【〜秋の夜長に〜SS小説大会にご参加いかがですか?】■結果発表!(2016.11.30 管理人更新)集計し精査した結果、壬崎菜音@壬生菜さんの「マッチョ売りな少女」(>>39)が1位となりました!壬崎菜音さん、おめでとうございます〜!今回ご参加くださった皆様、誠にありがとうございます!投票してくださった皆様にも深く御礼申し上げます!次回SS大会にもふるってご参加ください。****************************【日程】■ 第13回(2016年9月3日(土)18:00〜11月26日(土)23:59)※実際には11月27日00:59ごろまで表示されることがあります※小説カキコ全体としては3回目のためまだ仮的な開催です※ルールは随時修正追加予定です※風死様によるスレッド「SS大会」を継続した企画となりますので、回数は第11回からとしました。風死様、ありがとうございます!http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?mode=view&no=10058&word=%e9%a2%a8**************************【第13回 SS小説大会 参加ルール】■目的基本的には平日限定の企画です(投稿は休日に行ってもOKです)夏・冬の小説本大会の合間の息抜きイベントとしてご利用ください■投稿場所毎大会ごとに新スレッドを管理者が作成し、ご参加者方皆で共有使用していきます(※未定)新スレッドは管理者がご用意しますので、ご利用者様方で作成する必要はありません■投票方法スレッド内の各レス(子記事)に投票用ボタンがありますのでそちらをクリックして押していただければOKです⇒投票回数に特に制限は設けませんが、明らかに不当な投票行為があった場合にはカウント無効とし除外します■投稿文字数200文字以上〜1万字前後まで((スペース含む)1記事約4000文字上限×3記事以内)⇒この規定外になりそうな場合はご相談ください(この掲示板内「SS大会専用・連絡相談用スレッド」にて)■投稿ジャンルSS小説、詩、散文、いずれでもOKです。ノンジャンル。お題は当面ありません⇒禁止ジャンルR18系、(一般サイトとして通常許容できないレベルの)具体的な暴力グロ描写、実在人物・法人等を題材にしたもの、二次小説■投稿ニックネーム、作品数1大会中に10を超える、ほぼ差異のない投稿は禁止です。無効投稿とみなし作者様に予告なく管理者削除することがありますニックネームの複数使用は悪気のない限り自由です■発表等 ※予定2016年11月27日(日)12:00(予定)■賞品等1位入賞者には500円分のクオカードを郵便にてお送りします(ただし、管理者宛てメールにて希望依頼される場合にのみ発送します。こちらから住所氏名などをお伺いすることはございませんので、不要な場合は入賞賞品発送依頼をしなければOKです。メールのあて先は mori.kanri@gmail.com あてに、■住所■氏名 をご記入の上小説カキコ管理人あてに送信してください)■その他ご不明な点はこの掲示板内「SS大会専用・連絡相談用スレッド」までお問い合わせくださいhttp://www.kakiko.cc/novel/novel_ss/index.cgi?mode=view&no=10001******************************平日電車やバスなどの移動時間や、ちょっとした待ち時間など。お暇なひとときに短いショートストーリーを描いてみては。どうぞよろしくお願い申し上げます。******************************<ご参加タイトル 一覧> ※敬称略>>1 『宇宙(よぞら)のなかの、おともだち。』 Garnet>>2 『キミの夢』 霊夢>>3 『大切な場所』 レオン>>4 『最後の英雄』 月白鳥>>5 『星空と秘密の気持ち』 霊歌>>6 『夕焼け月夜を君と』 PLUM >>7 『焦がれし子宮』 めー>>8 『知』 茶色のブロック>>9 『儚い少女』 茶色のブロック>>10 『 white lilydie 』 PLUM>>11 『音を通じて』 奈乃香>>12 『月下美人。』 