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*143*
屋上、マスコミがヘリコプターを取りだしカメラを向ける中、ミコトは世間に向けて演説を始める
ミコト
「さて‥‥‥‥マスコミ諸君、私が冬華原尊(フユガハラミコト)‥‥‥‥アンノイズの全ての実権を握っていました」
ミコト
「いや、握らせてくれました」
ミコト
「今回の騒動を受け、私自ら出る時期が来たと察し、こうして表舞台から姿を現しました」
ミコト
「‥‥‥お伝えします、アンノイズの目的とは?」
ミコト
「なぜ、日本の皆様を苦しめ、怪物を作り続け、仮面ライダーフォルテと敵対してきたのか?」
ミコト
「音楽が嫌いです」
ミコト
「____私は音楽が嫌いだ」
ミコト
「私はこの令和の時代に流れる、美しいと押し付けられる音が嫌いだ」
ミコト
「ピアノの音が嫌いだ、クラシックが嫌いだ、コンサートが嫌いだ、吹奏楽が嫌いだ‥‥‥‥‥」
ミコト
「しかし、昔からそうだったわけではありません」
ミコト
「‥‥‥‥私や、あなたが子供の頃、世界はたくさんの音で溢れていました」
ミコト
「童心を持っていた幼き私は、点滅する踏切の音、車が走る音、カエルの鳴く声や電話の音まで‥‥‥あらゆる音が面白くて、楽しく感じていました」
ミコト
「これを聞いている皆さんの中にも覚えがあるはずです、沢山の音に囲まれて‥‥‥ここまでの人生を歩んできました」
ミコト
「ですが、今の‥‥‥音楽時代はどうですか?」
ミコト
「‥‥‥‥私を形成してきた物は、醜い音と吐き捨てられ、処分されていった」
ミコト
「何もかも!ゴミのように消し去ろうとしたのだ!!」
ミコト
「そればかりではない‥‥‥音楽を使った繁栄を謳ってはいるが‥‥‥やっていることは音楽の統一化!」
ミコト
「世界にはクラシックと定義付けられる音以外、全てを捨てたのだ!」
ミコト
「その流れを拡大化するために、音楽法なんてものが作られた!!」
ミコト
「‥‥‥‥‥【政府が定めた、ドレミファソラシドが奏でる美しい音色】以外は違法であると」
ミコト
「そんな世の中でいいのか!!?」
ミコト
「‥‥‥‥幅広い音楽は人類に必要なものだ、それを奪い去る日本政府は、フォルテは‥‥‥」
ミコト
「人類悪、いや世界悪だ‥‥‥‥!!!」