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*212*
第三章〜出逢って、別れて〜
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「臨・兵・闘・者・階・陣・烈・在・前!」
ルナは妖怪が視界に入るなり九字を飛ばす。
「光よ、悪を断つ剣となれ!」
「闇よ、光を切り裂く剣となれ!」
レイヤとユウヤが剣を使い切りかかり、サーヤも矢に力を乗せ飛ばす。
一度にこんな攻撃が来れば、さすがにダメージは通るだろう。でも。
「ふぅ・・・・ なぁんだ・・・・こんなものかぁ・・・・」
煙の中から聞こえた声は女の声。
(え・・・・・)
瞬間、煙が晴れる。
女の妖怪の手には、大鎌。
どうやら、人に化けているらしい。能力が推測できないのが厄介だ。
「っ・・・・・・」
すさまじい妖気に、ルナたちは数歩後退る。
「あっははは、伝説の子、強いって聞いてたのになぁ?
あの悪魔の大群倒したから・・・相当強いと思ってたのに・・・
あーあ、君を倒したらもっと強くなれると思ったのになぁ・・・
これじゃあダメじゃん・・・・・・・・・
だからさーぁ・・・・・・
教えてよ 悠久の玉の ありか」
妖怪はからからと笑いながら、ルナの赤い目を見て楽しそうに言った。
「貴方なんかに教えない」
ルナが言い切ったとき。
ザッ
と鋭い音がした。
志穂たちだ。
「皆さん大丈夫ですか!」
「さあやっちー」
「志穂ちゃん、徹平さん!」
他にも、後ろから、鳴神、美羽、雪乃、と続いてくる。
「わっ! いっぱい来た! たのしーなぁ・・・・・
じゃー・・・・アタシが勝ったら
教えてね?悠久の玉の、ありか・・・・・・」
妖怪は言うと、大鎌を目いっぱい振り上げる。
ルナたちは息を呑み、始まりを待つ。
妖怪の持つ大鎌が、勢いよく振り下ろされた。
+++
マテマテ16巻の表紙がすげえ・・・・