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*62*
ノアの箱舟に、アイリ達は移動する。
最後にアリアが、こちらを振り向いて何かを落とした。
それは、手紙。
「これは………?」
エルザが紙を広げる。
『男の子を、助けて。』
アリアは知っていた。
自分を持っていた男の子が、グレイだという事を。
「な……っ!」
エルザは目を見開き、紙を落とした。
それをギルドの皆に見せ、全員は騒然とする。
「っいいから!助けに行かねぇと!」
―ノアの箱舟―
「……うぅ…っ。」
「あ、おきた。」
グレイは、静かに目を覚ました。
だが、何かがおかしい。
まず左目の違和感。
そして、何かに閉じ込められている。
向こうからもこっちが見える。
こちら側からも、向こう側が見えた。
「っな……!」
体が、動かない。
ジャラリ、音がなった。
腕を見ると鎖がついている。
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