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*59*
久々にw↓
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最終的に出た結論だった。
「説得・・・・する」
鳴神が呟くように言った。
「え・・・・京一郎、良いのか?」
徹平は驚いて、鳴神を見た。
「・・・ダメもと・・・だけどな。父さんたちと向き合う、いい機会だと思うんだ。新しい母親にも・・・」
鳴神がいまだに、「新しい母親」と呼んでいる事に、ルナは寂しさを感じる。
「あの、鳴神さん・・・私・・・あの、「お母さん」って・・・呼んで上げてください。問題を持ってきた私が言うのもなんですけど・・・鳴神さんも、受け入れてあげてください。」
ルナの言葉に、タイがふ、と小さい笑みを見せ、鳴神が目を見開いた。
「・・・・母さん・・・・か・・・・・」
「頑張ってください、鳴神さん。」
そんな様子を見て、サーヤたちは思った。
ルナやタイは、自分達よりもはるかに大人なんだ・・・と。
きっと、今までの戦いが、彼女たちを強くしてきたのだと。
「・・・やってみる。」
鳴神は言い、店を飛び出した。
_____
ルナの言葉で目が覚めた気がした。
”親が拒絶している”だけではない。
”自分自身”も拒絶していたのだ。
真紀子を認めていなかったわけではない。
ただ、自分の本当の親と比べてしまっただけ。
だから、自分から受け入れる。
受け入れなければ何も始まらないだろう。
完全ではなくても、受け入れよう・・・・。
そう考えているうちに、住んでいるマンションが見えてくる。
中に入り、部屋を目指す。
そして。
「・・・・ただいま」
今まで自分から言ったことのなかった、「ただいま」という言葉。
そして、ためらわずにリビングのドアを開けた。
中では、親二人が仲良く話していた。
「・・・ただいま」
もう一度。
「京一郎・・・何事だ」
父が、真紀子と話すのを中断し、こちらを向く。
「・・・・話が、ある。」
ごくりと、息を呑んだ。
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誰かきて〜><