない。もしかすると結婚ということもありうる。まあ、その時はまたよろしくお願いします。今も、そしてこれからも・・・。
俺は人と話す事が苦手だ。素直にものを話せない。いつも言葉はとげとげしい。そのおかげか友人はできない・変なうわさが立つ・女子にモテないなんて弊害が生じる。まあ、十何年も過ごして入ればこれが俺の性格だと開き直り自分に合う友人を見つけることができた。実は現在困っている事がある。――――異性との話し方だ。問題の人物は先週の席替えにて隣になった天野さん。成績は優秀だし外見もまあまあ可愛い。此処までの説明で皆が思うことはある程度予想している。『お前がコミュ障なだけじゃ?』『可愛い子にドキドキしちゃって〜〜ww』・・・このように考えているなら断じて違うと言い切れる。この天野さんが普通の"え?マジ?ヤバーイww"的な俺の偏見あふれる女子高生なら俺はこんな悩みなど抱えていない、猫だってかぶろうと思えばかぶれるようになったのだ、多分。「ねえねえ一之瀬君、みいなちゃんと話してたら変な顔されちゃったんだけど、私何かしたかな?」「・・・どんな話してたんだ?」「えっとね?みいなちゃんが"私天然なんだ"って言ってたから、"えっ私って養殖なの?"ってかえしたら空気が固まっちゃって・・・。」「は、え?」「あ〜一之瀬君も同じ反応するのか。ん〜私がおかしいのかな?」「・・・(それほんとに言うやついたんだな・・・)そうだな、多分鈴村さんは性格の話をしたかったが、自分以上の天然がいて呆気にとられたんだろう。」「テンネン?そんな性格あるの?じゃあヨウショクって性格もあるのかな、なんか美味しそうだね!」「お前みたいなのを天然っていうんだろ。養殖ってのは存在しない。というか何故養殖なんだ?」「え、だって天然って自称するのは天然じゃない人がいるからでしょ?じゃあ養殖として生まれたクローンさんもいるのかと・・・」「いないわ国際的に禁じられてるわ!!」なんでコイツこんな性格なんだろう・・・正直聞いているだけなら面白いが体験すると本当に疲れる。そのせいか友人にもリア充爆発しろだの何だのと相談に乗ってさえくれない。しかし考えてもみろ、コミュ力があまりない俺が天然との会話に長時間耐えられるとでも思うのか?その結果所謂リア充とやらになれるとでも思っているのか?断じて否、思わないだろう。天然との会話には応用力が必要な筈だ。さらに女子というオプションも付くのだから軽々しく話しかければいいわけでもないし、無視もできない。天然という悩みの種のおかげで言葉がとげとげしいのに反応されにくいのは楽だが、それ以上に会話に疲れてしまう。しかも一昨日、悩みの種が増える案件を天野さんに増やされてしまった。しかも内容が内容なだけに相談しにくい。友人の妬み的な意味で。「ねえ、いつになったらお返事くれる?」「まだ無理だっつーの。俺お前の事マジで知らねーし、興味もなかったし。」「じゃあ今はちょっと興味持ってるってことで良いんだよね、良かった無関心じゃなくて!」「〜っほんっと意味わかんねえ。」「恋する乙女は意味わかんないものっておばあちゃんがいってた!」「お前がいるんだからそのおばあちゃんも恋する乙女だったんじゃねーの・・・・?」「そうかなあ。・・・あっ、一之瀬君世界史のプリントもう一枚持ってたりしない?」「はあ?持ってるわけねえだろ。忘れたのか・・・仕方ねえな、写すか?一応言っておくが、これは授業中話しかけられても困るからだからな?お前のためじゃないからな?」「うんうん、わかってるよ。ありがと〜!」まったく、コイツは本当にいつもへらへらと・・・憶測だが、わかっていると言いながらも流しているだけだろう。向こうから告白まがいの事をされたものの俺としては一ミリも信じられない。普段の言動が嘘でない証拠なんてないからな。まだ返事なんてできるわけがない。「(もう少し観察をつづけないとダメか・・・・)」「(かわいいなあ・・・いつ返事返ってくるかなあ?楽しみだなあ・・・)」[鈍感]ツンデレ男子と[腹黒]天然女子