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〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
作者: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg  (総ページ数: 74ページ)
関連タグ: 家庭教師ヒットマンREBORN! オリキャラ 
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*32*

標的26 吹雪

戦いの合図とともに殴りかかった。
負けたくないから、役に立ちたいから、死にたくないから。
しかし、なんなく避けられ、逆に蹴りを入れらた。

「っっ!!」

危なかった。ガードが少しでも遅れてたらあばらの骨折れてたかも…
痛い。嗚呼、そうかこれは夢じゃ無かったよな、冗談でもないんだ。

                    これは現実だ。

今は、恐怖を忘れなくちゃいけない。相手が何の使い手か見極めるんだ。様子見なんてしてる時間は無い、隙をつくらず攻撃をしなくてはこっちが負ける。
隙をつくらず戦う、それは案外難しかった。集中力が切れない様に気を付けなければいけないからだ。しかしそれのお陰と言っていいのか、何発か貰うけど、やっと、互角になってきている気がする。
四分六分くらいかな、勝敗は。 五分五分にはなりたいな。
すると、今まで黙っていた神威(さん・・・?)が口を開いた。

「・・・・・・貴様は、一般人だろう。何故戦う」

神威(さん・・・?)の言葉に戸惑った。何故それを今聞くんだと

「何故、今それを聞くんですか?余裕ですね」

少々腹立ってしまったぞ?オラ

「貴様と沢田とかいう軟弱者は、唯のクラスメイトだろう。何故この戦いに参加した」

軟弱者って…まぁそうなんですけど。

「沢田にあのクレイz・・・スクワ―ロさんに襲われた時助けて貰ったからです。」

それ以外に理由は無い・・・多分

「そうか、お前がスクワ―ロのいっていた者か。」

というか面倒になってきたな、戦いながら喋るのって。

「聞きたくないけど、何て?」

「変な術を使ってきた変な奴。」

変を二回付けられた。傷付くじゃないか

「貴様、『言ノ葉』の者だろう。もう一度聞く、何故里から出て此処で戦っている」

 ドクン 心臓が、大きく音をたてたのが分かった。
ナンデシッテイルノコイツ。カクシテイタハズナノニ。

「図星か」

「黙れ、何でそれを知っている。ばれまいとしていたのに・・・!」

「何故? 敵の情報を集めて戦いに備える、基本だろう?」

だからってそこまでするの・・・・・・!?
怖くなった。容赦のない無慈悲なその存在が。

―吹雪―

そんな言葉が神威には似合っている気がした。

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