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標的46 それは旅路の始まり
「・・・・・・!!?」 「・・・・・・」
遠くで声が聞こえる何人かは声を荒げて一人の声は淡々としている。
誰がいるの・・・・・・?
あ、起きなきゃ駄目だよね、今起きるよ。起きれたらの話だけどさ
ゆっくりと眼を開けると、沢田達+αがいた。
「あんたは・・・嗚呼神奈か、おひさ〜元気そうでなにより」
「お久しぶりです、綾乃さん。里帰りしてくれた時失礼な態度をとってしまって申し訳御座いません。」
花の様に笑う神奈。あ〜可愛いなぁ。
「本当、アイツになると、失礼だよね」
冗談っぽく言ってみる。コイツの母は私も嫌いだから何にも言えないけどね。
「・・・で?なにしに来たの?」
神奈という少女は用件を短く言う奴だから無駄話なんてものはしない
「選んでもらおうと思って、自分の運命を」
その時私は声を失った。死ぬしか残されていない道にはもう一つ道があると言う希望が体を支配する。
「どうすればいいの・・・?」
生きたい 生きたい 生きたい 生きたい
死なづにすむ方法を試したい。諦めたくない。
「とある場所に行って頂きます」
そう言って地図を渡してきた。
「ここに書かれている場所は、生命力が溢れている場所です。ここに書かれている場所を全て行き最後に此処へ行って下さい」
「そうしたら何が起こるの・・・?」
「言ノ葉一族の聖なる場所と言われている所があります。もしかしたら色々な生命力と共鳴して伸びるかもしれません。」
あまりお勧めは出来ませんが、そう小さく漏らしていた。
「成功確率は?」
「10%です」
ひっく!!10人中1人の割合かよ。私は・・・
「やってやる」
一人の座を奪ってみせる、絶対に。
地図をもぎ取って見て見ると、イタリアが多かった。
あ、あれか?イタリアには世界遺産が一番多いからか?多いからなのか!?
「つー事で、沢田達、私は行くから。」
そう言って出て行った。沢田達は何か言いたげだったけど、何も言わなかった。
「・・・・・・・・・・・・待っててね。」
小さい声で言うのが精一杯だったから聞こえてないかもしれない。
でもいいか。また会いたいと思える間に行かなくちゃいけないしさ。
さぁ、行ってやりますか!!この地図の場所へ!!
そんで帰る、あいつ等の待っている場所に。
「ただいまっ!!」って元気よく