鏡杏>>13 『小さい頃からスキだったの』 ユリ>>14 『折り鶴』 御影>>15 『妄想を続けた結果、こうなりました。』 のあ>>16 『夏の日の物語。』 レオン>>17 『恋するティラミス』 ゼロ>>18 『貴女の望むもの』 奈乃香 >>19 『貧血少女』 PLUM>>20 『ねぇ』 はてなの子 >>21 『記念日には、貴方の言葉。』 はずみ >>22 『君も私も爆発だよ☆』 茶色のブロック>>23 『Reason for the smile』 ユリ >>24 『彼は未来を見る研究をしていた』 葉桜 來夢>>25 『Love me only』 ユリ>>26 『ワタシとアナタ』 はてなの子>>27 『匿名スキル』 とくだ>>28 『アナタだけ』 レオン>>29 『秋の夜長に君を求めて』 蒼衣>>30 『受け継がれる想い。』 レオン>>31 『素直になってもいいですか』 たんぽぽ >>32 『color』 蒼衣>>33 『二度とない日々へ』 深碧>>34 『破られた不可侵条約』 たんぽぽ>>35 『だーれだ』 ろろ>>36 『堕天使』 鏡>>37 『複雑ラブリメンバー』 とくだ>>38 『してはいけない恋……?』 マシャ>>39 『マッチョ売りな少女』 壬崎菜音@壬生菜>>40 『空想森の中で。』 ニンジン×2>>41 >>46 >>49 『あおいろ』(1)(2)(3) &>>42 『星の降る日』 安ちゃん>>43 『この感情は。』 みりぐらむ>>45 『やさいじゅーす』 とくだ>>47 『はづかし』 沖>>48 『Trick or love!』 PLUM>>50 『月が綺麗な夜』 小色>>51 『一番は』 草見 夢>>52 『名前』 草見 夢>>53 『人が死ぬとき』 草見 夢>>54-55 『天使と悪魔と』(1)(2) 草見 夢>>56 『人生最後の現実逃避』 みかん (2016.11.19 更新)
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星空に手を浸したいきらきら輝く小さな宝石たちに波紋をつくって空からこぼしたいその星を手にとってネックレスにしたいねえお月さまは、それくらいのこと、できるんでしょう?できるよお月さまはちいさな女の子のために空からぽろりぽろり星屑を手にとりました赤いの、青いの、銀色の、金色の女の子はたいへんよろこびましたすごい!でもそのお星さまは、どうやって繋げるのかしら?こうするのさお月さまはちいさな女の子のために地球の近くからさらりさらり流れ星を指に絡めて繋げました細く耀く流れ星は星たちをするするつなぎとめていきます女の子はたいへんよろこびましたきれい!でもわたしはそんなに、背が高くないから首に掛けてもらいにお月さまのところまでは届かないわこれならどうかなお月さまはちいさな女の子のために天の川をたぐりよせてゆらりゆらり地球からお月さままで橋をかけてあげました女の子はたいへんよろこびました小さなほっぺを大きなひとみをきらきらさせて女の子は駆け足で天の川をのぼっていきますほら、きみにプレゼントわあ!ありがとう、お月さま!お月さまはおおきな手でちいさな女の子にネックレスを掛けてあげました女の子はたいへん喜んで天の川のうえを駆けまわりましたもう夜も更けてきてしまったそろそろ帰りなさい、お嬢さんうんお月さまは女の子をお家までおおきな手で送り届けましたところが女の子の首に掛かっていた綺麗なお星さまのネックレスがちらちらちら弾けて消えてしまいます女の子はたいへん悲しみましたああ消えてしまうわ折角、お月さまがつくってくれたのにちいさなほっぺにぽろぽろぽろ大きな涙の粒がこぼれていきますお星さまはね、透明な宇宙でしか、耀けないんだもちろん、ぼくもどうして?消えてなくなるお星さまを掴もうと女の子は一生懸命こぶしを固く握りしめていましたお星さまにはね地球のなかは、すこし、苦しいんだお月さまの言葉に指をそっと、開くときらりきらりきらり光のかけらがてのひらから逃げて消えてしまいました白銀にかがやく流れ星もふつりふつりふつり千切れて空気に溶けてしまいましたじゃあ、いつかわたしがお星さまになる日が来たらもう一度ネックレスを、作ってくれるかしら?お月さまは、そんな女の子を見てうんいつか。そっと目を閉じて、そらに、うたうのです。女の子が眠りについたその夜深け真っ暗な街の空にはたくさんの流れ星が降り注いだそうな
