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*46*
「……貴様のせいだああああああ!」
「いや、なんでええええ!?」
実際はあからさまにナツが悪いのだが、状況が状況だ。
今は何故かエルザが悪いように見える。
「……あれ?ま、まさか!」
「へ?」
喜びの声を上げるルーシィに、涙目でナツの胸倉を掴んでいたエルザが振り向いた。
おまけにナツは何発か殴られたようで、タンコブができている。
「エルザ、貴方のおかげよ!あそこは壊して正解だったの!」
「ど、どうしてなんだ?」
「あれはいらないパズルの破片!残りの石版で、言葉が繋がるわ!」
エルザの顔から笑みが漏れ、胸倉を放され、「解せぬ」と、ナツが倒れこんだ。
その横で、グレイは合掌している。
「じゃあ、これでアナグラムが解けるのか?」
「うん、その筈よ。」
グレイが、ルーシィの指示通り並び替える。
石版の意味は、『願い』だ。
突如、石版が光りだした。
その光は、石碑の文字を変えてゆく。
「な、なに!?」
「石版の文字が…っ!」
その言語は、またもや東洋文字。
すると、エルザの顔はまたもや険しくなった。
「グレイ、読める?」
「ん…簡単に言うと、鍵の在り処のヒントだな。」
ヒントとなれば、後は探すだけ。
そう思えたが、その思いはすぐに消された。
「…孤児院、聖堂。」
「は?」
「いやだから、孤児院と聖堂しか書かれてない。」
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