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6人の役者
作者: 紫桜 (総ページ数: 86ページ)
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作者: 紫桜 (総ページ数: 86ページ)
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*18*
♯16 「紫 雫(ムラサキ シズク)」
やっと3クラスともグループわけができたので、さっそく試合を始めることになった。
私たちの試合相手は・・・。 え?
「なんで晃が試合相手なのー!!?」
うるさいです。てか、晃だけじゃないし。他に3人いますから。
言わなくても分かると思いますけど、この声は岳。
「ね、先生、普通、普通ね、1組とか2組じゃないですか?
なんで同じクラスの人と闘わなくちゃいけないんですかっっ」
審判をつとめる先生に、岳はせまった。ものすごく早口で。
先生は、ほんわかと、こう言った。
「いや〜、桜羽君に、『どうしても紺風君とやりたいんです!』と言われてね、そりゃ断るわけにいかないよ〜」
桜羽君というのは、晃のこと。
紺風君は、岳のことだ。
「ちくしょー、あいつ、なんでそんなに・・・」
ちらっと晃の方を見ると、怪しげな笑みを浮かべていた。
岳はそれを見て、固まってしまった。
男子なんですから、もっと男らしくしてくださいよ・・・。
「はい、やるぞー。礼っ!」
「「よろしくお願いします!!」」
両方のチームが、一緒に言った。
笛がなると同時に、恐怖のゲームが始まった・・・。
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