「私は、春奏 実音です!おとなしくて、実姫とも呼ばれています!これは、その私が体験した物語を少しだけ説明しますね!」「私は、その日、ある夢を見ました。」うわあ!大きな虹!こんな時には歌いたくなっちゃうな!ららららららら(^^♪ららららら(^^♪っあ!うう、耳唸りが・・・。あれ?そこにいるのは・・・。やあ!僕は侃司!宜しく!侃司?聞き覚えないな。ああ。こんどね、君のクラスに転校するのさ!そうなの?ところで、「君の名は?」と言った瞬間、あたりは田んぼに変わった。あれっ!ここは?ここは?私はだれ?あれっ?うわあああああああああああああ!「私は目が覚め、急いで学校へかけて行きました。私はあんまり走りが早くなく、はあはあ、と荒い息をして、クラスへ行ったとき、目の前に、昨日の夢の、「侃司」がいました。あれっ!侃司くん!」「どうして名前を知っている?」「夢で見たの。」「その時から、予知夢を見るようになりました。そして、次の夢は・・・・。」大きな虹のふもと。キミは、「侃司」だよね。そう。キミにプレゼントだ。そういって渡したのは、夢色のヘアピン?みたいなもの。これは?ルンさ。どうやってつけるの?こうさ。わあ!かわいい!キミならそう言ってくれると思った。ありがとう!「そうやって、おきたら、あれっ!学校でした。居眠りしてたみたいです。」「じゃ、次、実音、これ読んで」「あっ、えと、〜〜〜〜〜〜です。」「えらい。」「休み時間、予知夢のとうり、ルンを渡されたんです。絶対毎日髪に付けろ!と言われ、仕方なしに付けました。」「そして、その日の夜・・・。よし。また虹のふもと。ルンを付けて、その周りを、駆けまわっていた。あっ!「侃司」くん!あっ!「実音!」あっ!初めて名前呼んでくれた。私は、ドキドキしていた。そして・・・。「ここで夢は終わりました。そして、虹のふもとではなかったけど、同じことがおきました。そして、その日の夜、とうとう予知夢に、アク禁をくらいます。なあ、お前は一体誰なんだ。私は予知夢を見るみたい。もうここに来るな!そんな・・・。「これで、アク禁くらいました。でも、侃司とは、仲いいし、いまでも、ルンは付けています。では、さようなら!」
嫌い。好き。大好き。大嫌い。色んな感情の中俺達は生きている。 怖いと思うこともあれば、カッコいいと思うこともある。 楽しいと思うこともあれば苦しいと思うこともある。 そんな俺が体験した“演劇”はそのどれにも当てはまらなかった。 こんな世界があるのか、声や身振りだけでこんなにも人を楽しませることが出来るのか。 俺もいつかこうなりたい。そんなことを思わせるような迫力に俺は、公演が終わっても放心していた。 「・・・うん。俺この学校絶対に受ける!いや受かるぞ!」 「・・・はいっ!一緒にがんばりましょうね!」 寝ていたのだろうかとても懐かしい夢を見た。 まだ、俺が“あの人”のファンだった頃の・・・純粋だった頃の夢。 うーんと背伸びをしてあたりを見渡すが、人っ子一人いない。 怪しい仮面や私物がいっぱいあるここは、演劇部の部室。 や夢にまでみて、やっとこは入れた“演劇部” その何時もは紅茶などある机に、突っ伏して寝ていたからか、体が軋む。 背伸びをしてもまだ何か足りないような気がする。 「・・・はぁー。今日は先輩も部長も遅いなー、何かあったんかな?まっいっか、取りあえず・・・セリフ確認だけでもしとこう」 中々来ない先輩達。何時もならもう来てもいい時間なのに、いっこうに姿を見せない。 しかも、俺が一番のりなんて、なかなかない。今日は槍が降るかな? いつもは出来るだけ関わりたくない部長に今日は助言を求めて来たのだが。 今日はまだ来ていないらしい。 今日はもうすぐ公開の演劇、ハムレットのセリフ会わせで来ている。 