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*32*
「っく…!妖精女王、ここまで強いのか…!」
「っは…貴様もな。」
二人とも魔力を使い果たし、息が荒い。
エルザも鎧から装束に変えた。
「エルザ!」
「ナツ!成功したんだな!?」
「ああ!」
また剣を構えようとすると、ナツ達がこちらに走ってくるのが見えた。
エルザもまた、ナツ達と合流し走り出す。
キクは作戦が先ほど伝わったので、止めようともしない。
「空竜………。」
ウェンディが哀しげに目を細める。
だが、シャルルに急げと急かされ、そのまま走っていった。
「っナツ…?」
「グレイ、目が覚めたか?」
グレイが辺りを見わたすと、いつもの仲間の光景が見える。
どうやら自分は、ギルドに戻ったようだ。
「俺、戻れたんだな。」
「傷も浅いから、ウェンディに治してもらったぞ。」
腕を見ると、ちゃんと腕があるのを確認して安堵する。
あの時、斬られると思ったから。
「グレイ。」
「…じーさん。」
マカロフは真剣な顔で、グレイを見つめる。
怒られるのだろうかと覚悟して、目を瞑るが代わりに静かな声が聞こえた。
「ワシは気になることがあるんじゃが。…兆年孤独唄を創ったのは誰か知っとるのか?」
「…………ああ、それと兆年孤独唄の起動方法も知ってる。」
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