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＊紹介文／目次＊

それは、誰にしもあることで。
生きていれば、いつかはなってしまう、やってしまう。


もうきっとなっているでしょう。あなたたちも。

なっていない、という自信があるのなら。

少なからず恐怖を覚えた方がいい。



もうすぐ自分も。

輝かしい舞台で演技をし、プロとは違うから、心を殺さずにはいられない。

そんな、『役者』に。

（本文参照）

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＊82＊

「あ、ごめん」

すっと顔を上げると、雫はまた驚いた顔をした。

「もう・・・」

多分、もう涙が止まったのかって言おうとしたんだと思う。
でもね。

「とまってないよ」
「え？」

「とまる・・・ってのはね、もうそのことでは涙が出ないっていうことだよ」

「・・・」

「オレは、出そうとすれば今すぐにでも出ちゃうから、止まってはいない」

「もしかして・・・」

雫は、言葉を切った。

「続きは放課後」

さらりと約束を取り付けた雫に。
自然と嫌な感じはしなかった。