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*8*
「…お前等。」
「?…ああ、お前が喋ってたのか。えーと、グレイだっけ?」
グレイが声を震わせながら、睨む。
「さっき、皆の過去…つったよな。」
「ああ、とくにあの赤髪。」
エルザがびくっ、とする。
苦しいエルザの過去は、哀しいものだから。
「あの赤髪……楽園の塔?」
「嘘!まじで?じゃあ、コイツより赤髪のほうが…」
アリアは首を横に振る。
「生物…じゃないな、怪物の方が効率良いだろ?どうせ後で使うし。」
「そうだね…うん。」
そう言って、アリア達はグレイを連れて行こうとした。
だが。
「まてやコラアアアアアアアアアアアアア!!!」
「!?あの桜頭っ、うぜぇ…。」
ナツがグレイに手を伸ばす。
「ナツ!?」
「グレイ!手ぇのばせ!」
「ああ!」
がしっ
グレイが捕まえたのは
青い猫の手。
つまり…
ハッピーである。
「え!?オイラ!!?」
「猫が…どうする?アリア。」
「あー、猫ぐらい大丈夫か。」
「あっ……うわああああああああああ!?」
そのままグレイはハッピーを連れて消えていった。
「グレイ!ハッピー!」
「くそっ、逃がしたか…。」
皆は悔しがっていたが、何故かナツは怒っていた。
「あの変態氷いいいいいいい!俺とハッピー見間違えたのかよ!!」
「そこじゃないでしょ!?」
こんなときでもツッこむルーシィはすごいと思う。
心の底からエルザは思った。
すると、ウェンディが一言、こう言った。
「何か…。グレイさんの出来事…デジャヴです…。」
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