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標的39 何が正しいのかなんて知るか
一瞬、一瞬だけ、雲雀さんが不利かな・・・?って思った。だって、殺しのプロですよ?大丈夫かと心配してもよくね?
でもそれって甘い考えだよね、今まさに、雲雀さん有利だもん。まぁ、相手さんは怪我もしているし、当然っちゃ〜当然なんだろうけど、
怖い人だな。
「あ、逃げた」
何故か、そんな間の抜けた声が自分の口から出て、場違いすぎるだろ!!と自分で突っ込んだ。
王子さんは逃げたと言っていいのか悪いのか分からないけど、雲雀さんの前から消えていた。すげぇ
今思うと、私は、正しい事をしているのだろうか、間違っているのではないかと、そう思ってしまう。
沢田達と知り合わなければ、こんな戦いに参加しなくてもよかったんじゃないかと、思ってしまう。
知り合わなければ、私はあんな呪いみたいな力を使わなくてもいいんじゃ無かったのではないか。
「でも、良い事はあったよ・・・・・・ね」
沢田達に、信用してもらえた。心配してくれた。頼って・・・?くれた。京子ちゃんと花ちゃんと知り合えた。
嗚呼、嬉しい事の方が多い、多過ぎる。
「んじゃ、もう少しあのリング泥棒を捜すかね」
よいしょっと座り込んでいた体制から、立ち上がった。
何が正しいのか、そんなもんは知らん。興味も無い。ただ、ただ、自分の正しいと思う事をしていけばいいよな。
「生き残るぞー」
んで、皆で帰ろう。生きて・・・さ。
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