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*191*
愛弓
「つまりあれは………」
たくっちスノー
「民衆だな、詩伍郎氏達の歌に感化され、歌う楽しさを捨てなかった人間達だ」
詩伍郎
「え、なんで俺の歌?」
愛弓
「実は録音して世界中に送り付けたのだ」
詩伍郎
「準備ってそれか………」
たくっちスノー
「それがどういうわけか仮面ライダーにする………と、いやまぁ、実を言うと有り得ないわけじゃないんだ」
詩伍郎
「んえ?」
たくっちスノー
「仮面ライダーになるための条件は様々だ」
たくっちスノー
「バグスターウイルスに感染する、ハザードレベルが2.0に達する、魔法使いに認めてもらう、悪魔と相乗りする覚悟を決める、欲望が何一つない存在になる…………」
たくっちスノー
「世界によって仮面ライダーの【素質】っていうのは異なっていくんだ」
詩伍郎
「じゃあ、この世界にも仮面ライダーの素質がある訳?」
たくっちスノー
「ある、だから母さんと一緒に探したんだ」
たくっちスノー
「実を言うと素質は誰にでもある単純な事だから、最初は簡単に見つかるよなと思ったが………」
たくっちスノー
「案外見つからなかった」
詩伍郎
「それで、その素質ってなんなの?」
たくっちスノー
「心から音楽を愛する人間だ」
詩伍郎
「!」
たくっちスノー
「そんなもんは現れなかった、雄吾と音楽法が音楽の自由性を省き、罰のプレッシャーが心の余裕を無くさせていったんだ」
たくっちスノー
「そんな中アンタが弾き語りをしているのを見つけたんだ、クラシックを強要される中ロックを愛し、好きなように歌う、坂東詩伍郎という男が」
たくっちスノー
「だから、仮面ライダーパンクの力を得られたんだ」
詩伍郎
「‥‥‥‥そういうことだったのか、でもなんでヒットまで?」
ウォズ
「そう、仮面ライダーヒットは本来存在しえぬはずの形態‥‥‥だが、これはつまり」
ウォズ
「この世界がヒットの存在を認めた‥‥‥‥‥と考えるのが自然だろう」
たくっちスノー
「ああ、仮面ライダーヒットは正義の仮面ライダー、パンクと同じで歌を守るヒーローだ!」
詩伍郎
「良かったじゃないか、梨子ちゃん!」
梨子
「は‥‥‥はい!ありがとうございます!」