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*5*
標的3 激怒
学校に、行くのおっくうになったな…。
女子の目が怖いなあ〜・・・いや、マジで怖い。Uターンしよっかな…。
其う考えてUターンしようとしたら
「ねぇ、何Uターンしようとしてるの?」
わぉ、雲雀恭弥さんだ…。咬み殺されるかな?
「・・・やだなぁ〜、そんな事しませんって。(怖い怖い怖い)」
「ふ――ん、ならいいよ。」
た、助かった・・・。よかったよかった。
ん?なんかうちのクラス騒がしいな?
どうしたんだろう?
「あっ!!遠藤さん!!」
ん?
「なに?笹川さん」
どうしたんだろう、あんなに顔真っ青にして・・・
「今、教室に入んない方がいいと思うの。」
は?何言ってんだろ、なんか変・・・?
忠告を無視して教室に入ると、黒板に
【遠藤綾乃は、小6の頃、いじめにあっていた】
とデカデカ書かれてあった。
「何これ。」
ふざけてんじゃねーよ
「はぁ、ちょっと全員聞いて」
シンっと静かになった。
「誰が書いたかは知らないし、興味もないけど、こそこそとしてんじゃね――よ!!そんなに私の事が嫌いなら堂々と身一つで、担架を切りやがれ!!過去を持ってこなきゃ勝てねぇのかテメェらはさぁ!!」
言ってやった。もっと沢山言ってやりたいけど女子も男子も恐怖に怯えていたから流石にやりすぎたかなと、思ったからやめた。
「以上。」
そう、言い残し教室を後にした。
「え、遠藤さん」
数名の女子がやって来た
「あの、私達・・・」
「何?私は誰がやったなんて言ってないけど?何か用?」
「う、ううん。何も・・・」
はっ、言ってやった。ザマ―ミロ
あ、笹川さんだ。
「笹川さん、アリガト。気ぃ使ってくれて。」
「ううん!!何もなくてよかった!!」
嗚呼、此の子優しい子だ。そして強い人だ。
私とは違う・・・
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