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*42*
「開け!『子犬座』の扉!」
「星霊魔導士なのね!?」
「二コラ!」
鍵からでたプルーに思い切り、 リッカが抱きつく。
「やあああ!可愛いのねー!」
「プーン。」
「…ああ、そうね。」
リッカはプルーを振り回しながら、思い切り空の彼方へと投げた。
空というより、地平線沿いだが。
「プルーーーー!」
「可愛いけど、騙されないのねっぐは!」
真剣な顔つきになった直後、リッカの顔にナツの拳が当たる。
そのままリッカは倒れ、ぴくぴくと痙攣していた。
正直、哀れすぎる。
「ナツーーーーー!!?」
「コイツ、馬鹿だなぁ!ヒーロー漫画とかさ、普通こういうの待つかよ!」
「まぁ、そうだがな。」
ナツの意見にエルザが納得する。
その納得の仕方はどうだろうか、とルーシィとグレイは不安になった。
―レヴィ達―
「孤児院って、どこにあるの?」
レヴィが、地図を持つリリーに問う。
ふむ、とリリーは地図を指で辿った。
「ここから東だな、直進すればつくぞ。」
「面倒くせぇなぁ…、手っ取り早く行く方法はねぇのかよ。」
「…乗り物使ったら早く行けるかもよ〜?」
「!…しょうがねぇな。」
乗り物という単語にガジルの体は硬直し、一瞬にして諦めた。
その様子にレヴィは面白そうに笑う。
リリーはその様子を、親が遊ぶ子を見るように見ていたことを二人は知らないが。
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