先輩の役はハムレット、部長がホレイショー、俺の役はレアティーズ。 とても大切な役。そして初めての舞台でとても緊張している。 間違ってはだめだと思い、余計な力が入ってると先輩に注意されてしまったり。 ミスをしてもう少しで怪我をしてしまうとごだったり、ヒヤッとした事もあった。 ハムレットは有名な悲劇だ。やはりこのレアティーズも死んでしまう。 最近は先輩方の喜劇ばかり見ていたためか、中々役が掴めない。 「・・・胸のつかえが取れました。・・・しかし名誉に関しては別なのです!」 「それは、・・・王の、っ、王の陰謀で・・・す」 一人ぽつりと演じていても悲しい、虚しいだけだ。 いつもは先輩や嫌でも構ってくる部長が何かしら注意や助言をしてくれる。 それがないと・・・寂しい。なんて思う日が来るとは思ってもみなかった。 それもそのはず、憧れの人があんな“変人・奇人”だとは思っても見なかった。 初めてあったときとは違う、アイツにショックを受けた事さえあるのだから。 本当に俺の気持ち返せよ。 「あー、やっぱり・・・よくわかんない!!!!どうやったらレアティーズらしくなるんだ?」 本当に独り言は、悲しい。 「おぉ!!とても熱心ですね!!今日は部活が無い日だっていうのに!」 突然聞こえてきた部長の声にビクッとしたが・・・いつものことだ…って えっ・・・マジか、最近忙しくて曜日感覚ズレてたらしい。 「おい、バカ部長。後輩が怖がっている」 「せ、先輩!!」 「ふっふっふっ、何ですか?!!怖がっている!!いいじゃありませんか!!!!!」 「うっさい。おい、大丈夫か?」 「うわぁーん。先輩!!」 寂しかった部室が急に明るくなった。そして怖かったのか嬉しかったのか俺は先輩の胸に飛び込む。「うわっ。危ないだろう?」 「ごめんなさい」「ふふふ、さぁ愉快な部活の始まりですよ!」こうして今日もまた騒がしい演劇部が始まる。
【B/F超時間記録装置と共に回収された文書】 第一地球に望みを託し、この手紙を綴る。 もしかしたら第一地球の奴じゃないのが読んでるかもしれないし、人間でないナニカが偶然拾ったのかもしれない。この言葉が読めない奴が読んでるのかもしれない。 でも、それでも、何時かきっとこの手紙が解読され、大団円の糸口になることを願う。 この手紙が読まれている頃、きっとそっちにも化け物が来ていることだろう。それがそっちで何と言い伝えられるのかは知らないが、俺達はこれを『星喰い』と呼んでいる。 俺達は――惑星Auberの住人は、残された技術と力を使ってこの星喰いの背にこの手紙をねじ込む。こんなことしか出来ないのが悔しいが、俺達の技術では市民を脱出させるだけで精一杯だったんだ。笑ってくれ。 この手紙を書いている最中も、星喰いは暴れている。Cyclo超深度生存圏が抉られるのも時間の問題だろうし、何より俺達の手に残った紙がこの一枚しかない。あまり詳しくこっちの状況を書けないのが残念だ。 さあ、手短に話そう。 そいつは元々、俺達と電信をしていた惑星の一つ、第二地球だ。それの上にはきっとあんた達と同じ人間が住んでいて、俺達と文化交流をやっていた。この状況じゃ信じられないかもしれんが、これで結構人間とは仲良くやっていたんだ。 おかしくなったのは、俺達との交信歴が二百年を越したくらいの時だったか。 電信の内容に「環境汚染が深刻で対応に追われてる」「電力を供給するための資源がない」ってのが混じって、それから段々と電信の頻度が落ちていった。元々青く見えていた第二地球が、だんだん赤茶けた色になり始めたのはその頃からだ。 必要な物資や技術は提供する、と提案した。俺達の星は、まあ色んな淘汰や紛争があったとは言え、持続可能な環境の維持に成功していたから。 だが、彼等は「その提案は受けられない」としか返答してこなかった。多分、同族殺しを受け入れられなかったんだろう。そこで多少脅しつけてでも俺達のやり方を勧めてたら、こんなことにはならなかったのかもしれない。今更すぎるか。 最後の電信はよく覚えている。こうなるほんの十数時間前だった。 五年近く途絶していたのが、いきなり復活したんだ。 その頃の第二地球は……何というか、冒涜的な何かだった。