勇者→魔王=\(^o^)/

作者/とろわ ◆DEbEYLffgo

◇番外編-Lv.2 新年「正月戦略、しましょうか」■マス様、檜原武甲様、水月様とのコラボ!


ミレイユ(以下:ミ)「新年あけましておめでとうございます。
私は十二月後半にやっと登場した、メインキャラの一人であるミレイユ・フェリークといいます。

――――ちなみに、今回の番外編は前回とは違い、水月殿、マス殿、檜原武甲殿とのコラボ小説であるために、ギルベルト殿とフォンシエ殿は出演いたしません。
その代わりに、水月殿の小説【光の堕天使 ~聖なる力を持ちし者~】に登場するキャラクター『キル・フロート』、
マス殿の小説【勇者の大冒険~勇才降臨~】に登場するキャラクター『ロイ』
檜原武甲殿の小説【罪とDesert Eagle】に登場するキャラクター『結ヶ城神奈』
の三人をゲストとしてお送りしていきたいと思います。
ちなみに、その三人の小説にギルベルト殿らが出演しておりますので、よろしければ拝見していただけると有難いです。三人とも複雑・ファジーで執筆しております。
でも、小説を見てない人でも楽しめるような作りにしてありますのでご安心を。


――と、台本通りに言いましたが、これでよろしいのでしょうか」

神奈(以下:神)「噛まずに台詞を言えるって事が凄いと思うよ!」

ミ「そうでしょうか……」

神「うんうん、凄い凄い!」

ミ「神奈殿も、ナイフを手でくるくると回しながら話しているという事は凄いと思いますよ」

神「あれ、そんな事やって……やってた♪」

ミ「無意識の力というものが、一番恐ろしいと前聞いたことがあります」

神「無意識かぁ……。そういえば、前パン屋の前を通ったら、メロンパンのいい匂いがして思わずメロンパン購入しちゃったなあ」

ミ「それはまた凄いですね」

神「でしょでしょー! そういえば、ミレイユちゃんってどんな種類のパンが好きなの?」

ミ「えーっとですねぇ……」
キル(以下:キ)「ちょっと待ってくれ」

ロイ(以下:ロ)「おお、どうやって会話に入ればいいのか悩んでいた時にキルさんが登場するなんてっ! という訳で、ついでに会話にはいらせてもらいますね」

神「ふぇ、どうしたの?」ミ「キル殿にロイ殿、一体どうかしましたか」

キ「ああ、いや。俺はどこからツッコめばいいか分からないんだが、とりあえずどんだけ自由なんだお前ら」

神「え、どこが?」ミ「…………?」

ロ「キルさん、これはあれです純天然娘×2です。話が通じない未知の生態系です」

キ「成程。よし、コンタクトは控えよう」

神&ミ「…………???」



ミ「しかし、正月という事で全員和装といった感じですが……」

神「ミレイユちゃんの振袖、黒を基調としてるから大人っぽい感じがするねっ」

ミ「神奈殿の振袖は桃色が中心で、女の子らしいでざいんになっていますね」

ロ「なんだか、紋付袴なんて緊張しちゃいますね」

キ「そうか? こんなのただ黒いだけだろう」

ロ「もう少し夢のあるコメントが欲しかったです……」

ミ「ロイ殿、現実というのは雪のように冷たいのです」

ロ「ソウデスネ、マッタク ソノトオリデ ゴザイマス……」

キ「まあ、ケツ掘られたり刺されたりロシアンルーレットさせられたり下僕扱いされられたりするよりかはマシだろう」

ロ「僕のところだけじゃなくて、他のところでも色々と大波乱があるんですね……。なぜだか安心」

神「まあ、そういうもんだよ。フィクションだしっ」

ロ「そ、その台詞はらめぇえええええええええええええええええええ!!!」



キ「さて、正月らしい事でもするか」

ロ「やっぱり、餅つきとかですかね」

神「私、砂糖醤油で食べたいなぁ……。それかきなこもいいよね!」

ロ「餅は何でも合いますよね。ずんだ餅とか磯辺餅とかもなかなかです」

キ「雑煮派と汁粉派で意見がざっくりと別れるよな」

神「私は当然お汁粉派だけどねっ」

ロ「僕はどちらも好きですけどね。美味しいですから」

キ「俺は――って、どうしたんだミレイユ」

ミ「……えと、その」

神「どうしたの? 言ってごらんよ」

ロ「そうですよ。何かあったら僕たちに言ってくださいよ」

ミ「それでは……。



――――あの、モチというのは、穀物、特に米に水分と熱を加えた後に、外力を加えて練り合わせ、成形した食品の一種の事でいいのですか?」


神&キ&ロ「「「…………へ?」」」

神「もしかして、お餅知らないの?」

ミ「知らない、という訳ではありませんが、書物で見た程度で……」

ロ「……そうか、ミレイユさんの世界は日本の文化があんまりはいってないのか……!!」

ミ「恥ずかしながら……」

キ「――んなら、皆で一緒に食えばいいだけだろ。な?」

ロ「流石男前、そして僕の出番が削られていく!」

神「それがいいよ! そうしようそうしよう♪」

