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*53*
18話「悪魔の弓」
「………また、何も得られなくなっちゃったね…。」
腐敗してしまった街、スズランの街を抜けナツ達は途方にくれていた。
だが、グレイの声によってそれは杞憂となる。
「………いや、逆によかった。」
「えっ?」
チャリン、と首にかけていたソリタリオの首飾り。
「……これは、『独創の鍵』だ。」
「ええ!?も、もらってたの?」
「ん、最後にくれた。」
鍵は、独特な形をしていた。
漆黒に染まっていて、先は尖っている。
「…変な形ねー。」
「お前の鍵よりかは、変じゃねーよ。」
「うっさい!そういう形なんだから、しょうがないじゃない!」
「この鍵もそういうもんだろ。」
「…そっか!」
変なところで鈍いルーシィに、グレイはため息をつく。
彼も恋愛感情は、異常に鈍感なのだが。
「それで?どうするよ、これから。」
「んー、他の奴等に連絡とるか。」
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