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*27*
「レヴィ、ありがとう。」
「うん。それよりはやく、グレイを助けないと!」
「分かっている。」
早く助けないと、その気持ちが大きかった。
「…………っん…。」
「どういうこと?」
「それが…。」
グレイが静かに目を覚ます。
どうやら目の前で、誰かが揉めている様だ。
声だけを聞くと、片方は恐らくアイリだろう。
もう一人は部下だろうか。
「兆年孤独唄の起動方法が分からない事がわかって…。」
「そう、なら昔の書がある筈よ…徹底的に探しなさい。」
「そ、そんな無茶な!」
どうやら仕組みが分からないようだ。
(起動方法は…って…?何で俺が知って…。)
「グレイ、起きてるんでしょう?」
「!!」
いきなり髪を掴みあげられ、苦しげな声が漏れた。
アイリの目は、徐々に深紅になっていく。
「知ってる筈よ、兆年孤独唄の起動方法!」
「っお前等は、知ってて奪ったんじゃねぇのかよ!」
「ええ、知らないわよ…アリアが苦心しながら調べあげただけだもの。」
パッと髪を放され、地に頭をぶつける。
痛みを耐え、反論しようとしたら腕を拘束された。
「!!?な、何だコレ…。」
「魔法を使えなくする様に小細工をしてあるの、…ここから出られないようにね。」
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