ミ「皆さん……。有難う御座います。このご恩は一生忘れません」

キ「いや、そこまでしなくてもいいんだが……。まあいいか。よし、早速餅つきの準備でもするか」

神「おーっ!」ロ「やりましょう!」
ミ「わくわく」

キ「っつーか、俺やったことないんだが、餅つき」

ロ「僕もです。食べたことならありますけど」

神「私も無いよ?」

全「「「「…………」」」」


ロ「……どうします?」

神「じゃあ、私つきたいなあ!」

キ「俺は面倒だからパス」

ミ「…………」

ロ「はい、分かってましたとも。僕がこねますよ」

ミ「書物によりますと、こねというのはつきよりも重要なポジションだそうです」

ロ「成程。……って、どんな書物だよ?!」

ミ「古本屋で『餅つき大全』という書物を買っていた事をつい先ほど思い出しまして」

ロ「成程。……って、いつ取ってきたんだ?!」

ミ「つい先程」

ロ「そうか。じゃあ君に疾風のミレイユという二つ名を授けよう」

ミ「しっぷうのミレイユ……男らしい名前ですね」

神「おりょ、二人ともどうかした?」

ロ「いや、何でもないですよハハハ」
ミ「申し訳ございません。それでは準備にとりかかりましょう」



ミ「――そういえば」

神「? どうかしたの?」

ミ「餅つきというのは、一日か二日ほど前から準備が必要と聞きましたが……」

キ「それなら安心しろ、準備ならしてある」

ロ「随分と親切仕様なんですね」

キ「そうじゃなきゃ番外編ここで終わるだろ」

ロ「まあその通りなんですけど」

ミ「なら、早速はじめましょうか」

神「さんせーい! 餅つきなんて初めてだからワクワク♪」



神「準備はOK?」

ミ「大丈夫です」
キ「ああ、後はついたりこねたりすりゃいいだけだ」
ロ「はい(なんか悪寒が……)」

神「それじゃあいくよ! ロイくんよろしくね!」

ロ「は、はい」神「せぇえええええええええええええええい!!」
ドゴッッ
ロ「ちよっ、待っ!!」

神「まだまだぁー!」
ドゴッッ ゴガッッ
ロ「ちょっとストーップ!!」

神「えー、いいところだったのにー」

ロ「いや、このままだと臼と杵が逝きますから! もう少し威力を抑えて!」

神「はーい」
ドガガッッ バゴベッッ
ロ「なんだかどんどん酷くなってる気がするんですケド!」

神「これでも! 抑えてる! よ!」

ロ「いや、ちょ、ま、指、指がぁああああああああああああああああ!!」


キ「……俺がつく」

ミ「私がこねます」

ロ「是非、是非そうしてくだざ……ガクッ」

神「そうか。まだやってたかったけど、二人もやりたいだろうし交代だね。それに重量がヘビー級だから疲れちゃった」

ロ(よかった……。神様ありがと……、っていだだ指がッッ……)



神「なんだか、あっという間に終わっちゃったね」

ロ「二人の抜群の安定感のお陰でしょうね」

キ「なかなか面白かったな。また会う機会があったらやろう」

ミ「そうですね。なんだか餅つきの才能に目覚めた気がします」

神「さてさて、食べよう! 硬くなる前に美味しいまま食べなきゃ勿体ないもん」

ロ「なんだか一杯用意されてますね」

キ「きなこやら醤油やら海苔やら……」

神「どれからにしようか迷っちゃうね」

キ「なら俺は……」

ミ「それは?」

キ「醤油につけた後、七味をかけて食べる。美味いぞ」

ミ「成程、そんな食べ方が……」

キ「後、雑煮とかもいいな。俺は煮干しとかをダシにして食うことが多い」

神「おいしそー!」

ロ「雑煮って地域で随分変わるらしいですよね」

神「うんうん。具を入れる地域もあれば、餅オンリーな地域もあるみたいだよ」

ミ「なんだか、一つのものなのに変わるだなんておもしろいですね」

神「そうだよねえ。……まあ、でもさ」

ミ&キ&ロ「「「?」」」

神「一つのキャラでも、他の人が書くことによって皆違う風に輝いて――なんだか、そういうのっていいよね」

キ「そうだな。……それに」

神&ミ&ロ「「「それに?」」」


キ「――――それに、こういうのはそのキャラの新たな一面が分かるしな。作者でも気付かなかった魅力ってのが、他の人が引き出してくれる事もある」

ロ「そうですね。そうかもしれません」

ミ「なんだか、作者にしては珍しく綺麗に締りましたね」

ロ「うん、その一言のお陰で台無しになったNE」

神「ま、私たちらしくていいんじゃない?」

キ「んま、それもそうだな」

ミ「――それでは、そろそろ締めの一言でも言いましょうか」

キ「それもそうだな」
神「さんせー♪」
ロ「そろそろそうしましょうか」


ミ「――――それでは」

全「「「「せーの!!」」」」



「「「ハッピーニューイヤー!!!」」」「汚物は消毒じゃぁあああああい!!!」







ロ「――――って、今の台詞誰?!」