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*54*
―レヴィ達―
「……使命、なんですよ。」
「えっ?」
沈黙を破ったのは、少年。
名前は確か―――――――『シエル』、と言ったか。
「僕は…、鍵を護る。その使命が、あるんです。」
「使命って、誰からその使命を?」
「メイキース、ですよ。」
凛々しい声が、耳に響く。
シエルの顔は変に切なかった。
「…使命じゃなくて、呪いかな。僕はかれこれ、何百年も生きている。」
「なっ……!」
するとシエルは布を使い、レヴィ、ガジル、リリーを拘束する。
「布造型、『鎖』!」
「きゃぁ!」
「ぐおっ、てめっ何しやがる!」
「ぬぅ…!こ、いつ……造型魔導士、か!!?」
腕に巻かれた布は、ギリギリと締め付ける。
シエルは目を俯かせ、服の上から何かを摩った。
「……呪いは、解けない。ソリタリオより、重罪を背負った僕は…。」
「ソリタリオ……!?」
先ほどナツ達から連絡をもらった、孤独の神だといっていたが。
「貴方も、神様?!」
「ソリタリオと僕は、神といわれますが正しくは生贄です。」
使命を、責任を持たされた。
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