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FAIRY TAIL 過去魔法 ―完結!―
作者: ハヤチ  (総ページ数: 82ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 流れ星 
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31話「やってみせる」



「……は、ルーシィ達!グレイは!!!?」

しばらくボケッとしていたナツは、すぐにルーシィ達にグレイの安否を聞く。
返事はなく、ハッピーとジュビアの嗚咽が聞こえる。

「どうしよう、グレイがいない…!」
「融合した、のか…?」
「そんな………!」

全員は信じられないのか、ただただ下を見ている。
目の前の鏡は、青くなっていた。
まるで、一つの目のようだ。

「っふざけんなよ!俺は今、みたんだ!全員の契約を解除した!」
「ナツ…、」
「戻って来いよ!グレイ!」

返事は、ない。


「グレエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!」



いつのまにか、外の怪物は消えていた。

















《…え?消えてるって…?》
「!グレイの、声!?」

ナツ以外にも、全員に聞こえたらしい。
外の奴等もだ。

「…グレイ?どこだ。」

リオンは上や辺りを見わたすが、何もない。



「グレイ!どこだ?」
「ナツ、匂いは?」
「………そこら辺全部。」
「まさか、…あれ?」
「デジャヴです…!!」


「完・全・融・合ね。」

《いやああああああああだあああああああああ!!!!》


グレイがいるのは、蒼い蒼い海の底のようなところ。
上のほうに、太陽の光が入るように青く輝いている。
浮遊感もある。


「俺…ナツに吐かれるのか……!」
《吐かねぇよっ!》
「ていうか、俺の右目は何があったんだ。」

未だにグレイの右目には、何かの紋章になっている。
多分、とリッカが呟く。

「メイキースの紋章ね。これはメイキースが、創ったから。」

形は、勾玉と勾玉が反対に移っていて、それを四角で囲まれているようなもの。
青色の目は、とても綺麗だ。

「俺どうすれば……。」
『グレイ!聞こえるか!?』
「ルド!」

ウォーレンの念話で繋がっているのか、頭にルドの声が響く。

『無事なんだな、よかった。』
「無事じゃねぇよ、ナツに吐かれる。」
《失礼だぞ!てめぇ!》

ぎゃーぎゃーと騒ぐナツを、黙らせルドは話を続けた。

「グレイを兆年孤独唄から分離させられる方法が、つかめたぞ!」
《な、なんだってええええ!》

全員の声が頭に響いて、うるさい。
ルドは少し苦笑いをして、話を続ける。

『グレイの取り込まれた鏡に、ナツが全身の魔力で殴る。』
「おー、簡単じゃん。」
『…いや、違う。グレイも、中から兆年孤独唄の魔力と自分の第二魔法源を使うんだ。』
「…わかった。」
「…待って!」

ルーシィが、ハッとしたように気づく。

「それって、兆年孤独唄を壊すの?」
『ああ。』
「グレイはっ?グレイはどうなるのよ!!」

一斉に、全員の顔が青ざめる。

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