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*224*
四月。
サーヤたちは中学生になった。 相変わらずレイヤの人気は健在で、ユウヤも同じ校舎に居るせいか、騒ぎは何時も倍増。 サーヤは毎日のように疲れて帰るのが当たり前になっていた。 公開授業で来ていた綾香も、この光景に目を見張ったらしい。
「じゃあ、この答えは?日守さん」
『はい?』
こんなことは日常茶飯事だ。
ルナたちと別れてからまだ三ヶ月しか経っていないのに、とても昔のことのように思えてしまう。
「あっと言うまだね」
「ああ」
「中学生の大変さがわかったかな」
「去年まで行ってなかっただろ」
「あれそーだっけ」
こんなやり取りも、サーヤたちにはうれしく思える。
半分悪魔、魔王を倒すマテリアル、と言う肩身の苦しい立場に居た故の事なのかもしれない。
「ずっと…一緒に居てね」
『勿論』
三人は、微笑み合った。
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