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*163*
……気づけばそこは人間界だった。 ここは二剣山。妖界と人間界がつながる場所。
サーヤはルナ達よりも早く意識を取り戻した。
「さっきの…あの人…」
おぼろげな意識だった。 でもはっきり解る。
あの人は、自分たちの母親だとーーーー。
そこには、母の姿はすでになかった。
___
やっと会えた。 嬉しさで涙がこみ上げてくる。 でもまだ会えない。何の理由があるわけでは無い。ただ私の心の準備が出来ていないだけ。 あの子達に拒否されるのが怖い。
あの子達をおいて消えた私は責められても仕方がない。
だからーーー
今は会えないよーーー
「ごめんね…紗綾、黎夜、夕夜…」
女ー綾香は、まだだれも目覚めないうちに一人姿を消した。
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