完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナ  ?
作者: ルル  (総ページ数: 238ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~

*123*

みんな・・・オツカレ・・・!><
これからこの小説の文章の所為で疲れる・・・ことは、ないかな・・・
+++
「うそ・・・・うそでしょ!?」
ルナが銀色の髪と尾を揺らし、立ち上がった。
「・・・そんな・・・」
サーヤたちも絶句するほかなかった。
「あんなに綺麗な所だったのに・・・」
いつも元気な美羽でさえ、今にもなきそうな顔をしている。
それを、雪乃が慰めていた。
「ルナ・・・祖父さんの所・・・いくか?それとも」
「スネリの家に行く。サネルちゃんやふうりたちが心配だから」
その言葉に、タイは頷いた。
「皆動けますか? 試練が省かれたからそんなに疲れてないはずだけど・・・無理だったら言ってください」
ルナの言葉を聞いて「無理」という者は誰一人居なかった。
「・・・スネリの家に行くだけでも最低10の戦闘をすることになるかもしれない。中途半端な気持ちで居たらすぐにやられるぞ」
「大丈夫です」
「なめんなよ!」
「負けるつもりなんかこれっぽっちも無いわ」
「右に・・・同じ、です」
「そうだな・・・」
マテリアルたちの返事を聞き、ルナとタイは顔を見合わせ頷いた。
「じゃあ行きます!走ってください!」
なるべく悪魔には見つかりたくも戦いたくもない。
なら見つからなければいい。
必要最低限の戦闘をこなしながら、ルナたちはスネリたちの家へ走っていく。
「ッ・・・・不動足過符・・・救々如律令!」
「青竜・白虎・朱雀・玄武・空陣・南斗・北斗・三台・玉女」
ルナの呪符とタイの九字が襲い掛かってくる悪魔を一発で仕留め、消していく。
サーヤたちの出番は無いに等しかった。
「す、すごいね・・・・」
「・・・人間界と妖界だと力の使い方が違うのか・・・?」
サーヤとレイヤはそれぞれ感想を漏らしていた。
「・・・あと少し・・・臨・兵・闘・者・階・陣・裂・在・前!」
目の前に居た下級悪魔を倒し。
「つ・・・ついたぁ・・・・」
ようやく、スネリの家にたどり着いた。
まさか、前回あんなにのんびり楽しく歩いていた道のりが、こんなに過酷なものになるとは誰も想像しては居なかっただろう。
ルナは息を整えると、全員に「入ってください」といいながら、ドアを開けた。瞬間。
「ルナ〜!!!」
「ルナちゃん!」
奥から恐るべきスピードで、ふうりと、それを追うようにサネルが走ってきた。
「ふうり、サネルちゃん!」
ルナは妖精姿のふうりを見ると嬉しそうに笑い、サネルのほうを向いて言った。
「ここは、大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫よ。ふうりちゃんとソラウさんが何度も守ってくれたから」
その言葉に、ルナはいつの間にか前に居たソラウと、肩に飛び乗ったふうりに向かって、「ありがとう」といった。
「それで・・・ルナちゃん、一体これは、どうなってるの?」
サネルの言葉に、ルナはうーんと数秒うなってから、簡単に状況を説明した。その内容に、サネルの顔がみるみる蒼白になっていく。
「サネルちゃん、大丈夫!私、今から叔父さんのところに行ってくるから!絶対に、妖界を守る!」
「ルナちゃん・・・・ありがとう、頑張って。でも、絶対に、無理はしないでね」
「うん。じゃあ・・・」
「いってくるね」とルナはいい、来たばかりのスネリの家を後にする。
サネルたちの安全を確認する為だけだったので、長居する必要は皆無だ。

表情を改め、ルナたちはルナとタイの叔父・・・かつて二人と戦い敗れた、レイルのもとへと向かった。

122 < 123 > 124