真っ黒で、ピンボケした可視光映像越しにも不気味に蠢いていた。そんなもんで、もう生き物なんか生きちゃいられないだろうって思ってたから驚いたよ。最初に通信の復活を見た奴は、椅子から転げ落ちて腰を強かに打った。転げ落ちなかった奴も、次の電信で全員そいつと同じ運命を辿った。 ――音声メッセージ。声が、俺達に届いたんだ。 音声の受信機能は無論装備してたけど、第二地球から送られてくる電信は全部文章だったからな。人間も何もかも死滅したと思ってたところから声が送られてきて、俺達はチビるほど驚いて、それから必死に電信機へかじりついた。 まだ生きてる奴がいたのかと。でも違った。 きっと気が付いただろう。その声の主が星喰いだ。 いや……正確には、星喰いになる前の“主”とでも言おうか。それは第二地球のありとあらゆる事象や力を管理する存在であり、同時に第二地球そのものであるとも言っていた。惑星Auberにも、当然第一地球にも、似たような存在はいるんじゃないだろうか。 しかし、それは最早ソレではなくなろうとしていた。人間の出したゴミの処理がとうとう間に合わず、正気を失いそうになっているのだと。ノイズだらけの声がそう言っていたよ。 ゾッとしたね。汚染問題の対応に追われてるとは言ってたが、まさかその対応とやらがソレに丸投げとは。第二地球の人間は、どうやら人間の間だけで問題を解決することはおろか、問題を注視することすら止めてしまっていたらしい。怖気だって、驚いて、それから憤りを感じた。 だが、俺達は更に恐怖した。電信の声がだんだんおかしくなり始めていたからだ。文章がぶつ切りになり、単語だけになり、しまいには飛行機のエンジンみたいな重低音だけになった。 ――そして、重低音ばかりの電信を続けながら、それは惑星Auberに向かって突進し始めた。 対応なんか間に合うものか。対惑星迎撃砲Keraunはフル充填に二十四時間かかる。第二地球の直径は概算で六千三百キロ、Keraunのフル充填でも壊しきれないし、ましてたかだか十数時間の充填で何ができる? その分のエネルギーを市民の脱出に使う方がマシだろう。 実際、惑星Auberの市民はKeraunの充填用エネルギーを使って脱出した。俺は、突進の間も続く電信を聞き届けるために、惑星に残った。俺達、と言いたいところだが、生憎俺以外のメンツは脱出艇に載せちまったものでね。今頃宇宙を旅してるといいが。 そろそろ紙面が危うくなってきた。 こうして手紙を書いている今も、電信機から重低音は流れ続けている。それが一体何を意味しているのか、正直な所俺には解読しようがない。人間の暗号を使ってくれるなら分かり易かったのに、正気を失った星喰いはもう、人間の言語を何一つ操ってくれないんだ。星喰いのあるかどうかも分からない意志は、もうあんた達が読み取ってくれるのを期待するしかない。 そんな俺にも、あんた達に言えることがある。 あの星喰いの、本当の名前。いつか誰しもが、そう星喰いそのものさえも忘れてしまうだろうから、此処に書き記しておこう。どうか忘れないでやってくれ。人間の為に身をなげうった、憐れで優しい星の名を。 [*****]を。 どうか、思い出してくれ。 ――Proxim星間情報管制室室長 Procyon+++ 匆々、遥かに遠き英雄へ。 貴方の遺志、確かに受け取りました。 ――通りすがりの旅鳥より 【ヘンドリクス墓地から発見された返書】
私は星空が好きだキラキラ光ってきれいで、それらを紡ぐことで星座ができて、それら一つ一つに物語があるでも、だからこそ触れることはできない遠く離れているからこそきれいで夢があるだけど私は触れてみたくて少しでも近づきたくてよく夢を描くでもいつまでもそうしてはいられない今年で私も中学生なのだそろそろ夢を描くのをやめて現実を見なくてはいけないそしてとうとう入学式の日がやってきた私はここで区切りをつけるのだそんな思いで登校したたどり着いてまず人の多さに驚いたでも、そんなことよりもっと驚いたことがあった大勢の中私は一人気になる人を見つけたその人だけ星をまとっているように見えた『触れてみたい』そんな衝動から私は彼を追いかけたそして追いついて手を掴んだ彼はひどく驚いたように私を見たそして我に返り恥ずかしさと焦りに襲われた勢いで掴んだはいいがその後どうするかなんて考えてなかったああ、もう、こうなったらやけくそだ「わ、私南條 由良、え、ええと、良かったら少し話でもどうかなって・・・って、ご、ごめんね、い、いきなりで、驚いたよね、え、ええと、別に怪しいものじゃないんだよ!」