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FAIRY TAIL 過去魔法 ―完結!―
作者: ハヤチ  (総ページ数: 82ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 流れ星 
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六話「目的」



「アリア、もう準備は整った?」
「ああ。…さっきは異常に殺気立っていたな、お前。」

アリアの言葉を無視し、アイリは話を続けた。

「目的を遂行しようよ、はやく。」
「急ぐなって、もうすぐ完成する…。」


にんまりと、アリアは笑う。












「『兆年孤独唄』が……。」



「グレイ、なに?『兆年孤独唄』って…。」
「ああ、ハッピーは知らなかったよな。」



―ハッピーが生まれる一年前―


「みんなぁー!」

リサーナが一冊の本を持ってナツ、グレイ、エルザの下に走る。

「?どうした、リサーナ。何か変な物でも見たのか?」
「面白いものでも見つけたのか?」
「火かー!?」

色々な意見が飛び交うが、リサーナは首を振る。
そして、本の中間のページを開いた。

「これこれ!『兆年孤独唄』って言うんだけど、願い事が叶うんだって!」
「聞いた事が無いな…。」
「つーか、孤独唄って…。悪い予感がするんだが?」
「おおおっ!マジか!」

ナツも本を見るが、「難しい」と一言呟いた。

「この大きな機械が、『兆年孤独唄』なんだって。」

描かれている絵は、鍵の形だ。
コレは今何処にあるんだと、エルザがリサーナに問う。

「分からないなぁ…、本にはもう深い深い海の底に眠ってるって…。」
「そうか、その魔法は欠点などないのか?」
「ううん、動かすには過去…辛い過去を集めて集めて…最後に鍵で扉を開けるんだって。」
「鍵?」

グレイが疑問に思う。

「鍵を鍵で開けるって…。」
「うん、おかしいよね〜…。」

その時は笑い事だったが、ある日に大人が読んだまま置いてあった新聞紙を読むと。


『封印されていた兆年孤独唄、何者かにより奪われる』

一面トップとなったその記事。

それからすぐに忘れていたが。


今、ここで思い出すとは思いもよらなかった。


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