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*184*
雄吾
「もうフォルテとして活動するな?」
「そうだ」
雄吾
「…………どうしてですか?僕はここまでやってきたじゃないですか」
「そうだ」
「音楽時代のためのライダーが、音楽を破壊しようとしている………」
「今、この世界は音を嫌うものが増えてきている」
「そして何よりも、仮面ライダーパンクとアンノイズの戦いで皆が気付かされた」
「音楽に必要なのは美しい音色ではなく、音を楽しむ人間たちの気持ちだということが」
「君は音楽を金儲けのことにしか考えていない…………雑音を醜いと言うが」
「一番醜いのは、音楽というものを素晴らしいと思わず利用するだけ利用し切り捨てるフォルテの心だ」
「音楽に関わろうとするな、この悪魔め」
「金の事で誰にも目を向けない………悪魔め」
雄吾
「僕が…………悪魔だって?」
「そうだ、悪魔だ」
雄吾
「………………」
「お前は、仮面ライダーフォルテは」
「日本には必要ない」
雄吾
「作ったのは向こうだろう………?」
「だが、フォルテを勝手に操作し日本を荒らしたのはお前の独断だ」
「お前が本来の変身者では無いことはとっくに調べてある、使えるだけ使って切り捨てるつもりだったが………」
「今が、その時だということ」
雄吾
「………………音楽、素敵なもの、全て、全て僕の」
雄吾
「フォルテはみんなの為に!皆はフォルテの為に…………」
雄吾
「そのみんなに」
雄吾
「みんなに含まれない存在は…………」
雄吾
「無くても、いいよね」
……………
遼
「そろそろ雄吾が狂う頃か」
遼
「まぁ、よくやった方だよ……………雄吾も薄々気づいていただろうな」
遼
「フォルテニウムはあくまで才能を引き上げる為のもの」
遼
「無いを何倍にしたところで、才能ゼロは何も変わらないこと………だから、多数のフォルテニウムによる幻覚作用を用意させたことも」
遼
「自分にはなんの才能もないことも…………」
遼
「…………フハハッ!」
遼
「フォルテニウムさえあれば私はどこでもやっていける、この世界も雄吾も知ったことか…………」
遼
「私だけが生き残る!」