苦しまびれで必死な私に彼は笑って言った「南條さんって面白いね、後怪しい人なんて思ってないから大丈夫。あ、僕は仲野勇也よろしく」「え、あ、よろしく」私は予想外の反応に少し戸惑ったけれどうれしくて必死に言葉を紡いだ「そういえば南條さんって何組?」「え、あ!まだ確認してなかった!」「南條さんってなんか抜けてるね」「うっ」「僕もついていくから一緒に確認しにいこ」「うん」私は仲野君と同じクラスのように願いながら見た結果はなんと驚くことに同じクラスだったそれからいろんなことを話したお互いの好きのもの、嫌いなものそんなたわいないことをいろいろ話したそれから一年はあっとゆうまに過ぎた春休みに入って私は一年最後の思い出作りに彼を天体観測に誘った仲野君は誘いに乗ってくれた場所や望遠鏡は私が用意した私のお気に入りの場所で二人で星を見たよく一人で見ていたのに仲野君がいるだけでいつもより輝いて見える出会った時から見えていた仲野君の周りの星は手を伸ばせば届きそうででも、手を伸ばせないそれがもどかしくてでも悪くないきっとこの気持ちが何なのか私はわかっているでも今はまだ私だけの秘密いつかきっと伝えるんだそしてその星に触れられますように私は二人で見る星空にそっと願いをはせた
「香奈ー!一緒に帰ろうー!」私には幼馴染がいた。6つほど下の可愛い小学生だ。しかし姉は、「香奈ってショタコン?w」とか言っている。別に・・これはショタコンとかそういう感情はないよ!・・ないよ!?元は私のもう一人の同級生の幼馴染で、でもその同級生の方は部活で次期エースも期待されてるから、部活(サッカー)があるにつれ忙しくなっていき・・いつの間に、部活が緩めで早帰りな私と、小学校のサッカー・・ではなく野球クラブチームに所属している小さい方の幼馴染が、帰り道が一緒になる日が多くなっていた。「あれ?今日は早いね」「うん!だって、俺のチーム、五回でコールド勝ちしたんだぜ!」「へぇー!すごいじゃん!」野球クラブは、かなりの強豪チームだそう。「ところで、それ何ー?」「それ?あぁ、さっきコンビニで買った苺大福?・・まさか。」「俺にもちょーだい!中に入っている苺だけでもいいからさ!」「苺!?さすがに無理あるよそれ!!・・と思わせて、もちろん浩の分も買っておいたよっ♪」「おお!香奈さすが!サンキュー!!って、なんで苺大福?」「ほら!今日って【お月見】でしょ!だからお団子じゃないけど、団子っぽい物が食べたくなっちゃって・・」「ふーんっ(ニヤリ)、また太るよ?」「いいじゃん別に!食べてもあまり体に支障がn・・ん?」浩の目が涙目になっていた。「ごめん香奈・・嘘付いた・・実はコールド(勝ち)じゃなくて、コールド(負け)の方で・・ふぁふぁら・・ふぁふぁふぁふぁふぃふぃふぉふぁふぃふぅふぅふぉふぉふぁっふぇ、ふぅふぉふぉふふぇふぃふっふぇ・・」(訳:だから・・香奈から苺大福をもらって、とても嬉しくって・・)大福を頬張りながら涙をこぼす浩。「・・じゃあさ、今日はお姉ちゃんが団子を特別に作ってあげる!私の家に来てよ!」浩の汗だくな頭をわしゃわしゃ撫でながら言った。すると大福をごくりと飲み込む音がして、私の顔に向かって背伸びした。・・それは一瞬の事だった。餡の小豆の甘さと汗の味が混ざり合うような、そんな味・・つまり。【フ ァ ー ス ト キ ッ ス】。「へへっ♪子供扱いしたお返しー!」「ち ち ちよっとおーー!?///」私は顔を真っ赤にし、何やらの赤い液体を鼻から垂らしながら、浩を私の家まで追いかけた。((お姉ちゃん、私ついに目覚めちゃったのかなぁ!?))そんな事を考えながら、いつもの帰り道を走り抜けていった。夕焼け空に現れた満月が、それを優しく見守っているみたいだった。