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*18*
八話「仲間か敵か」
「グレイ、起きて!」
「ん…どうした?」
体を小さく揺さぶられ、グレイは目を覚ます。
目の前にいるのは、敵の―確かキク。
「てめぇはっ…!」
意識が急激に覚醒する。
ハッピーはグレイの背中にしがみついていた。
「お前、…何で逃げないんだ?」
「はぁ?」
「お前の魔力ならこんな檻、壊せるんじゃないか?」
何なんだ、この男は。
変に絡んでくる、それにグレイは嫌悪を抱いた。
「壊したらまた捕まえようとするだろ。人質も、いるみたいだしな。」
「なんだ、馬鹿じゃないのか。」
キクは初めて笑顔を見せる。
その笑顔は、本物の笑顔じゃない気がした。
「お前等、俺をどうしようが勝手だがな!アレだけは蘇らせるな!」
「それは無理だな、ここまで来たらもう引き下がれない。」
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