完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*65*
標的55 イタリアの夜
・・・クッソ、ディーノめ・・・、あんなに笑うなんて・・・
普通だと思う。間違ったり失敗したりする位・・・
なのに、何であそこまで…笑うかな?
そう、ディーノに対して恨み辛みを心の中で言っていると、使用人だろうか、そんな人に話しかけられた。
「遠藤様、お部屋の準備整いました。」
言い方に一生なれることは無いんだろうな。
私は一生「遠藤様」なんて呼ばれることはあり得ないし。
そう思いながら、礼儀は必要だとしっっっかり教わったから
「あ、有難う御座います。」
お礼は言えた。でも消え入りそうな声だった。
自分ながら思う。情けねぇぇ。
案内された部屋は、豪華、というより綺麗だった。
いやいや、高そうなのは変わらないんだよ?
何て言うか、こうキンキラキンに輝いているって感じじゃなく、鮮麗された美しさってやつ?そんな感じだった。
こう、イタリアの(あ、イタリアだった)金持ちのお嬢様が使ってそうなそんな部屋だった。
「まじでココですか・・・?」
「左様で御座います」
使用人さんがいなくなってから、私は小さく呟いた。
「・・・やっすい部屋で、汚しても文句言われない部屋に変えてもらいたい・・・」
ベットに倒れ込んだ。
ディーノって金持ちになったんだなぁ・・・。マフィアってだけでもう次元が違うのに・・・。
ふと、時計を見るともう9時55分になっていた。
寝間着に着換えておこう。何があってもすぐに寝れる様に
私は無関係ですって言う様に。
私の中でのマフィアは危ないイメージで敵襲がありそうな感じだから
「こんなんで大丈夫かな・・・」
残された時間は、どんどん使われていくのに、解決方法は見つからず一日を潰してしまった。
「でも、楽しいし、いっか」
ポジティブに考えて、今日は早く寝よう。
明日、また頑張る為に
PR