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*72*
27話「一瞬の光」
「っぐあ!」
「滅竜魔導士がきいて呆れるのね………。」
どうやらリッカは、体術が得意なようだ。
的確に隙を突いてくる。
あまり攻撃をしたくないが、仕方ない。
「火竜の、鉄拳!!」
「っうああ!」
やはり、魔力では敵わないようだ。
リッカは吹き飛ばされる。
「…『我はノア、融合完了時間まで残り少ない。』」
「っくそ!早くっ、早くテメェを倒さなきゃいけねぇのに!!」
「ばーか。」
アイリの声が、聞こえた。
ソレと同時に壁が壊れ、ルーシィが吹き飛んでくる。
「ルーシィッ!!」
ナツが見事にキャッチし、ルーシィは壁に当たらなくて済んだ。
だが、ルーシィの傷は深い。
「っうぅ…!」
「大丈夫か!!?」
「ナ、ツ…?駄目、アイツ強い…!以前とは、全く違う……!」
ルーシィはナツのマフラーを握り、息絶え絶えに言う。
ナツはルーシィの抱きしめ、「じゃあ」と呟いた。
「敵を交換しようぜ、お前はそっち。俺は、コイツだ。」
「え?だってあの人、リッカ…、」
「事情があってな、今そいつは敵だ。」
ルーシィは辺りも見わたし、グレイがいる事に気づく。
「グレイッッ!大丈夫!?」
「…『我はノア、外部の敵を』、」
一瞬の間、グレイの目に光が戻る。
その瞬間を、ナツとルーシィは見逃さなかった。
「グレイ…!」
「…『我はノア、外部の敵を排除すべく、怪物を創製する』。」
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