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*57*
19話「兆年の孤独」
「っ貴方達…ナツ達がいってた!」
『妖夢の鍵』を手にしていたのは、メアとイムサ。
その顔はとても嬉しそうで、皮肉の笑いだった。
「あっはは!ばぁーか、横取りとか考えなかったの?」
「くっそ!それを渡しやがれぇ!」
「いやだ…、これを使うんだ…これで寒い世界とわかれられる……。」
メア達は「独創の鍵も取りに行こっと」といい、消えていく。
使命を終えてしまったシエルは、悪魔の弓と同様に光に包まれていった。
「あ……、」
「シエルッッッ!」
「…僕はいいんです、お願いします!兆年孤独唄は蘇らせたら…!」
「ああ、分かっている。俺達はそれを止めに来た。」
リリーの言葉にシエルは安堵の笑みをうかべ、空へと消えていった。
とにかく報告だ、レヴィ達はそのままギルドへと向かった。
「あれ?全員そろったわね。」
どうやら、ナツ達はレヴィ達の5分前に帰ってきたようだ。
全員はリオンが解読している、『兆年の孤独』に集まっている。
レヴィ達も、そこに加わった。
「……あらかた説明すると、」
リオンが俯いて、ポツリポツリと話し出す。
「メイキースは、造型魔法で願いを具現化する魔法をつくった。…それが兆年孤独唄だ。
それでも…兆年孤独唄は恐ろしい魔法だった、 人を孤独に。
そして人間の体の時を進めたりも、戻したりもできる。
ソレを恐れて、兆年孤独唄は深い深い何処かにおいた…。」
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