完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

6人の役者
作者: 紫桜  (総ページ数: 86ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~

*18*

♯16 「紫 雫(ムラサキ シズク)」

やっと3クラスともグループわけができたので、さっそく試合を始めることになった。

私たちの試合相手は・・・。 え?

「なんで晃が試合相手なのー!!?」

うるさいです。てか、晃だけじゃないし。他に3人いますから。
言わなくても分かると思いますけど、この声は岳。

「ね、先生、普通、普通ね、1組とか2組じゃないですか?
 なんで同じクラスの人と闘わなくちゃいけないんですかっっ」

審判をつとめる先生に、岳はせまった。ものすごく早口で。
先生は、ほんわかと、こう言った。

「いや〜、桜羽君に、『どうしても紺風君とやりたいんです!』と言われてね、そりゃ断るわけにいかないよ〜」

桜羽君というのは、晃のこと。
紺風君は、岳のことだ。

「ちくしょー、あいつ、なんでそんなに・・・」

ちらっと晃の方を見ると、怪しげな笑みを浮かべていた。
岳はそれを見て、固まってしまった。
男子なんですから、もっと男らしくしてくださいよ・・・。



「はい、やるぞー。礼っ!」
「「よろしくお願いします!!」」

両方のチームが、一緒に言った。






笛がなると同時に、恐怖のゲームが始まった・・・。

17 < 18 > 19