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*15*
はっはやくね、ページ増えるの!?
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「竜堂たちはいいのか?」
翔が、事務所に電話を入れ終えてから聞いた。
「あ、私たちは大丈夫です。スネリたちにも許可取ってますから」
「まぁ、あまり遅くなるのは・・・・」
ルナたちの答えに、マテリアルたちは頷く。
もちろん、ゆのりと霧亜もOK。
「じゃ、いこうk」
徹平が右手を挙げ、皆もそれに続こうとすると。
「ダメです」
「「「「「「え?」」」」」」
「・・・・ダメです」
「ダメだ」
傍でずっと無言で話しを聞いていた伊吹と圭吾が言った。
「な、なんでだよ!」
「紗綾助けにいくんだろ!」
「今からじゃ・・・・」
不満そうなルナたちに、圭吾が話す。
「そりゃ、僕だって今すぐにでも帰ってきてほしいです。
でも、魔界は崩壊してしまったんですよ。どこに何があるのかもわからないかも知れないじゃないですか。危ないです」
とても複雑そうな顔をして訳を話す圭吾。
さらに圭吾が続けようとしたときだった。
「そんなんじゃ、仲間なんて言えない」
よく通る声が響いた。
「・・・サーヤは”仲間を守るため”に落ちたんだろ。
なら俺たちも、”仲間を助けるため”に動くべきだと思う」
陸だった。
こういう考え方は、やはりサーヤの傍にいた時間が皆より長いことを物語っている。
「・・・・・」
圭吾たちは黙ってしまう。
「そうです。私は、何度も紗綾さんに助けられました。
傷つけたこともありました。でも、やっぱりそれは・・・仲間だから・・・、私は、紗綾さんを助けに行きます」
志穂が凛とした瞳で、まっすぐ圭吾の顔を見た。
「っ・・・・」
「圭吾先生」
「お願いします!」
ルナたちの強い意志。
何を言っても止まらないだろう。
「・・・解りました。・・・・許可します」
圭吾ははぁっと短いため息をつき、ルナたちに言った。
「・・・戻ってきてくださいね」
「「「「「はい!」」」」」
ルナたちは人気のない場所にきている。
道を開くのは、最初のときより少ない、3人。
少し時間がかかったような気もしたが、今そんなことを気にしている暇はない。
ルナたちは”仲間を助けるため”に、崩壊した未知なる世界へと、踏み込んだ―――――
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こんな感じ?