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FAIRY TAIL 過去魔法 ―完結!―
作者: ハヤチ  (総ページ数: 82ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 流れ星 
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*14*

「は、はぁ?」

グレイは今、間違った事を言っているとは思わなかった。
確かに『静』の造型魔導士は、その物体が無いとそれを思い通りに造型する事は出来ない。

「だって………、   『無い』とは言ってないもん。」
「ええ!?」
「それに、貴方を捕まえたのはそんな目的じゃない。」
「というか…鍵って……!」
「ええ!あるわ……『独創の鍵』ともう一つの鍵はね。」
「っだってあれは…!」
「どこかに隠されているのよ。」
「鍵…?」

ポツリとハッピーが呟く。

「ええ…本当の事を言うとね?」

その目は、哀しみに満ち溢れていた。

「私は世界を救いに来たの。」
「え?」

マヌケな声が、グレイから出た。
クス、とアイリが笑う。

「この世界は後5日後






























龍が溢れ出る。」


その言葉は信じられなかった。
だってそれじゃあ。


「信じられるかよっ!それ…エクリプスじゃねえか!」
「あら、酷い…。分かってくれると思ったのに。」
「思うわけ無いだろ!それで未来のルーシィは…!」

そこからグレイは口を閉ざす。
ハッピーは震えながらも叫んだ。

「そうだそうだ!エクリプスと同じ仕掛け!?」
「兆年孤独唄は違うわよ。どんな願いも叶うの。時でもね。」

だから、とアイリは続ける。

「お願い、私の言う事を信じて。」

その目はまっすぐで。
それでも信じられなかった。

「駄目だ。」
「そうだ!大体―むぐ!」

いきなり顔を踏まれ、ハッピーの声が聞き取れなくなる。

「残念ね…、じゃあ拘束するわ。」
「ナツ達をなめんなよ。」
「強気。…足の腱でも斬ってやろうかしら。」
「そのときは、足を凍らして動かすさ。」

そのまま、グレイは牢屋にいれられる。
それでも大丈夫だと、グレイは思っていた。


いつも、あの馬鹿がくるから。
今回ばかりは、来て欲しくないが。


アイリは、コツコツと靴をならす。
そして、一つの銀の鍵を取り出した。



「開け、『りょうけん座』の扉、アステリオン!」

コレは補足だが、アイリは星霊魔導士でもある。

「フェアリーテイルを封鎖できる?」
「ゴァウウウウ…!」
「…そう、やってくれるのね。」

アイリはアステリオンを優しく撫でた。


「人質にするから、なるべくボロボロにせず、ね。」





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