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*65*
「…ってえ…!」
「あはは、ごめんね。」
無事に船にたどり着いたものの、水を侮っていた。
体中がずきずきと痛む、水圧はこのぐらいすごいのか。
「猫…はハッピーとシャルルか。5人は誰だ?」
あたりを見わたす。
それは、見慣れた顔ばかりで何だか安心した。
「俺に、ルーシィにエルザ、ウェンディにジュビアか。」
「ガジルはいないね。」
珍しい、そう言うハッピーに少しでこピンをかます。
痛いと抗議の声を無視して、また辺りを見わたした。
「舟の中は、結構ひろいな。」
「うん、それと複雑だね。」
全員で舟の中を走ると、人影が見えた。
「…寒い、寒い?」
「誰だ!」
寒いと言いながらも、体を震わせない少女。いや、女性か。
イムサは、微笑みながら手をあげた。
「極寒の地なんて、いらない。」
全員が戦闘態勢にはいると、エルザが前に出る。
エルザは降り向き、「先に行け」と叫んだ。
「コイツは、私が相手しよう。」
「…死ぬなよ!」
ナツが走りながら、叫ぶ。
エルザが「当たり前だ」と微笑むが、それが気づいたか分からない。
そのままナツ達は先へと急いだ。
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