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*56*
「……悪魔の弓、僕を信用してください。」
『……どうする、というか。』
「僕は、この人達に鍵を捧げたい。」
そう伝えるシエルの目は、真剣だった。
男はシエルの目を見つめ続けると、光に包まれていく。
「むっ?」
「んだよこりゃあ!」
「光と一緒に…消えていく!」
男は頬をゆるませていた。
後ろに居たローブの人達も、笑顔になり消えていく。
『なかまのきずな、しんじよう。』
「ありがとう、ございます…。」
『……これで、やくめははたされた。』
光は泡と共に、空へと消えていった。
くるりと、シエルはレヴィ達に向き直る。
「…鍵を、渡しましょう。」
「え?どこに…、」
「僕が持ってるんです。」
首にあったチェーンをひき、鍵をとりだす。
それをレヴィに渡そうとした―――――――――――
だが、その鍵はレヴィに届けられることは無かった。
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