完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*64*
標的54 笑い ディーノside
どうも綾乃の態度が可笑しい。あの態度は何かを隠している時の態度だ。
小さい頃、足を捻った時もあんな態度だった。
名に隠してんだよ・・・。嫌な予感がするんだよなぁ。
変に考え事をしているし・・・
「ディーノ、今日はもう帰るね。お邪魔しました。」
「え?泊っていかないのか?もう暗いぞ」
「いやいや、甘えたらいけないし・・・」
俺の方が年上なんだから、少し位甘えても気にしねぇのに
はぁ、つい小さくため息を漏らした時だった。
綾乃が、やや顔を暗くしていた
「綾乃・・・?」
「・・・や、やっぱり、と、泊まってもいい・・・?」
おずおずと言ってきた。もしかして
「ホテルにチェックインし忘れたのか・・・?」
まさか…と思っていた顔が赤くなったのか少し俯いたままコクンと頷いた。
「ぷっ、アハハ」
つい声に出して笑ったら、わなわなと震え
「わ、笑うなぁぁぁぁぁぁ!!」
綾乃は叫んでいた。流石にこれは無理だろ・・・!!
俺は大きな声で30分位ずっと笑って、綾乃にその後思いっきり睨まれた。
やっぱちいせぇ頃からかわんねぇな。人に頼る事が苦手な所
何か安心したけど、少し寂しいな。
何時か、他人を頼れる事が出来ると良いな。応援してるからな
頑張れよ。
PR