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6人の役者
作者: 紫桜  (総ページ数: 86ページ)
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♯39 「紫 雫(ムラサキ シズク)」

いきなり、私の家に瞳が来ました。
ひとつの中ぐらいの大きさの箱をもって。

いつもは、電話とかで話すから、わざわざ家まで来るのは珍しいんです。

だって・・・。


私     学校   岳  晃 柏  瞳


ぐらいな感じで、家はものすごく離れてるので。

もちろん、直線にずらーと並んでるわけじゃないですけど、距離としてはこんなんです。・・・多分。

「で、何を買ってきたんです?」

これは、私のへやに入ってから、すぐの私の声。

可愛らしい箱ひとつで、何かをするってわけではないと思ったので。

「あー、レターセットとペン」

「レターセット?」

「うん」

箱を開けたら、はい。言うとおり、それが入っていました。
どれも、趣味がよくて瞳らしかったんですけど・・・。

「多すぎません?」

「そう?」

だって、普通に手紙書こうと思ったら、そんなに多くいらない。
でも、かなりありますよ、これ。

「うーん、私の知っている人全員に手紙送ろうと思ってさ」
「はい?」

どうしました、急に。

「だからさ、一緒に郵便局に行って、可愛い切手一緒に選んでほしいんだけど」




はい?

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